
曇、29度、84%
香港島には漢方薬の薬剤を売る店が軒を連ねている町があります。「タツノオトシゴ」「ヒトデ」のような海の物も漢方薬剤となります。乾燥されて串に刺さり店先に吊るされています。こうした店に「霊芝」を買うために数年に渡って通いました。義母に送るためです。「半斤、切ってください。」とふた月に一度ほど荷物を作って送っていました。「霊芝」は香港でも値段のいい薬剤です。送る前には必ず電話で「まだある?」と確かめていました。何時だったか、主人が実家の地下の収納庫の蓋を開けたことがありました。見るとそこにはたくさんの私が送った「霊芝」が蓄えられていました。義母の気不味そうな顔が忘れられません。以来、私は漢方薬材店通いを終わりにしました。数年通いましたので、「霊芝」の良し悪しの見分け方、種類の多さを店の人に学びました。
3年前帰国した時、この家の庭の造園の大まかなことは終わっていました。大きな石の移動や木を10本以上も切り払い風通しの良い庭に変わっていました。一番大きな切り株は松の木です。優に大人が二人腰掛けられるほどの大きさがあります。その切り株に「サルノコシカケ」つまり「霊芝」が出来始めていました。白く形の良いいい「サルノコシカケ」です。3年経った今は木質化して色も黒くなりました。 なかなかの「霊芝」です。
この春先、「コナラ」の切り株にキノコが付き始めていました。雨が多く長かった梅雨の間にぐんぐん成長しました。思った通り「サルノコシカケ」です。今では私の掌よりも大きくなりました。松の木についた「霊芝」よりもっと上等な「サルノコシカケ」です。歳を重ねると色も変化します。松の木はクチナシの木の木陰です。「コナラ」ももう1本の「コナラ」の木陰に守られて育っています。「コナラ」の木肌には 細かいキノコがびっしりついています。実はこれも「サルノコシカケ」です。これは梅雨の間に急に出来てきました。家ばかりか庭もいかに湿めっていたかが分かります。どうも我が家の庭には「霊芝」の菌が浮遊しているのかもしれません。
育てているわけではありませんが、「サルノコシカケ」の成長ぶりが楽しみになりました。
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