先日「MAKIKYUのページ」では、壱岐交通で主力として活躍する西日本車体工業(西工)製58MCボディの日野車に関して取り上げましたが、同社の路線車では日野と並び三菱車も多数活躍しています。
大型車に関しては西工+日野の車と同様の「兼用車」で、58MCとほぼ同年式で三菱純正仕様のエアロスターMをはじめ、現行三菱製大型車と同じデザインのニューエアロスターとも呼ばれるエアロスターも何台か活躍しています。
ニューエアロスターと言っても、既に初期車両は大都市圏排ガス規制区域からは退役を余儀なくされ、第2の活躍舞台に場を移し、地方で活躍する車両も多数存在する状況で、壱岐で活躍するエアロスターもこの手の車両と年式的には同等です。
それでも壱岐交通の大型路線車では新鋭の部類に入り、乗車した車両では車内にLCDモニターを用いた新型運賃表示器が装備されていたのも印象的でしたが、その一方で前面行先表示は相変わらず小型となっている辺りは、少々違和感を感じます。
また近年はバリアフリー法の関係などもあり、兼用車を導入できない事も影響してか、中型のバリアフリー対応車も少数ながら導入されています。
数の少ない車両だけあって、郷ノ浦の八畑にある車庫で見かけただけで、乗車機会はありませんでしたが、中扉が一般的な引戸や4枚折戸ではなく、2枚折戸となっているのが特徴的です。
中型車はこの車両の他にも、自家用バスを連想させる離島のバスらしい兼用車仕様の車両も活躍していますが、こちらも数は少なく、土地柄などを踏まえるともっと数が走っていても…と感じます。
ただその代わりとでも言うのか、中型よりも更に車長が短い「小型」のトップドア兼用車は結構走っており、この車両には何度か乗車する機会もありました。
大型兼用車とこの小型車、時によってはマイクロバス(日野ポンチョ)まで同じ路線で運用されるとなると、キュービックのリクライニングシート車と、ローザやシビリアンなどが同一路線で運用される鹿児島県・奄美大島の道の島交通程ではないにしても、随分な車両格差が…とも感じます。
とはいえ小型車の座席は大型兼用車と同レベルのハイバックシートを装備しており、輸送力はともかく、設備的にはさほど遜色を感じないものでした。
(さすがにポンチョなどになると、兼用車仕様の座席などは期待できず、長時間乗車には著しく適さない気もするのですが…)
壱岐交通に関しては、まだ取り上げていない車両も多数ありますので、近日中に続編記事も公開したいと思います。