prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「HINOKIO」

2005年08月04日 | 映画
ロボットにキャラクターがないのね。ただの操り人形で。
だからキャラクターの感情が動くからストーリーが動くってわけではなくて、じゃあなんで動くのかというとなんとなく引きこもりとか親子愛とか友情とかいった出来合いの口実でむりやり動かしているから、スジがてんでつながらないのですよ。バラバラのキヤラクターも散見するし。だから見ていて、全然ノレない。
(☆☆★★)



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「フライ、ダディ、フライ」

2005年08月04日 | 映画
岡田准一主演のせいか、場内は9割がた女性客。だけど、娘を傷つけられたダメオヤジが腕っぷしの強い在日の高校生にケンカを教わって復讐を果たすって内容は、どっちかというと男が見るものだぞ。堤真一の妻娘以外、女の登場人物いないし。

主役二人がきちんと体を使っているのは見もの。主人公を応援している男たちの描き方が、べたつかなくていい。
クライマックスの決闘シーン、西部劇ばりにタンブルウィード(日本にンなものあるか)が転がっていく遊びにはニヤリとさせられた。
全体にやたらと人工的な空間が目立つのは、ちょっと違和感がある。

監督が痴漢やってたというのが報道された後に見たので、どうも入り込むのに邪魔が入って困った。ツマらんことしてくれたもの。
(☆☆☆)



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「Born To Boogie」

2005年08月03日 | 映画
リンゴ・スターが製作・監督したT-Rexのライブ。ライブの間にはさまるスケッチが「マジカル・ミステリー・ツアー」風のヌルいファンタジー(?)で、まるで異質。
吉祥寺バウスシアターのライブ音響システムによる終わると耳がキーンとくるくらいの爆音上映。もっとも、本物のロックのライブはもっと凄いが。

「ゲット・イット・オン」でマーク・ボランがピック代わりにタンバリンでギターを弾きまくるエキサイトぶり。
客を抑え込もうとする警備員の爺さんがいかにも不機嫌なのが可笑しい。じいっとステージを崇拝の目で見ている若者が恐い。



「皇帝ペンギン」

2005年08月02日 | 映画
「ペンギンは目が妙にうつろで恐いです」というのは、確か吉田戦車の「伝染るんです」だったけれど、実際動かない写真で見ると目のところに何か切って貼ったみたいに見える。それが動く映像で見ると可愛く見えるのだから不思議。動作の方に目が行くせいか、子供ペンギンがメインのせいか。
ナレーションはフランス語版だったからあまり気にならなかったが、動物を擬人化する描き方には違和感を覚える。
撮影はさぞ大変だったろうが、寒さはなかなか映像で見ていても伝わらない。



皇帝ペンギン - Amazon

世界報道写真展2005

2005年08月01日 | Weblog
恵比寿の東京都写真美術館にて。最終日、大混雑。

ポスターなどに使われているインドの津波のあと地面に突っ伏している女性の写真、引き伸ばされたサイズで見ると左側に写っている変色した男の腕にびっしり虫がたかっているのがわかる。フレームでけられて腕しか写っていない分、想像に訴える部分が多くて、ぞっとする。

イラク戦争で両脚を失った兵士、顔面の表皮を失った兵士など、テレビには写らない。写真がなくならないはず。