こんばんわ。
”芸術の秋”となりました。九月に入ると、まずは上野(東京都美術館)の院展を見に行くのが決まり。今年も、9月2日に訪ねた。数年前から展覧会の写真撮影が可能になり、こうして、帰ったあとも楽しめるのがうれしい。ぼくはこのブログをアルバム代わりに使っているので(笑)、なるべくたくさん載せようと思う。
院展とは、日本美術院の公募展の名称。展覧会では審査のない同人らの作品と一般の部で当選した作品が展示される。今年は、同人作品が32点で入選作品は265点、計297点となる。これらが、24会場にわたって展示されている。同人の作品はいくつかの特定の部屋にまとめて飾られている。
すべて日本画であるが、最近、抽象的な作品も増えているが、日本画らしい風景画や人物画がぼくの好み。ここでは。同人作品はほぼすべて、ほかのは僕の好みで選んでいる。また同人作品には画家のその絵を描いたいきさつなどコメントがついているのもうれしい。ここでも、簡略化して書き添えた。
では、第一会場から入りましょう。ここには同人作品と受賞作品など。ほぼ、見た順に。
前田力 街の標(文科大臣賞) 雄大でゆっくり動くクレーンは灯台のような道標であり、街を見守ってくれるような存在感があった。
川崎麻央 音楽室は根の国 (大観賞)
宮北千織 二十歳のこころ 結露したガラス窓をうつくしいと思い、今回も描いた。二十歳のころの希望と不安の入り混じった気持ちを表現したいと思った。
松村公嗣 夕映え シチリア北海岸に沈む太陽は格別にうつくしかった。刻々と変わる空へ無条件に祈りを捧げたくなった。
那波多目功一 雄姿 網走博物館でこの姿をみたとき圧倒された。動物園のクロッキーと合わせ完成させた。
大野逸男 霧の柳生道 霧の向こうから武芸者が現れるような思いを楽しんだ。
清水由朗 未知の岸辺 中部国際空港に展示されている旅客機を題材にした。背景には古い天球儀に描かれた物語に登場するような星座を配した。
田渕俊夫 輝きの朝 ポーランドの古都クラクフの朝
村上裕二 雷音とゆけ!雷と音で、読みはライオン。ピシアアアアアと文字で雷をあらわした。その空間を人馬がゆく。
村上貴美男 四季の舟 四季を象徴する舟を写実と装飾性のバランスをとりながら描いた。
村上理沙 星鏡 (奨励賞)
手塚雄二 池の端 池の端の鴨はゆうゆうと往く。世の中の喧騒に背を向けて。
西田俊英 神景・那智 那智の滝、オーラを放って、気高く神々しい。
下田義寛 塒 中学生の頃、鎮守の森でオオタカの営巣を見つけ、ひそかに巣立ちまで観察した。あのわくわく過ごした時間を思い出しながら描いた。
梅原幸雄 青空と桜 今まで描くことを避けていた、青空、八重桜、月をなぜか描きたくなった。
月はこれ(右上)。朝の満月かな。
(つづく)
では、おやすみなさい。
いい夢を。
上弦の月プラス1の月