7月29日(土)も夏晴れ。前日より、日中でも多少凌ぎやすい体感。
午前中に、時間つぶしのDVDを借りるために沓掛テラス(旧中軽井沢駅舎)の中軽井沢図書館に出かける。
上の写真は、中軽井沢図書館2階から眺めた浅間山(7月29日)。
下の写真は、中軽井沢駅前(沓掛テラス)から眺めた浅間山。
夜になってから、図書館で借りてきた新海誠の「君の名は。 Your Name ・・・」を見た。
「時をかける少女」と「転校生」を合わせて3で割ったようなストーリー。
観客1900万人を動員したとパッケージに書いてあったが、ぼくはダメだった。ストーリーの展開が分かりにくく、時空の移動についてくことができなかった。唾液のシーンも気持ちが悪い。
せめてもの慰めだったのは、ぼくが予備校時代とサラリーマン時代を過ごした四谷界隈が出てきたことである。残念ながら、時代は予備校生だった1968~9年、サラリーマンだった1974~83年の四谷ではないが、迎賓館前の若葉町公園らしき公園、文化放送(旧社屋)の近くにあった石段、上智大学沿いの土手らしき風景も出てきた。
※(9月28日追記)数日前のテレビで、訪日外国人観光客が好きな東京の風景の一つとして、四谷須賀神社の石段が出てきた。この石段の上の方に立って、坂下とその遠方の住宅街を背景に自撮りする外国人カップルがいた。なかなか目が高い!と言いたいところだが、おそらくアニメ「君の名は」で知ったのだろう。あそこは東京のモンマルトルである。
この石段こそ、まさに、文化放送近くの石段である。ぼくの会社は須賀町にあったが、あの界隈は「四谷怪談」の舞台だったらしく、お岩さんを祀る於岩稲荷というのと須賀神社があって、この題目を演ずる歌舞伎役者や落語家が奉納したお札(?)が並んでいた。
須賀神社のあの階段も、たまに昼飯に遠征した際に上り下りした。ぼくたちが昼飯を食べに行った「来夢来人」(ライムライト!)というスナックは、確かあの坂下の近くにあったはずである。
「君の名は」では、四谷のマンション屋上からの眺めを細密画で描いた画面があったが、1968年の夏に、駿台予備校四谷校舎の屋上のベンチに寝そべって、高層ビルが地平線を切り苛んでいる新宿や都心方面の風景をぼんやり眺めていたころの気持ちがよみがえってきた。
あの頃は、高層ビルといっても、浜松町の貿易センタービル(だったか?)と、新宿の京王プラザホテル、四谷のホテルニューオータニくらいしかなかった(はずである)。
あの頃から55年も経ってしまった。
7月30日(日)。この日も朝から暑い。
2023年7月30日 記(9月28日追記)