還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

術後に感じていた不思議な感覚

2011年06月25日 | 各ステージでのまとめ
手術してから早いものでもう9ヶ月が過ぎました。
いやいや~ほんとに早いです。体がほぼ元に戻った今年になってからは疾風のごとく。
手術した時はブログタイトルの通り還暦直前だったのに、今や還暦も半分を過ぎようとしています。
還暦と言っても全然実感が湧かないのです。
これはまだ孫がいないからなんでしょうね。

ところで術後数日間感じていた、不思議な感覚があります。
私は本当に手術したんだろうか?
周りみんなで芝居してるんじゃないかってね。
(白い巨塔の見過ぎ?)
しかし、体はあちこち痛いし食事も満足に出来ないし、心雑音は消えたし、ということで客観的事実は手術したことを証明しているのですが、それでも何かしら違和感がぬぐえませんでした。
事実と感覚の違いってヤツ?
それが何に起因するものなのか?

それってやはり麻酔が違和感の原因なのかなって思ったものですから、麻酔についてお勉強…。

麻酔の役割には大きく
・患者に痛みを感じさせない
・患者の不意の反射などの動きを封じる
・患者を無意識下に置く
の3つがあります。
もっとも大切なのは痛みを感じさせないようにする鎮痛作用です。
痛みを完全に取ったとしても患者が意識のある状態に置かれていれば、手術というストレスに長時間さらされることになりますから、後々いろいろ精神的な問題が出てくるのではないかと思います。
患者を【完全なる】無意識下に置くことによって手術の記憶を完全に消し去り、精神の安定を保つことが出来るのではないか。
それなら違和感を感じたとしても、やむを得ないと言えるのかもしれません。

患者は手術室で眠ってからICUで目覚めるまで一切の記憶がありません。
自発呼吸さえ出来ないし、多分体温調節も。すなわち半死状態なわけですね。
それほどものすごく深~~い眠りについているわけですが、麻酔から目覚めたときの感覚は普通の睡眠から覚めた時のように、時間が経ったという感覚はあります。
それは少し意外でした。
手術中痛みはなくても意識があったとしたら、違和感を感じることはないかもしれませんが、いろんな音や声やら聞こえることでけっこうな恐怖体験になるかもしれないですね。

私は11年前の1999年9月に痔の手術を受けましたが、この時は局部麻酔でした。手術時間は50分ぐらいでしたが、腰から下だけの麻酔だったのでボンヤリですが意識はあり、声や器具の音は聞こえました。
あれが長時間だと多分参ってしまうでしょうねぇ。あとから夢も見るでしょうし。

ところで前も今回もですが、手術室は寒かった。手術室って・・・・寒いんですよ。
20℃もないくらいに感じました。冬は暖かく感じるのでしょうか?
何か理由があるはずだと、勝手に想像してみたのですが、
1.周りを取り囲む医療機械の故障率が低い
2.術者等手術スタッフは無影灯で照らされたりするので
  それくらいが快適な温度
  患者は薄い手術着だけなので寒く感じる
3.感染予防
が頭に浮かびました。


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2 コメント

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麻酔って (幸兎)
2011-06-26 15:06:29
そうなんですねぇ
ドラマとかではよく見る物の
経験したことないので知りませんでした。

手術室が寒いっていうのも初めて聞きました。
寒がりなので、手術は受けたくないです
・・・って、ポイントずれてますね(^_^;)
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幸兎さん (豆パパ)
2011-06-27 19:20:22
こういうことって経験しなければわからないことですし、これ以上に非日常体験もあまりないので、一生忘れないと思います。

手術室は寒くて、また無機質なのです。でもゆったりと音楽が流れている病院もあるらしいです。
それに寒くても手術台に乗ったら…
すぐに暖かい毛布とかかけてくれますので、安心して手術受けてもらって大丈夫です(笑)
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