“フロスト警部”が終わってしまい、ミステリー・チャンネルでは“主任警部モース”をやっている。
もともとコリン・デクスターは気取っていて、あまり好きな作家ではないが、くわえてミステリー・チャンネルでは、なぜか字幕版はなく、日本語吹き替え版のため、さらに興ざめ。
唯一のなぐさめは、小道具として記号的に使われているイギリス車が次々に登場することくらいか。
“主任警部モース”も、かつてスカパー時代に見ていたのだが、その割には結構ストーリーを忘れている。
J:COM に加入してからも、「ウッドストック行き最終バス」、「キドリントンから消えた娘」、「ジェリコ街の女」、「オックスフォード運河の殺人」、「森をぬける道」、そして今回の「ニコラス・クインの静かな世界」あたりで、そろそろモースもおしまいにしよう。
8月22日(金)に放映された「ニコラス・クインの静かな世界」では、容疑者の不倫相手の女性が乗っているクルマが、シトロエン2CVだった。よくあるエンジ色と黒のツートンカラーのやつ(“チャールストン”というらしい)。
シトロエン2CVは好きなクルマだが、それに乗っているということがイギリス社会でどのような記号的意味をもつのかは、ぼくには分からない。
オックスフォード大学の海外試験センターのような部署に勤める、離婚経験があって16歳の娘のいる女性が乗っていたのだから、そのような女性の乗るクルマなのであろう。
何年(十何年)か前に、同僚でシトロエン2CVに乗っているのがいた。バイクのように細いタイヤだったのが印象的だった。
* 写真は、“主任警部モース ニコラス・クインの静かな生活”に登場するシトロエン2CV。