こんばんわ。いよいよ今年もあと二日、押し詰まってきましたね。ぼくは、毎年、年末に”ぼくの選んだ展覧会ベスト10”を発表し、今、その選考をしているところです(汗)。ノミネートされる展覧会は、ぼくがその感想文をこのブログに載せていることが条件。ところが、まだ未投稿のものがいくつかありました。いずれも、地元の美術館・博物館で最近、開催されたものですが、(ベスト10入りは無理かとは思いますが)、やはり、記事だけにはしておこうと。三つまとめてメモ程度ですが、掲載することと致しまする。
松本竣介/創造の原点(神奈川近代美術館・鎌倉別館)
松本は、1912年(明治45年)東京、渋谷に生まれ、盛岡で少年時代を過ごし、中学生のとき聴力を失う。戦中には麻生三郎らと”新人画会”を結成。困難な時代においても自由な個の表現者であろうとする姿勢を貫く。1948年6月、病いで36歳という若さで世を去る。彼の死から10年後の1958年、神奈川県立近代美術館で”松本竣介・島崎鶏二展”が開催された。公立の美術館で初めての展覧会だった。
ぼくは、松本竣介の作品は岩手県立美術館をはじめ、いろいろなところで見ている。2012年には生誕100年を記念し、葉山館で大規模な回顧展を開催されたが、それは見逃している。今回が、ぼくがみる、はじめての回顧展である。
清方の新春の風景(鏑木清方記念美術館)
毎年恒例の、お正月特集。清方が描いた新春の情景とともに、名押絵師・永井周山によって意匠化された羽子板(明治風俗十二ヶ月)、時代美人風俗双六等が楽しい。
鎌倉meet東大寺(鎌倉国宝館)
鎌倉と東大寺との親密な関係は、鎌倉時代初頭に遡る。治承4年(1180)の平重衡の南都焼き討ちにより、壊滅した東大寺の復興を推進した大勧進・重源に対し、頼朝は手厚い援助を行った。大仏殿の落慶供養には、鎌倉から軍兵数万を率つれて参列したという。鶴岡八幡宮に伝わる”菩薩面”や”舞楽面”は、このときに東大寺の鎮守社である手向山八幡宮から贈られたもの。その後の東大寺の復興は、重源の跡を継いだ栄西・行勇ら鎌倉ゆかりの僧侶たちによって成し遂げられた。
源頼朝書状、行勇書状、栄西唐墨筆献上状、重源上人坐像(模刻)(以上、東大寺)、籬菊螺鈿蒔絵硯箱、沃懸地杏葉螺鈿太刀、菩薩面(以上、鶴岡八幡宮)、栄西禅師坐像、喫茶養生記(以上、寿福寺)、僧形八幡神像・弘法大師像(浄光明寺)、開山行状並足利霊符(浄妙寺)等の展示品。
ちょっと、はしょりましたが、お許しあれ。明日、2016年展覧会ベスト10を発表いたしまする。
それでは、おやすみなさい。
(年末のお墓詣りに行ってきました)
よい夢を。
(今夕の柏尾川と大船観音さまと、うううううううっ、鵜です)