還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

今年(2011年)の健康診断

2011年06月04日 | 日記
毎年4月に行われる会社の健康診断。
今年は何か格別の気持ちで受けることとなりました。
去年の健康診断ですが、診察の医師から
「心雑音が大きいので、念のため精密検査を受けて下さい。」
とコメントをもらいました。そしてこの一言から始まって、去年はまさかまさかの心臓手術となりました。ところが健康診断結果報告書の判定区分には「要経過観察」としか書かれていなかったので、健保からも上司からもフォローはありませんでした。
おととしも心雑音は書かれていたのですが、この時医師から特にコメントはなかったのです。この1年で雑音が大きくなったということなのでしょう。
聴診器で自分で聞いても普通じゃないのがわかりました。

判定区分が「要経過観察」を超えるレベルとしては
「要治療」、「要精密検査・再検査」、「治療中」
があります。このレベルになると上司と健保の双方からフォロー(というか催促)されます。
私の去年の心雑音による精密検査の勧めは口頭だけで、書類に残らなかったのでフォローがなかったわけです。
そのフォローの無かった私が、職場ではもっとも健康を害してたってことですから何ともはや。

さて、それで今年の健康診断の結果はどうだったのか…
まず、今年は胸部レントゲン撮影を拒否してみました。すると別室に呼ばれ事情を聞かれましたが、了解していただけました。入院~退院後もさんざん撮ってますので。

結果報告書は先月末に全社員に渡されました。
で、今年は全項目クリアかなと期待していたところ、心電図に所見がありました。
RSRパターンが出ているとのことです。数年前にもRSRパターンは出たことがあっていささか気になります。
このRSRパターンが何なのか調べてみると、
右脚ブロック
右脚ブロックとは右心側の刺激伝導系がブロックされた状態で、刺激が右心側に伝わらなくなった状態をいいます。

詳しくは→こちら

右脚ブロックだなんて、なんだか一大事って感じです。以前なら大して気にもかけなかったかもしれませんが、大丈夫かなぁ~
しかし所見のレベルは、「わずかに基準範囲を外れているだけなので、日常生活に差し支えはない」
なので、あまり気にしなくても良いかなあとも。
ちょうど週末の6月4日が診察日なので相談してみることにしました。
結果表を見ていただいて相談した結果は、RSRパターンはよくあることで何ら心配はないそうです。もともと右脚は伝導系そのものがチャチだとか。
そう言っていただけると取り敢えず一安心です。

そして今年から検査項目に加わったのが、ヘリコバクター・ピロリ抗体と前立腺特異抗原、それにペプシノーゲンの3項目です。
私はおととしピロリ菌を除菌したので抗体値は基準内でした。除菌後に再感染していないのが確認できて良かったです。
前立腺特異抗原は前立腺癌の腫瘍マーカーになるようですが、抗原値は基準内でした。
ペプシノーゲンは胃粘膜の状態がわかるそうで、粘膜が萎縮(陽性)すると胃癌になりやすくなります。
ペプシノーゲンは陰性でしたし、ピロリ菌も陰性ですのでどちらもセーフ…当面、胃癌のリスクは低いといえます。

当面と書いた理由は、私はピロリ菌除菌者なので菌が胃に住んでいた50数年間のうちにもしかしたらガン細胞ができているかもしれない、ということが考えられるので定期的に検査が必要なのだそうです。

それにしてもピロリ菌を除菌するとお腹の調子がすごく良いです♪
このbefore-afterもなかなか劇的です。
この除菌のことはいずれ記事にします。