久しぶりのレコードプレーヤーで、レコードを聴きながら本を読んでいる。
内蔵スピーカーの音質はいまひとつだが、長年パソコンのスピーカーでYouTubeから聞こえる音楽を聴くことに慣れてしまったので、それほど不満はない。
むしろ、レコードでは片面が20分から長くても30分で終わってしまうので、そのたびにレコードを裏返さなければならないことに煩わしさを感じてしまう。CDなら60分くらいは持つのに慣れてしまっていた。リモコンもほしいところだが、何十年かの間に人(ぼく)は横着になってしまったようだ。
回っているレコードの盤面の溝に上手く針を落とせた時の快感(?)を楽しむくらいの余裕を持たなくては・・・、と反省する。
何といっても、レコードにはジャケットがあり、歌詞カードがあり、解説があるのがいい。下の写真はスリー・サンズのアルバムに入っている解説のページ。彼らの生い立ちや、曲の解説が入っている。
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今日聞いた中で一番懐かしい感じがしたのはスリー・サンズのアルバム。
三人兄弟(実は一人は従弟だとか)の楽器は何なのだろうか。一人が奏でるアコーディオン(!)がいい。「ジェルソミーナ」や「ハイヌーン」だとか「第三の男」などがいかにもスリー・サンズらしくスローテンポで演奏される。
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「思い出のアメリカ・ヨーロッパ映画音楽ベスト20」とか何とかいうアルバムに入っている「会議は踊る」は叔父の思い出とともにある。
この曲を聴いた叔父が、「会議は踊る」はドイツ語の勉強と称して見に行ったと言って、「たった一度の」(Das Gibt's Nur Einmal)を懐かしんでいた。ヒロイン役のリリアン・ハーベイ本人が歌っていたのだったかどうだったか・・・。
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フランク・プールセルやポール・モーリアは、その後あちらこちらで聴きつづけたので、懐かしさに欠ける。
ベルト・ケンプフェルトのアルバムも出てきたが、残念ながら「真夜中のブルース」が入っていなかった。あのトランペットにお椀のような蓋をかぶせて吹くイントロが懐かしいのだが。
なぜか、子どもの頃に住んでいた世田谷の玉電山下界隈の光景がよみがえってくるのである。
2020年12月17日 記