曇、12度、78%
30数年前、21センチという大型のシフォンケーキの型を使い始めました。卵の個数は9個から11個使いました。その型でずっと作り続けて来ました。そのシフォンケーキを食べてしまうのに数日かかるようになり、60歳、帰国を機に17センチのシフォンケーキ型を買い求めました。その17センチですら、食べてしまうのに2日以上かかります。昨年末、14センチのシフォンケーキの型を買いました。ちょうどいい大きさです。
最近のシフォンケーキ型は継ぎ目がなく錆びにくい素材で作られていて、洗うのも楽になりました。型に油を塗らないシフォンケーキは型の洗いが大変でした。30年以上前のものは錆が出ました。型の進化を実感します。14センチを買った時、入っていたチラシに12センチ、10センチの型があることを知りました。小さい型なら残すことなく食べられそうと一番小さい10センチを頼みました。
現在手持ちの3つのシフォン型です。10センチ用に材料の割り出しをして焼いてみました。型に種を流し込む時、これは大変!径が小さいのですんなりと型に収まってくれません。用心しながらトロトロと入れました。
オーブンから出して来てひっくり返して冷まします。十分冷めた頃、型から外すのですが、これが大きな型に比べて大変な作業でした。小さなスパチュラを丁寧に少しづつ動かします。やっとすっぽり外れました。こんなに緊張したのは久しぶりでした。
さあ、お味は? 21センチの基本から17センチ、14センチ、10センチと割だり出した材料の重さです。10センチで使う卵は1個半。10センチは型が小さいので焼き時間は極端に短くしました。今までよりもパサつきが感じられます。焼き時間が短いので焼き色も思うように出ません。材料の割り出しから今一度やり直しです。
ただ、この小さなシフォンケーキ、今までで一番スタイリッシュ!スッと立ち上がった姿が小さいくせに存在感を持っています。こんなお菓子の型とも向き合う時間は楽しいものです。美味しく焼けるまであと何回焼くことになるかな?