雪、3度、62%
夜休む前に、ひと吹き「オーデコロン」を使います。若い頃より使う量が減りました。それでも夜最後の「オーデコロン」のひと吹きは心がフッと舞い立ちます。
夏と冬は使う「オーデコロン」が違います。冬は少し香りの重いもの、夏は軽やかなもの。数本の「オーデコロン」から選びます。二日前の夜、久しぶりに「MARNI」の瓶を手に取りました。瓶の水玉も好きな理由です。香りは唐辛子のようなスモーキーな甘さを持っています。ひと吹きして休みました。ところが夜中に目覚めました。夢見が悪いわけでもなく、体調が悪いわけでもないけど何か私の中に不調が起きています。寝ようと目を閉じても、頭の奥が冴えています。そのまま夜が明けるまでベットで横になっていました。身体の不調ではありません。「なんだろう?」ずっと考えていました。
ベットを整えている時、枕からフッと昨晩つけた「オーデコロン」が香りました。好きなはずの「MARNI」の香りに急に気持ちが沈みました。寝る前のひと吹き、手元にある「オーデコロン」は好きなものばかりです。寝る前につけた「MARNI」の香り、今の私には重く気持ちを落ち着かないものにしたようです。年齢とともに香りの質や好みが変わりました。使い続けていた「オーデコロン」が急に合わなくなっると書かれたものを読んだのは若い頃でした。その時は何のことか分からなかったのに、この歳になって理解しました。
昨晩はいつもの冬の定番をひと吹きして休みました。ぐっすりと心地よく眠りました。目覚めもスムースです。「香り」の持つ効果もその質によってよくも出れば悪くも出る、歳を重ねて合わないものが多くなったと感じます。