おはようございます。
昨日はなかなか充実の一日だった。八幡さまの近くの和食レストランでランチを頂いたあと、鏑木清方記念館で”和のよそおい”展を見て、一時過ぎに始まる八幡さまの神幸祭を見物し、そのあと、近くの川喜多映画記念館で小津安二郎監督、原節子主演の”麦秋”を見た。一日で、お祭り、美術展、映画を連続して楽しめるのは、そうないことだ。お祭りのことは、昨晩の記事で紹介したので、今朝は、清方展を。
少し前に、東博で豪華絢爛な”着物展”が開催されたが、その清方版ともいうべき着物展がかまくらで開かれている。清方がデザインした着物が3点、帯、スケッチなど、そして和装の女性を描いた絵画が何点も。加えて、ぼくの好きな画巻、”朝夕安居”が一部公開されていたのもうれしい。
長女の結婚式のためにデザインしたいう紅梅模様描絵打掛が見事だった。紅梅が一本、着物全面に描かれている。
やはり長女のために描いた留袖も展示されている。扇面描絵柄黒留袖。
絽地扇面描絵柄江戸褄
そして、嫁ぐ人。花束を手にした女性の結婚を祝福する友人たち。明治後年のファッションの流行を描いている。りぼんの髪飾り、首掛け式時計鎖など。背景は小石川植物園とのこと。
女役者粂八 粂八は女団洲(團十郎)の異名をとった芸達者で、三崎座に女芝居の一座を率いてた。清方は、藍地に白く蝙蝠が抜いてある浴衣に羽二重をかけた楽屋姿の粂八を描いた。傍に秋海棠が咲く今頃の季節。
そして、画巻”朝夕安居”。朝、昼、夕とあるが、この日は朝の場面だけ。当時の市井の人の日常生活が描かれる。
朝、その1。新聞配達をする少年。道を掃き清める奉公の娘さん。煮豆屋の車を呼び止めるおかみさん。
朝、その2。家の裏では井戸端会議の真っ最中。水桶を運ぶお姉さん。朝顔、物干し。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!