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五島旅客船「ニューたいよう」~離島間を結ぶ高速船

2014-05-25 | 船舶[日本国内]

3月にMAKIKYUが長崎県の五島列島を訪問した際には、行きは福岡(博多)からの野母商船「太古」を利用して青方(中通島)へ向かい、帰りは福江から長崎へ九州商船のジェットフォイル「ぺがさす」を利用したものでした。

「MAKIKYUのページ」でもこの2つの船に関しては、既に取り上げていますが、MAKIKYUが3月に五島列島へ足を運んだ際には、この2つの船以外に上五島(新五島町)~下五島(五島市)間を結ぶ旅客航路にも乗船しています。

五島列島各島のアクセスは、新上五島町に属する中通島と若松島の間に若松大橋が架かり、両島間を自家用車や路線バスなどで移動可能な他は、専ら船での移動となり、新上五島町~五島市間を移動するとなると、ほぼ確実に何らかの船に乗船する事になります。
(中にはヘリコプター利用と言う事例も稀にあるかもしれませんが、少なくとも公共交通機関利用となれば、定期航路が唯一の足となります)

両市間の移動では、青方・若松~奈留・福江間で「太古」に乗船したり、奈良尾~福江間で「ぺがさす」に乗船して移動する事や、「ぺがさす」と同じ九州商船が運航するフェリーで奈良尾~福江間などを移動する事も勿論可能ですが、これ以外にも若松・土井ノ浦~奈留~福江間を運航する五島列島内のみのローカル航路も存在しています。

このローカル航路は「五島旅客船」という事業者が運航しており、同社はHPも存在しない上に、五島列島内のみのローカル航路を運航する事業者と言う事もあり、九州商船などに比べると知名度は劣りますが、新上五島町~五島市間の定期航路は各船合わせても便数は決して多いとは言い難い状況ですので、利用時間などによっては非常に重宝する存在です。


この五島旅客船が運航する航路で就航している船の一つに、「ニューたいよう」と呼ばれる高速船があり、MAKIKYUはこの船を利用して若松島・土井ノ浦~福江間を移動したものでした。


MAKIKYUが「ニューたいよう」に乗船した際には、途中で寄港する奈留島で一旦下船し、島内を廻った後再び「ニューたいよう」に乗船したのですが、写真は土井ノ浦~奈留間で「ニューたいよう」に乗船した際の乗船券で、短距離航路と言う事もあってか、乗船券(乗下船時に回収されてしまいますので、手元には残らず画像だけです)も割合シンプルな印象を受けたものでした。

「ニューたいよう」が寄港する奈留島は、辛うじて本土と直結するフェリーの運航も存在するものの、ジェットフォイルなどの就航はなく、「離島の離島」と言っても過言ではない程足を運び難い島になっており、若松島も一応若松大橋によって中通島と繋がっているものの、こちらも「離島の離島」と言っても良い位の状況です。


そのためかなりのローカル航路とも言えるのですが、「ニューたいよう」は2000年就航と決して新しいとは言い難い船ながらも、船内も比較的綺麗と感じたものです。


船内客室は高速船だけあり、座席主体となっているものの、前方にはカーペット敷き区画も設けられています。

 
航海中に客室からデッキへ出る事も可能であるなど、ジェットフォイルに比べるとゆとりを感じたもので、デッキには郵便輸送用のボックスも設置され、これも離島間航路らしい光景と感じたものでした。

船体の関係もあって、「ニューたいよう」では自動車航走こそ出来ませんが、高速船ならではの俊足(ジェットフォイル程ではありませんが…)と共に、離島間の足としては比較的ハイレベルなサービスを提供している部類と感じ、海況が穏やかであれば、この船で本土~五島間を乗船しても良いのでは…と感じる程でした。


また五島旅客船では「ニューたいよう」と共に、「オーシャン」という名称のフェリーも若松~奈留~福江間で運航しており、こちらは各島間の所要時間こそ「ニューたいよう」より長くなるものの、フェリーだけあって自家用車の航走も可能となっています。

MAKIKYUはダイヤの関係で「オーシャン」に乗船する機会はなく、若松や奈留へ足を運ぶ機会自体もそう滅多にないと思いますので、今後も乗船機会はなさそうな気がしますが、もしまた奈留などへ足を運ぶ機会があれば、「ニューたいよう」と乗り比べるのも…と感じたものでした。



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