8月14日も朝から晴れました。
お盆の軽井沢は(観光地はどこも同じでしょうが)先手必勝です。8時前には朝食を済ませて、鬼押し出しへ向かいました。鬼押し出しは軽井沢を訪れた人なら誰でも1回は訪れるところです。2度行きたいとは誰も思わない場所ですが、私は、初めての訪問者を連れて何十回行ったか数え切れません。
国道146号はまだまだすいていました。途中、グリーンホテル跡地で車を止めて、このコラムにupするための写真を撮ろうと思っていたのですが、草が生い茂り、かつて見晴台があった場所にはトウモロコシ売りのトラックなどが止めてあって、目を背けたい風景だったので通過しました。
有料道路の途中から左手に眺める浅間山は、浅間山が最もきれいに見える場所のひとつだと思いますが、あいにく中腹から上は雲がかかっていて、ふもとしか見ることができませんでした。それでもどこかで車を止めて写真を撮ろうと思っていると、いつの間にか信号が設置されて、右折したところにパーキングエリアが出来ていました。
トイレ休憩と思って、女性陣だけ降ろして車内で待っていたのですが、いつまでたっても戻ってこないので見に行くと、店内で買い物の最中でした。ちょうど地元の生産者が取れ立ての野菜を持ち込んだので、見つくろっていたと言います。
お百姓さんが「本当に生でも食べられるよ」と言っていたというトウモロコシは、帰宅後にゆでて食べてみると、甘みがあって「これなら本当に生でも食べられるかも知れないな」と思いました。こんなことで時間をつぶしたおかげで、いつの間にか雲が切れて、浅間山の山頂を拝むことが出来ました。
鬼押し出しは、いちおう山頂の神社(かつ上野寛永寺別院となっていました)まで往復し、今度は白糸の滝に向かいました。かつて草軽鉄道の線路が敷かれていた道路です。白糸の滝には10時すぎに到着したのですが、すでに駐車スペースもなかったので、残念ながら通過して、三笠方面に下りました。
旧軽のロータリーも通過して、軽井沢駅で国道18号に入り、ショッピング・プラザに向かうことにしました。
新軽井沢の交差点はすでにかなりの混雑になっていましたが、それでも軽井沢駅方面からの左折は信号1、2回待ちで通過できました。中軽方面から右折しようとする車は、1回の信号で1、2台しか右折できず、かなり渋滞していました。
しなの鉄道をくぐるトンネルを抜けると、ほとんどの車がショッピング・プラザのイースト方向に左折しようとするのですが、すでにイーストの駐車場入り口あたりで入車制限が始まっているらしく、トンネルを登ったT字路が大渋滞になっていました。私は女房と義姉だけ降ろして家に帰るつもりだったので、すいているウエスト方向に向かい、ウエストの駐車場入り口で2人を下ろし、南軽井沢交差点を右折して家に戻りました。この辺まで来ると、道はガラガラと言っていいくらいでした。
家に戻って、東京ではめったに聞かないクラシックのCDなどを聴きながら本を読んで過ごしました。
夕方4時近くになって女房から電話がかかり、しなの鉄道の信濃追分駅に迎えに来て欲しいというので出かけました。国道18号は下りは渋滞が始まっていましたが、追分の裏道と浅間サンラインを通れば何とかなると思い、2人を拾ってから御代田のメルシャン美術館に行くことにしました。
予想通り、サンラインはすいていて20分ほどで到着しました。
美術館は5時まででしたが、芝生と白樺の林を歩き、土産店をながめました。私は、毎年ゼミの卒業生が卒業式の後で記念品をプレゼントしてくれるので、いつも気持ちだけのお返しをしているのですが、メルシャン美術館の土産店で、モネの日傘の女のコースターをみつけて卒業予定者の数である20個買いました。ちょうど今年は講義レジュメの表紙を、このモネの絵にしていたのです。いい記念品になるだろうなと自賛しています。
帰りに今度は小諸のツルヤに寄って帰りました。夕食は軽井沢駅で女房が買ってきた釜飯で済ませました。夕食後、軽井沢周辺全域のマップで今日一日の行程を確認した義姉は、「ずいぶんあちこち行けたね」と満足していました。当初はガイドブックを見て、浅間牧場にも行きたいといっていたのですが、これは次回にお預けとなりました。
こうして軽井沢第2日が終わりました。
* 写真はモネの日傘の女(モネの妻と息子だそうです)
2006年 8月21日