こんばんわ。”晩夏の東博散歩”、第三弾です。
”春信、清長、歌麿、写楽、北斎、国芳”といえば、知らない人はいない、江戸の華の浮世絵師。東博・本館の大階段を登って、すぐの左側の部屋が浮世絵専門の部屋。東博の常設展といっても、1,2階、全部、廻ると大変なので、いくつかの部屋で済ますことが多い。でも、この浮世絵室はいつでも外せない。結構、展示替えがあるので、行くたびにチェックしないと。この日(8月23日)はこんなテーマだった。”有名絵師と季節の浮世絵”ということで、オールスター登場、といったところ。これに広重が加われば申し分ないが、広重はここで常時出場しているので、たまには休ませてやろうかという親心か(笑)。
よく映画やテレビドラマのロケに利用される本館の大階段
その二階、最初の部屋が浮世絵室。
本日のテーマは”有名絵師と季節の浮世絵”
では、時代順にご案内しましょう。
春信 鈴木春信(1725-1770)。木版多色摺りの錦絵誕生に決定的な役割を果たし、後の浮世絵の発展に多大な影響を及ぼした。細見で可憐、繊細な表情の美人画が人気。ぼくも春信美人が大好き。
寂蓮法師
見立七小町・鸚鵡小町
清長 鳥居 清長(1752-1815)、八頭身でどっしりとした体つきの健康的な美人画で人気を博した。
風俗東之錦・凧の糸
歌麿 喜多川 歌麿(1753年 - 1806年)、単なる美人画家にとどまらぬ肖像画家として、内外で評価が高い。ぼくも歌麿ファン。
當時全盛美人揃・玉屋内小紫、こてふ、はる次(重美)
當時全盛美人揃・若松屋内若鶴、ねの日、まつ治
娘日時計 巳ノ刻(重文)
写楽 東洲斎写楽(生没年不詳)約10か月の短い期間に役者絵、その他の作品を版行したのち、忽然と姿を消した謎の絵師として知られる。大判28枚の役者の大首絵が有名。
二代目坂東三津五郎の石井源蔵
三代目佐野川市松の祇園町の白人おなよと市川富右衛門の蟹坂藤馬(重文)
三代目坂田半五郎の子育観音坊と三代目市川八百蔵の不破伴左衛門(重美)
北斎 葛飾北斎(1760-1849)、代表作に富嶽三十六景や北斎漫画があり、世界的にも著名な画家である。生涯に3万点を超える作品を発表した。
冨嶽三十六景・凱風快晴
冨嶽三十六景・甲州三坂水面
国芳 歌川国芳(1798-1861)武者絵、美人画、役者絵、戯画など幅広い分野で活躍した人気絵師。
本朝水滸伝剛勇八百人一個・宮本無三四
通俗水滸伝豪傑百八人之一個・九紋龍史進、跳澗虎陳達
フィナーレは肉筆画で。
祇園井特 京美人夏化粧図
おおとりは、やっぱり歌麿さん。
立姿美人図
いかがだったでしょうか。江戸の浮世絵師のオールスターショー。
では、また。(つづく)
おやすみなさい。
いい夢を。
(応挙 朝顔狗子図杉戸)
明日が上弦の月。明日登板の大谷翔平の12勝、12K、31号を月に祈る。
明日が上弦の月で中秋の名月は9月10日。翌日、11日が十六夜の月で大谷は13勝13K35号。