曇、16度、79%
中国には「家常豆腐」と言って豆腐を揚げて野菜やお肉などと炒め合わせる料理があります。味付けは地方により様々、家庭によっても違います。字の如く、家で食べる「いつものおかず」です。レストランなどでは食べられません。
お天気が思わしくなかった昨日、塀の塗装工事の代わりに庭の植栽が始まりました。新しい木も植え込みます。今までの場所から移動する木もあります。おじさんたちと一所に動いていたらお昼です。冷蔵庫を開けると、大きな厚揚げ一枚、たまねぎ一個、数個の卵。冷凍庫ですぐに使えそうなのは銀杏。さっさと銀杏、たまねぎ、厚揚げを炒めておかずにしました。味付けはナンプラーにお酒と最後にさんしょを大いに振りました。中国では厚揚げがありません。お豆腐を揚げるところから始めると「家常豆腐」はご馳走です。
お金がなかった頃のお給料日前は、お豆腐と卵にお世話になりました。お安くて料理の仕方でお腹がいっぱいになります。育ち盛りの息子がいましたから、味付けも濃く、ときにはあんかけにしたこともある「家常豆腐」です。お金がないと言うことは考えて工夫するから面白いおかずができました。
午後になり雨がポツポツ落ちて来ました。おじさんたちも一休み、その間に買い物に走ります。夕飯にはお魚もお野菜も並びました。どんな豪華な食事より「家常豆腐」のようないつものおかずのごはんに幸せを感じます。気持ち豊かなお昼ごはんでした。