こんばんわ。
107回院展のつづきです。同人作品は32点あるが、第1室に13点(その1で紹介済み)、第5室に13点、第11室に6点が展示されている。今日は第5室を中心に紹介したい。それぞれの作品には作者自身のコメントがついているので、併せてそれも添えておきましょう。では、ご案内します。
小野田尚之 朝
作者のコメントが作品の横についている。
吉村誠司 想壁 スペインの城壁に取材。石のリズムに魅力を感じ、絵にしたいと思った。古代の壁画や落書きを描きこむことによって壁というキャンパスにいろいろの思いを感じていただければと思います。
落書きは自分の子供が幼少期に描いたもの。
伊藤髟耳 山の上のギャラリーの緑
コメント
齋藤満栄 牡丹 (コメントなし)
宮廻正明 抒情詩 中国・吐魯蕃(ウイグル地区)のバザールで取材。白磁に藍色模様のような背中までが商品のよう。
大矢紀 北の神山 支笏湖の恵庭岳。紅葉見物の翌朝、びっくり。雪が降り、神の山になっていた。
北田克己 風の朝 あらたまの光が来ます。風が染まります。元初の朝より明けぬ夜はないけれど、待つのではなく、備えたい、誓いたい。
高橋天山 蛍・玉鬘
作者のコメント
藁谷 実 万葉の山 藤原宮跡に立ち、大和三山を見渡す。天から降りてきたという天香具山を前に私の底にあるものが呼び起こされるような感動を覚えた。
中村譲 九份豎崎路 台湾の有名な観光地、九份(きゅうふん)、その豎崎路と呼ばれる狭い階段を行き交う人々。
國司華子 1943 Hommage K 79年前、母は9歳でした。終戦を迎える頃には界隈は焼け野原でした。営んでいた写真館も燃えてしまいました。
倉島重友 白い街 オリーブの丘の道を進むと遠くにオストゥーニの旧市街。初秋の日差しを受けて、何て白い街だろうと思った。10年前の南イタリア旅行の思い出。
井出康人 海乃神 昨年の山乃神につづく連作。バリの人々の海の神に生贄をささげる儀式を見た。
院展会場のあった東京都美術館の入り口付近の百日紅。見事なエンジェルスカラー。残念ながら今日の大谷くんは沈黙。33号は明日に持ち越し。
(つづく)
では、おやすみなさい。
いい夢を。
浄智寺の玉紫陽花