前半、とんとんと意表をついた展開を見せてタイトルが出るまでは好調なのだが、中盤以降、なくもがなの回想シーンが入るあたりで展開のドライブ感にブレーキがかかる。
もともと島の閉鎖的で煮詰まった社会の話なので、どろどろに傾きやすいのだが、後半日本的にウェットで鈍重な調子に傾くので、ドライで非情になるべきオチも残念ながらぴしっと決まらない。
島で目玉産業として栽培しているのが黒イチジクというのがどこか不気味で上手い。
もともと島の閉鎖的で煮詰まった社会の話なので、どろどろに傾きやすいのだが、後半日本的にウェットで鈍重な調子に傾くので、ドライで非情になるべきオチも残念ながらぴしっと決まらない。
島で目玉産業として栽培しているのが黒イチジクというのがどこか不気味で上手い。
主役たちはそれぞれ悪くないけれど、本領発揮とはいかず。
永瀬正敏が凝った役作りが裏目に出た感じで、珍しく場違い。