曇、30度、84%
福岡といえば地元の人でない方は「辛子めんたい」「とんこつラーメン」とみなさん思われるそうです。私も小さい頃から「とんこつラーメン」を食べて育ってきました。白濁した豚骨を煮出したスープにやや硬めの細麺が「とんこつラーメン」でした。ラーメンといえば「とんこつラーメン」のことです。小さな店も中洲に並ぶ屋台も「とんこつラーメン」を出す店が多くあります。
福岡を離れて40数年、日本を離れて30年後にこの福岡に戻ってきました。自身40歳を過ぎた頃から帰省しても「とんこつラーメン」を食べに行かなくなりました。かと言ってしょうゆ味や味噌味のラーメンも食べません。「とんこつ」でなければせいぜい塩味です。「とんこつラーメン」が重いと感じるようになったからかもしれません。帰国後この3年、息子たちに付き合って2度ほど店の暖簾をくぐりました。
「とんこつラーメン」も変化しています。昔ほど濃厚な匂いではありません。スープ自体もさほど思いとは感じません。でも食べに行くほどではないのが今の60歳を越した私です。それでも時に食べたくなることがあります。そんな時は「マルタイの棒ラーメン」を買ってきます。棒ラーメンは九州発祥だと聞きます。油で揚げていない麺です。いつも買うのは「粉末スープ」。これならその時の気分で濃さを調節できます。「長浜」と書かれているのは福岡市の魚市場近辺の地名です。この辺り多くの「とんこつラーメン」の店があります。みんな行きつけの店がそれぞれです。人気の店は行列ができます。
先日ふと気付きました。ラーメン屋の外を通っても「豚骨スープ」の匂いがしません。以前は周辺にその匂いが漂っていたものです。「換気扇の性能の向上かな?」などと一人思っていると主人は「何処かでまとめて作って卸しているんだよ。」と言います。チェーン店ならそうでしょうが個人店ではどうなのかしら、と疑問が残ります。街に匂いがないのは寂しいけどいいことかもしれません。
私が買う福岡地元企業の「マルタイ」ラーメンはカップ麺も普通のラーメンも作っています。数年前は経営が良くないと聞きました。特に「棒ラーメン」を買う人は減少傾向だったそうです。昨日の新聞で「マルタイ」のことが取り上げられていました。今回のコロナによる「外出規制」でラーメンの売り上げが急上昇したのだそうです。しかも、「棒ラーメン」が売り上げも伸ばしたとかで「棒ラーメン」の工場を新設するのだそうです。思わぬ好影響が出ています。
中国、タイ、シンガポール、香港、韓国、アメリカのインスタントラーメンを食べてきました。結局私が落ち着いたのは地元福岡の「マルタイ棒ラーメン」です。何処かで「マルタイ棒ラーメン」を見かけたらお試しください。
真奈さんが豚骨ラーメン、ましてやインスタントラーメンを食べるなんて意外でした。食べ物にはこだわりがあってそんな物は食べないと、勝手に思っていました。
私もこの歳になって豚骨は少々苦手ですが、最近はあっさり食べやすくなりましたね。
私のお勧めは大砲ラーメン、発祥は久留米だから正確には久留米ラーメンかな?近くだと、警固神社前国体道路挟んでありますよ。