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ハーブの花たちも咲き揃って来ました。ひと冬越したハーブたちの春の種取りの時期です。今年は「セージ」と「ポリジ」の花が見事です。ハーブの花は概ね素朴で小さい花ですが、「ポリジ」の花は色、形ともに小粒ながら独特です。中央の尖った雌しべ、咲きはじめはピンクですが次第に瑠璃色に変わります。産毛は葉にもあります。葉も花も食べられます。2年前、種を蒔きました。多年草ではありませんが、この2年はこぼれ種から芽生えます。今年の株は高さ60センチになりました。 「ポリジ」の我が家の庭での大きな役目は「蜂寄せ」です。大小の蜂がこの大株の周りをブンブンと飛び回ります。いちご、トマトも人工授粉の必要がありません。トマトは「ポリジ」の奥に植え、いちごは花がつくと鉢をそばに置きます。
「セージ」はソーセージの名前からもわかるように内臓料理などに欠かせないハーブです。開拓時代のアメリカでは道脇の荒野に生い茂っていたとか、「性の強い」ハーブだと聞きます。他のハーブをやっつけてしまうそうです。その理由から鉢植えです。鉢植えにも関わらず、大きく育ち花も見事に咲きました。 少しざらつくうす緑の葉っぱと共に紫の花が揺れ優雅に香ります。
昨年、花の少なかった「ポリジ」と「セージ」を刺繍にして額に仕立てました。 去年で良かったと思います。今年ならもっと花を刺し込まなくてはいけませんでした。
「セージ」は多年草、「ポリジ」はおそらく来年も自然に芽生えるでしょう。庭はこうして自分で回り始めています。庭の花を模した刺繍も少しづつ増えています。