気ままに

大船での気ままな生活日誌

特選落語会 円楽、たい平、花緑、三三

2014-06-02 09:41:40 | Weblog

3日前、鎌倉芸術館で落語会があったので聞きに行った。1500人も入る、大ホールが三階席まで満席というのだからすごい。笑点の常連、円楽とたい平。人気の若手、花緑、三三も加わるのだから当然といえば当然かもしれない。

前座に現れたのは長身、190センチでハンサムな林家木りん。たしかに麒麟だ(笑)。背が高いはず、元大関清国の子供。ぼくは浅草で彼が前座見習いの頃、そのことを聞いて知っていた。木久扇の8番弟子。演目は”初天神”。

そして、一番手は、柳家三三(さんざ)。鎌倉には三年前に来ている、昇太と一緒だったという。そういえば、ぼくも聞きにきている。しばらく半分田舎の神奈川県のわるくちを、さんざ言って、自分が一番いなかの小田原の出であることを明かす。演目は”金明竹”。骨董屋さんで留守番をする小僧と雨宿りの客との珍妙なやりとりから始まり、早口の上方弁の、中橋の加賀屋佐吉方からの使いとのやりとりに爆笑。

二番手は柳家花緑。五代目小さんの孫で、実は小さんは、ここの芸術館での噺が最後だったんですよと明かす。もう12年にもなるそうだ。身体が弱ってから永谷園の味噌汁、あさげ、ひるげ、ゆうげをだいぶ飲んだんですが、効果なかったらしい(爆)。演目は”ちりとてちん”。知ったかぶりで、お世辞のひとつも言えない隣人を困らせてやろうと、腐った豆腐に唐辛子をかけて瓶詰めにして、これは台湾からの土産で珍品なのだが、食べ方を知らないので、ご指南してくれと頼む。鼻をつまみ、無理やり、口に押し込み、苦悶して味合う男の所作に爆笑。

三番手は、待ってました、たい平。のどの手術をしてちょっと休んでいたらしい。笑点は49年になるそうだが、自分の生まれた年にはじまったとのこと。笑点はみなさんお笑い番組と思っているでしょうが、実はドキュメントなんです。次々と亡くなっていくでしょ(爆)。歌丸さんも危ないと思ったが、来週から復帰しますのでご安心を、と”愛宕山”に入る。巷間と旦那が山に昇る。途中で、谷底の的に投げ込む遊び、かわらけ投げを始める。そのうち旦那がお大尽ぶりを発揮し、小判を投げはじめる。尋常では降りれない谷底には30両の小判。欲しければ、とってこいと。巷間、なんとか谷底には下りたが、さて帰れない。いろいろ考えて、着物を引き裂き、縄をつくり、竹にくくりつけ、しならせて、飛ぶという奇策を思いつき、実行。裸になって、無事に尾根に戻ったが・・・小判を置いてきてしまった(爆)。

そしてトリは、円楽さん。先代の円楽さんが亡くなったのが77歳、談志も77歳、そして今、休養中の歌丸さんも今、77歳なんです、どうでしょうかーーとブラックユーモアでまず笑わせる。演目は”ずっこけ”。店じまいする時間なのに、居酒屋に居残る酔っ払いのたわごとがつづく。円楽さんはきっと大酒飲みじゃないか、酒の飲み方、酔っ払いの話し方、飲まない人にはできない。最後はふんどししたまま、おしっこをしてしまうという、ずっこけ落語。爆笑の渦。

ああ、面白かった。今月は松竹歌舞伎もここで観る予定。猿之助と中車の、一本刀土俵入りでござんす。こんなに遊び廻っていいのだろうか。

昨日の”笑点”から。


今朝の散歩から。

金糸梅が見頃になりました。

ひめしゃらも咲きはじめました。

 

 

コメント
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