prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

青い白木屋

2004年08月09日 | Weblog
外壁の質感が気にいってカメラを向けたのだが、日が傾いていた時間帯で思いもかけないくらい青に寄った。

メガネスーパーの店頭のセルフサービスで眼鏡の洗浄をしようとすると、店員が出て来てやってくれる。わざわざ洗浄液のスプレーをかけて耳もとの汚れまで取る。あれ、メガネスーパーで作ったのではないので、恐縮。

「カンヌ SHORT 5」

2004年08月08日 | 映画
FAST FILM
古今東西の映画のさまざまな場面を映写したような紙?で折った列車や飛行機などが走り飛び交錯する、およそ言語で言い表わせない一編。製作に2年かかったというが技術的な手間もそうだが、著作権・肖像権などなどをどうクリアにしたのだろう。何しろわが「地球防衛軍」のX星人までが現れるのだ。

DO YOU HAVE the shine?
「シャイニング」のゲーム化の画面がえんえんと続くみたい。ただし、本物のゲームではないのがふざけたところ。

Play with me
鏡のような水面を引かれていく若い女の異様に澄み切った情景と、水の中の情景ほかの不吉な予感。

field
イギリスの田園風景のあちこちで憤出する禍々しい悪意。万引きに始まり、小さな流れに流し込まれるコーラ、トタンの上でわざと音を出す立ち小便へと受け継がれて、羊たちの沈黙にいたる。

Janne da Arc on the Night Bus
自動車事故で血だらけになって病院に担ぎこまれた女が…、歌い出し、しまいに空を飛ぶ奇想オペラ。

新しく出来たUPLINK Xは入場する時ペットボトルの紅茶をくれる。小さいが、音響と画質は良好。現在の機材の発達は今さらながらすごい。椅子がいくつもの種類があって、気に入ったら同じものを買うこともできる。

ヘンな語見っけ

2004年08月08日 | Weblog
「あれから36時間 街は感染しつくしていた」
街が感染するの? 何に? ありがちな間違いだけど、下のミラ・ジョボビィッチの格好がやたら勇ましいので、なおさら可笑しい。
それにしても、体脂肪率低そうですねえ。 

居場所がなくなる

2004年08月07日 | Weblog
写真は日比谷駅の通路。前はよくホームレスが寝ていた場所に今はアートコーヒーが出来ている。青シートだけ何か共通するような。

朝日新聞の記者が取材相手に録音しないと約束しておいて録音し、のみならずそれを相手に渡していた、というのは、三菱自動車のリコール隠しと同じくらい重大な会社としてのモラルハザードなのたが、意外と指摘する声が小さい。そんな記者を懲戒免職にしないで誰をするのか。またマスコミ内部のかばいあいか。

「家族のかたち」

2004年08月06日 | 映画
原題ONCE UPON A TIME IN THE MIDLANDSは、音楽と共にほとんどセルジオ・レオーネのONCE UPON A TIME IN THE WESTのノリ。事実、現代のイギリスを舞台にしているにも関わらず、ストーリーは「この町は俺たち二人がいるには狭すぎる。明日の朝までに出ていけ」というほとんどブッシュ好みの定型なのだ。悪の3人組なんてのも出てくるし。

ただし、どっちがよそもので、どっちが残るかという点が微妙なところが見もの。アメリカだったら血のつながりだけが家族の基準ではないという図がもっと出たろうが、舞台のノッティングヒルはローカリティが強いから、どっちがどうなるかラスト近くまでなかなかわからない、ムサい連中ばかり出てくるわりにデリケートな手付き。
グラスゴーにいるとか、ウェールズに帰れといった台詞がどういうニュアンスなのかは、なかなかわからない。
(☆☆☆★)

「69 sixty nine」 

2004年08月06日 | 映画
60年代のアイテムを良い意味でつまみ食いしたノーテンキ青春映画。特に音楽は、ノスタルジアではなくハジけていて、いかにも青春ものという感じになる。
実際激しく反抗と抑圧がせめぎあった時代でもあったわけだが、ラスト「アメリカン・グラフィティ」風にその後を描くのかと思わせてぐるっと冒頭に戻る処理は、その後の時代をうまくオミットしている。実際のその後は反抗した連中が破滅するか堕落するかで、抑圧の勝ちばかりが目立ってしまい、強いてノーテンキにしようとすると盛るべき器がない。青春の血の気が多すぎて方向がわからないまま噴出する感じがよく出た。バカにする意味でなしに健康的。
監督が在日でなかったら、逆になんか各方面から文句が来そう。
(☆☆☆★)

「からみ合い」

2004年08月06日 | 映画
山村聡の3億の遺産を狙って、渡辺美佐子・千秋実・宮口精二・仲代達矢・岸恵子らが陰謀と駆け引きを繰り広げるが、今の目から見るとずいぶん手口もアモラルぶりも甘くて、結末も簡単に読めてしまう。1962年の金銭価値は、今のだいたい10分の1のよう。価値に対する感覚が、今はいかにマヒしているかわかる。
演技陣と映画技術の重厚さは、再現不可能。小林正樹のモラリストぶりが逆に印象づけられ、その本気ぶりはかつてこういうものがあったのだと思うほど。
(☆☆☆)

過ぎたるは

2004年08月06日 | Weblog
それにしても、映画の公式ホームページって、視聴覚表現の広告だからというつもりなのかどうか、FLASHに凝り過ぎてなかなか知りたいスタッフ・キャストのプロフィールに辿り着けないことが多い。あんなに凝ることないよ、おしなべて。

洪水が来て、黒い水が打ち寄せてくる家の中をあちらこちら逃げていると、バカに背の高い韓国人が迫ってくる、という(目が醒めてから考えると)最近流行っているものばかり出てくる夢を見た。なんなんですかね。

「ウォルター少年と夏の休日」

2004年08月05日 | 映画
予告編からだと、ありがちな老人たちと少年の交流を描く感動作かと思っていたら、かなり「ビッグ・フィッシュ」ばりのホラ話の要素が大きい。そうでないと、成長したウォルターの職業がマンガ家という意味がない。
マイケル・ケインのお話として描かれるアフリカでの冒険談っていうのは、どう考えてもホラとしか思えない。ホラでもいいのだが、そう思わせた上でノセるというのはかなり難しいので、画面にすきま風が吹くのはちょっと困る。ロバート・デュバルがやたら強くて4人の若者を叩きのめすというのも。それ以外の場面の質感や時代色の出し方が見事な分、目立つ。
演出力不足というのだろうか、原題はsecondhand lionsだが、本物のライオンが死ぬ場面でカットが明らかに足りない。
エンド・タイトルでロバート・デュバルのヘアスタイリストのクレジットが出たのが可笑しかった。若い時からハゲで有名な人なのに。
(☆☆☆)

脚本病棟24時

2004年08月05日 | Weblog
http://jp.shockwave.com/shortfilms/shortfilms.html
で公開中の短編「脚本病棟24時」が可笑しい。
アメリカにはScript doctorっていって、脚本の手直しをする専門家がいるのだが(と、いうか直してばっかいるのだが)、アイスTを出せ、主題歌はセリーヌ・ディオンだという調子のありがちな“治療”が施さたりするのが、「ER」ばりの救急ドラマのタッチで描かれる。
メインスタッフが全部Fields姓。一族だろう。

麺類

2004年08月05日 | Weblog
財布が紛失していて、仕方なくバラ銭をポケットに入れていたのだが、室内のゴミ箱をひょいとどけたら、下にあった。やれやれ。しかし、バラ銭だとやたらと一円玉が増えるな。
三日続けて昼は冷やし中華。ゴマだれと黒酢だれと使い分けてはいるが。
「海猿」という海鮮味のカップラーメン、気まぐれで買っておいて食べてみたら、結構いけた。映画の公開が終わったもので、もう売っていないみたい。「渡る世間は鬼ばかり」ラーメンはいただけなかったが。まだ売っていますが。

良いのだか、悪いんだか

2004年08月02日 | Weblog
小林正樹・渋谷実・前田陽一の特集上映の招待券が二つの懸賞で両方当る。
当るもの、というのはどうも応募者の絶対数そのものが少ないかららしい、と思うとこの大監督たちにしてと、やや複雑な気分。ムダにはしませんが。

税金の不足分の督促状が来る。いくらかと思ったら、1800円。おーい、それくらい大目に見てよといいたくなるが、役所というのはそうはいかないのだろう。それにしても、計算に間違いがあったとは思えないのだが、わざわざ手間ひまかけて反論するのも、この暑いのに面倒。

grudgeって、元はフランス語だそう

2004年08月01日 | Weblog
ウェブフィルターをウィルス検出機能を残して外す。普通のプロードバンドは見られるのだが、Quicktimeの予告編サイトはなぜかダメ。
The grudgeとJu-on(the grudge)が並んでいるので、何かと思ったら、前者はアメリカ版リメーク、後者は日本版「呪怨」の劇場用第一作。日本版の予告編の方がコワそう。CGをかなり使っているみたいだけど、生っぽさが薄れている感じ。大丈夫かいな。