チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

テレビドラマ「天狗の台所」

2024年11月07日 | 日々のこと

曇、13度、65%

 十月の中旬でしたか、古くからの友人からメールが届きました。「真奈はテレビを観ないと思うけど、来週から始まる「天狗の台所」という番組がいいからよかったら観てください。シーズン2だけど。」読み終わるとすぐに民放番組の再映アプリ「ティーバー」を開けました。

 「シーズン1」が全て観ることができます。どんなドラマかしら?オープニングの映像の綺麗さからまず引き込まれます。山奥に住む「天狗」の末裔、長年会っていない年の離れた弟がアメリカから「天狗修行」に来るところから話は始りました。話の進展とともに「天狗」の末裔の兄の料理が披露されます。古い田舎家の小さな清潔な台所で兄が包丁を握るシーンが幾度も出て来ます。その包丁の切口の綺麗なこと!魚も野菜も肉も実に綺麗に切ります。そして、弟と一緒に食卓を囲みます。

 引き込まれて一気に「シーズン1」を観ました。夜にはテレビは観ません。「天狗の台所」は火曜の夜放映、私は翌水曜日に必ず「ティーバー」を開けます。昨日は「シーズン2」の三話目でした。山の景色、虫の声、端正な包丁遣い。話の進展より映像に魅入ります。

 そして何より好きなシーンがあります。食卓を囲んで弟が「いただきます。」と言うと兄は「召し上がれ。」と応えて手を合わせて食事が始まります。「召し上がれ。」の言葉と兄の声の響きがよく大好きなシーンです。母が食事の初めにいつも「召し上がれ。」と言いました。「召し上がれ。」久しぶりに耳にしました。言葉遣いの美しさがこのドラマのもう一つの魅力です。

 友人のお察しの通り、私はほとんどテレビを見ません。でもこの古い友人のように「真奈さん、今日の晩、火野正平の番組で福岡が紹介されますよ。」と教えてくれる若い友人もいます。友人たちのおかげで私もかろうじてテレビと繋がっています。30年日本にいなかったので、相変わらず若い俳優さんのお名前は知りません。

 「天狗の台所」を見終わった後、しばらくじっと庭の緑を眺めます。静かに余韻を反復します。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

固定電話の契約を取り消しました。

2024年11月03日 | 日々のこと

晴、19℃、71%

 7年前帰国する時から「固定電話」は申し込まないつもりでした。ところがクッレジットカードの銀行の審査には「固定電話番号」が必要でした。仕方なく、スマホの新規契約時に家のWi-Fiなどすべて一つのプランで申し込みました。電気店で子機がついた電話機を買いました。

 取り付けてすぐにクレジットカードを申し込んだ銀行から電話がありました。以来7年、私からこの電話で外線に発信したことは一度もありません。受けたのは数回、発信者不明の時は受話器を取りませんでした。つまりほとんど使用しない無用の「固定電話」でした。契約停止を通信会社に伝えました。工事が必要かと思いましたが、私がルーターを繋ぐ線を外すだけですべて終了しました。

 「電話機」のない家になりました。子供の頃の「黒電話」を思い出します。重い受話器、ダイヤルも重たかった。軽い素材の「黒電話」から個人で選ぶカラフルなプッシュ式電話機、発信者などの表示がある電話機へと移行しました。重たかった「黒電話」が懐かしい。今の電話機の線を外す時、何の感情もわかなかったのは不思議です。それほど必要性のない「固定電話」でした。

 電話台は香港島ハリウッドロードで求めたインドネシアの「マホガニー」製です。端正な作りの電話台がさみしくなりました。 「固定電話」の代わりに蝋燭を置きました。

 これからの通信、まだ進化するのでしょう。この30年ほどで通信そのものが大きく変わったことを改めて感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

霜月、ついたち

2024年11月01日 | 日々のこと

雨、19℃、73%

 今年の富士はいまだに雪をいただいていないと昨日のニュースが伝えていました。130年の観測で初めてのことだそうです。それほど気温上昇が進んでいます。葉の色づきも遅い、この時期実をつけるものたちも歩みが遅く思います。 暖かな冬は嬉しいけれど、順調に季節の進みを望みます。

 家の中が暗く感じられる季節になりました。 少しでも明るい色をと思い思い切ってこのテーブルクロス。鳥が赤い実を啄む絵柄です。色は赤、青、白のみ、はっきりした色使いは部屋にメリハリをくれます。

  モモのカレンダーは「ネズミちゃん」を抱え込むモモです。最後の最後までこの「ネズミちゃん」と遊びました。「ネズミちゃん」今も私の枕の下にいます。7歳ごろのモモです。

  床の間には久しぶりに大観の「竹林」を掛けました。大きなお軸です。水墨画の持つ静謐さが秋の空間に流れました。

  コーヒーテーブルには白洲正子の「花」を置きました。白洲正子の本は母のもの私のものと数あります。これは母の本です。流派を卓越した白洲正子の花の世界が収められています。

 今年も後ふた月、そう思うと気忙しく思います。この気持ち自分の人生にも当てはまるなぁと、慌てることないよと言い聞かせて、日々を静かに送ります。やりたいこともやり残すこともあって当然。午後から警報級の大雨との予報です。気を引き締めてついたちのスタートです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ココ、主人と大濠公園へ

2024年10月21日 | 日々のこと

晴、18度、77%

 昨日は、朝までのどんよりした雲が急に切れ、秋空が広がりました。一昨日、主人が香港から帰宅しています。お仕事でお疲れ気味な主人、今週は東京に出張です。ゆっくりして欲しいとココも一緒に散歩することにしました。日が出ると気温が上がります。大濠公園までココは歩かせるのは無理と、車で行きました。

  毎朝、私が大濠公園に入る美術館口です。早朝の景色もいいのですが、昼間の明るさの中で改めて空間の広がりを感じます。日曜日の午前中、ただでさえ走る人が多い大濠公園ですが、まるでラッシュアワーです。犬とのお散歩の方も多く、この公園に来ると珍しい犬種に出会えます。

  我が家の近くではお会いできないパグたちとも会いました。主人も私の気持ちが上がります。写真を撮る瞬間、三匹に後ろを向かれました。

 裸足マラソンも行われていました。子供や知らない方に声をかけられココもご満悦。 半周歩けるかな?と思いましたが、意外に暑く感じます。ココの息も上がり始めたので、スターバックスで一休み。 観光スポットですから、海外からの旅行客も見られます。若いご家族がベンチでお弁当を広げているのを見ると、若かった頃の我が家を思い出します。

 私が走る時間帯はこれほど多くはありません。一日中、走る人、散歩の人たちが多い公園です。 スワンボートのところまでは行けませんでした。「よく歩いたね、ココ。」ココの動画はInstagramにあげます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スマホの地図

2024年10月18日 | 日々のこと

晴、23度、87%

 本を読んでいると、知らない地名が出て来たり、はてどこの県の町だったかと?確認するためにスマホを開けます。地図アプリを動かします。指先で地図を拡大縮小できます。国の中ではこの辺り、縮小すれば街の様子も掴めます。便利ですが、私はこの地図機能が苦手です。

 360度回してその地点の街の様子を見るのは楽しい、よくぞここまで地図がと思い時間の経つのも忘れて遊ぶことがあります。。3次元的な使い方ではなく、平面として地図を見る時、その全容が掴めないのが不安にさせます。縮小拡大を繰り返していると肝心のピンポイントがどこかに消えることもあります。街と街の距離感覚が分かり辛いとも感じます。

 昨日はアメリカの「メイン州」の位置確認でスマホを開けました。カナダに近接の北部の州です。気候や街の様子を想像します。この「メイン州」からさてニューヨークまではと地図を拡大しました。車で行ける距離なのか?飛行機ならどれくらいかかるのかと拡大しました。ニューヨークがメイン州の南であるのはわかりますが、拡大すると都市名が消えてしまします。アメリカの東海岸を拡大縮小すること数分。一目ではわかりません。とうとう、「地図帳」を出して来ました。 昭和47年刊行の地図帳です。 「メイン州」を開けました。目を下に動かすだけでニューヨークの位置が確認できます。ハイウェイを走れば車でも行かない距離ではなさそうです。

 車のナビには感じないのに、スマホの地図機能には不便さがいつも付きまといます。それでも縮小拡大しながら、時には山や川をかぶせて、スマホの地図で遊びます。「慣れることかな?」と思いながら、「地図帳」はいつも机の上にあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坂のある街

2024年10月17日 | 日々のこと

曇、22度、93%

 香港にいる頃は香港島の中腹に住んでいました。どこに行くにも坂の上り下りでした。モモとの散歩も上ったり下りたりでしたが、よく歩くモモでした。暑い夏もガハガハ言いながら、上ったり下りたり。日本に帰国を決めたのはモモが12歳の頃です。そのモモに言いました。「日本に行けば、坂を上らなくていいよ。お散歩が楽になるね。」

 帰国したのは立春の頃、寒い中をよく歩きました。ある日、夕方の散歩の時です。遠くまで来てしまいました。さあ家に帰ろうと角を曲がると目の前には急な坂があるではありませんか。その坂を上って下りると我が家です。「モモごめんね、坂があるよ。」

 私の家の前は緩やかな上り坂です。といってもほとんど坂とは気付きません。右に行くとほんの数メートルで大きな国道に出ます。左に行くと緩やかですが坂が続きます。私は高校を出るまでこの家に住みました。そして40数年ぶりにモモと一緒にこの家に戻って来ました。高校までの私は家を出て右にしか行かなかったように覚えています。左に向かうと佐賀との山越えの県境まで行きます。左に行くのはほとんで父の車でした。だからでしょう、この街には坂がないと思い込んでいたのです。

 やっと涼しくなって、ココとの散歩の距離が延びました。ココは気管が極端に短いので、無理な散歩は冬でも避けています。金木犀が匂う中、ついつい足があっちにこっちに。ココも久しぶりに坂を上ります。ゆっくりと上ります。

 写真はココです。この街に坂があったと気づいた坂ではありません。坂のある街だと気づいて、あることを思い出しました。この家の旧住所は「逢坂」です。自分のそそっかしさをクスリと笑いながら、モモとも歩いた緩やかな坂をココとゆっくり散歩します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パンケーキ

2024年10月06日 | 日々のこと

曇、22度、87%

 本を読んでいたら、「パンケーキ」を食べるシーンがありました。本はそのままで、台所に急ぎました。

 「パンケーキ」と「ホットケーキ」の区別がつきません。「ベーキングソーダ」で膨らませる普通の「パンケーキ」です。最近流行りのフカフカの「パンケーキ」は「スフレ」で膨らませます。本の中の「パンケーキ」は普通の「パンケーキ」でした。「ベーキングパウダー」の缶を開けると、残り少ない。「まあ、いいや。」とにかく食べたくて、急いで焼きました。バニラの香りの「パンケーキ」と書いてあったので、バニラもたらり。卵ひとつで三枚焼けました。

 「メープルシロップ」も残りわずか、バターを乗せてテーブルに運ぶうちにバターは全部溶けました。いい香りです。「メープルシロップ」たっぷりで、ためらわずパクパク。お腹も頭も大満足。

 本を読んでいて食べ物が出てくると急にそれが食べたくなります。直ぐでないと満足しません。頭もお腹も今回は「パンケーキ」モードに切り替わっていました。

 小さい頃からたくさん食べて来た「パンケーキ」、母の焼く「パンケーキ」あまり美味しくないのですがバターたっぷりで焼くので周りがレース状になり、バターを吸った周りを食べるのが好きでした。今日の買い物リストに「ベーキングパウダー」「メープルシロップ」と書きました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神無月ついたち

2024年10月01日 | 日々のこと

晴、24度、89%  

 朝が凌ぎやすくなりました。この1週間、朝の涼しさで気付いたことがあります。この夏は「暑さ疲れ」が出ていたことです。暑さからくる疲れなんてと思っていたのですが、どこが悪いわけでもないのに下肢が重く怠い日が続いていました。友人に言われて初めて、暑さからくる疲れと知りました。朝の涼しさが体調を戻してくれました。暑さと雨が少なかったことから庭のたくさんの植物を失ったこの夏でした。

 心地よく肌に吹く風を感じると、「ちょっと早いかな?」と思いながら「三匹の狐」のテーブルクロスに手が伸びます。オレンジの狐と濃茶、黒の配色、十一月の方が似つかわしいのですが、まだ明るさが残る十月に居間のテーブルにかけました。 「三匹の狐」は親子だろうとこのクロスがかかっていると森の中に住む狐の話を頭で作ります。秋にしか出てこないクロスです。

 床の間には「十一面観音」をかけました。 細い掛け軸です。表装の生地が素晴らしく「十一面観音」の表情と共に私の好きな一幅です。日本に一体何体の「十一面観音」があるのでしょう?長く日本を離れていましたので実際の「十一面観音」を見たことがありません。彫った人によってその顔もそれぞれ、いつか「十一面観音」を巡る旅がしたいものです。

 テーブルの上の本は今読んでいる本に登場してくる「ロートレック」の画集です。 「ムーラン・ルージュ」のポスターが街を席巻した理由がわかります。小柄な「ロートレック」のモノクロの自画像も好きな一枚です。

 今月の「モモカレンダー」は7歳の頃のモモ。モモは亡くなる数日前までぬいぐるみと遊びました。 この写真、ぬいぐるみに手を添えているだけですが、私が少しでも近づけば両手で押さえ込みます。私に取られると思っていたのでしょう。つまりモモにとって私はぬいぐるみをめぐる敵対者でした。今のココと同じ年頃、ココは全くぬいぐるみに興味がありません。

 秋が深くなってくれないかと、空を見上げます。街路樹の銀杏がかすかに黄色に染まりました。天気予報では日中の暑さはまだ続くのだそうです。ため息。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の町内清掃

2024年09月30日 | 日々のこと

晴、24度、85%

 昨日は「秋の町内清掃日」でした。片側2車線の国道と歩道の間の街路樹の植え込みの雑草を抜くのが仕事です。回覧板を回す町内を4つ合わせた一区画から人が集まります。お天気上々、風もあり凌ぎやすい朝でした。集合場所は我が家の玄関から10歩ほど、つまり一番近いのは我が家です。9時集合ですが、人の話し声が多くなったら家を出るつもりでいました。たいてい、早めに始まります。8時50分、人の声はしませんが家を出ると、もう仕事が始まっていました。

 帰国後7年、1年に2回の「町内清掃日」に参加して来ました。パンデミックの期間中はお休みでした。参加される方が年々減っています。高齢者の方がみえないのはわかりますが、新しくこの街に越して来た30代、40代のご家族の姿がありません。昨日は10名のみ、7年前は30名近く集まりました。この街の過渡期なのかと思います。新しい家は建ち、マンションの方にも声をかけているということですが、この人数です。

 持ち場を決めて、せっせと草を抜きました。そういえば昨年は「秋の町内清掃日」にはちょうど東京から来ていた孫と息子も参加してくれました。普段土に触れない子供にも雑草ぐらい抜けます。そんなことを思いながら小一時間、 

 茂った雑草の中からひょいと顔を出したのが、キノコらしい形のキノコでした。雨も降らないのに草陰で育ったのでしょう。その可愛い姿に抜くのをやめました。誰かに見てもらえるといいね。夕方のココの散歩時に回って見ると、朝よりお日様にさらされて細くなったキノコがそこにはありました。

 私はこの町で育ちました。40年以上離れていましたが戻って来ました。この街の土、街路樹も私を見守ってくれているように感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大濠公園 レストラン「花の木」の明かり

2024年09月11日 | 日々のこと

晴、29度、81%

 日に日に夜明けが遅くなっています。私が大濠公園を走っている時、空が薄明るくなり始めます。二日前、お堀の水面に煌々と映るレストランの明かりを見つけました。マリリンモンローがジョーディマジオとの新婚旅行の際に訪れた福岡でも老舗のフレンチレストラン「花の木」が店内の明かりをつけていました。店に人影はなく店の灯り全部がお堀に映り込んでいます。「ボートハウス」と呼ばれる2階建ての建物の2階部分が「花の木」です。先日の台風の時は「スワンボート」が「ボートハウス」の横に陸揚げされていました。この灯りの中、水際に整列している「スワンボート」のが見て取れます。まるで一大イベントのような明るさです。

 この時間、すでに走る人、歩く人、お散歩の人、旅行客と人が多くいます。皆さん歩みを停めてこの光景に見入っていました。いつもは遠くの福岡タワーやヒルトンホテルの明かりがポツンと写っているだけの暗い堀の水面です。灯りの壮大さに今はない香港アバディーンの「ジャンボレストラン」の夜の明かりを思い出しました。初めて見た夜の「ジャンボレストラン」は圧巻でした。ボート自体の明るさが全て湾の水面に映っていました。その「ジャンボレストラン」へは小舟で向かいます。

 この「花の木」がこうして明かりをつけているのは「大濠公園」を走り始めて7年間で2度目です。初めの時はここまで煌々とついていませんでした。お堀を見るために1階のカフェも2階の「花の木」も水辺に向けて全面ガラス張りです。

 急に現れた竜宮城のような華やかさにいつも合う人たちと「綺麗ですね。」と言葉を交わしました。なんだか大きなご褒美を朝からもらった気分でした。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする