俵万智さんは、この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日と詠ったけど、ぼくも、まねして、翠玉白菜はやっぱりいいねと僕が思ったから6月30日は白菜記念日と詠った(汗)。
超人気の白菜姫がいる7月7日までは、休館日の月曜日も特別公開しているので、この日が穴場と思い、朝早くから出掛けた。前回は200分待ちであきらめているから、今回は120分までは許容範囲にしようと思っていた。9時半頃、トーハクに到着。さて、待ち時間は!なんと140分!迷うところだが、ここは一番、20分おまけで、最後尾につけようと決心した。もうこの日を逃したら、きっと、モナリザがそうだったとように、ぼくの生きている間に東京で白菜姫を見ることはないだろう。多少の苦痛は、いたしかたがない。
最後尾は、すでに表慶館を通り過ぎて、ぐるっと回っていた。でも並び始めると、あまり間隔を置かずに、列が動くので、たちまち、表慶館の前に来て、そのうち、テント内の通路に入る。本を読みながらということもあり、そう苦痛を覚えないで、本館の最終コーナーに入って行った。その部屋からは、大きな窓を通して、隣りの部屋の、光り輝く白菜姫をみることができる。わくわくしてくる。
さあ、みなさん、お入りください。一列目は歩きながら鑑賞してください、そこを出てからの二列目からでも十分、見えますので、じっくり見たい方はそちらでどうぞ、とアナウンスがある。白菜姫とは二年振りの再会。台北でみたときより輝いてみえる。白菜の葉の白い部分は純白だし、上部の緑色も緑中の緑というか、輝く緑。それに、キリギリスとイナゴがとまっている。自然のままの色の翡翠に彫刻を施したというのだから、すごい。これになるために生まれてきたような稀な色遣いの翡翠石と稀代の彫刻家が出会った、奇跡の作品だ。枠の外の二列目でしばらくみつめていた。
これで4度目の対面となるが、そのたびに印象が違う。いつも新鮮!小さくみえたり、大きくみえたり。食べたくなったり、かみつきたくなったり(汗)。
ステキな白菜記念日でした。お祝いに、トーハクのレストランで台湾ビールと白菜じゃなくて茄子の入ったパスタをいただく。
上野駅でも白菜姫人気に便乗(笑)
平成館の本展は二度目で、ゆとりをもって鑑賞。感想文はそのうち。
そうそう、僕が帰る、午後3時半頃の待ち時間は90分でしたよ。
行ってよかった!さあ、これから、晩酌!白菜の浅漬けをつまみに飲むぞ(汗)。