晴、27度、94%
梅雨が明けて青い空がのぞくと気持ちも晴れ晴れします。ところが庭に目をやれば芝が10センチも伸びています。至る所雑草と思しきものが根を張っています。そればかりか木造の古い家の隅々には湿った重い匂いが溜まっています。長雨、雨量の多さを伺います。草むしり、芝刈り、虫干しと休む間も無く家事をこなします。3時になったら一休みしようと思っていると郵便屋さんが美味しいものを届けてくれました。
包みを開けると、端整な熨斗がかかっています。赤いリボンのかかった贈り物も嬉しいのですが、日本ならではのキリッとした美しさに心惹かれます。熨斗を取ると、見出し写真です。桧の葉っぱがなんとまた清々しさを届けてくれます。葉っぱを取ると、
蛤が6つ。大きさの揃った白い艶々の蛤の貝殻です。蛤を開けると、
透き通る「琥珀糖」が詰まっていました。中には一粒「浜納豆」が入っています。「よく冷やして召し上がってください」との注意書き、3時まで今一度冷蔵庫に入れました。
3時ちょうどにおやつを始めます。「浜土産」と名のあるこの蛤入りの「琥珀糖」はゼリーのように見えますが歯ごたえ十分しかも涼菓ですから甘さがしっかりしています。そこに「浜納豆」の塩気が口に広がります。甘みはこの塩気で一層美味しさを増します。バランスの良いお菓子です。ゼリーや水羊羹ならばいくつも食べれそうですが、この「浜土産」一つで十分な質感です。
和服の虫干しも始めました。今日は靴箱にも風を入れましょう。雨は恵みとも言われますが、多すぎる雨は被害ももたらします。今年の梅雨の雨の多さを明けた後まで引きずっています。今日は10時にもおやつをします。もちろんお菓子は「浜土産」です。海のない京都の街から送られてきた粋な「浜土産」が疲れを忘れさせてくれます。「おごちそうさま」