こんばんわ。
東博で開催中の”はにわ展”は、”埴輪・挂甲の武人”の国宝指定、50周年記念と銘打っている。今回、この国宝1号に続く国宝、重文などを含む約120件の埴輪が親分のいる上野に集結している。すでに第三章まで紹介しているが、いよいよ、本展のメインイベント、国宝・挂甲の武人とその仲間たちのいる第4章へ入る。
全体の章立ては次のとおり。
本展の章立て
プロローグ 埴輪の世界
第1章 王の登場
第2章 大王の埴輪
第3章 埴輪の造形
第4章 国宝 挂甲の武人とその仲間
第5章 物語をつたえる埴
エピローグ 日本人と埴輪の再会
第4章 国宝 挂甲の武人とその仲間
埴輪として最初の国宝となった「埴輪 挂甲の武人」(東博蔵)には、恐らく同じ工房で制作されたと思われるよく似た埴輪が4体ある。そのうちの1体は、現在、アメリカのシアトル美術館が所蔵しているが、それも今回、里帰りし、計5体の”挂甲の武人”が史上初めて一堂に集合した。
一堂に集合した5体の「埴輪・ 挂甲の武人」。
では、それぞれの挂甲の武人の表側と背中側を。◉ :国宝 ◎:重文
◉ 埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀 東博所蔵
最初の国宝指定のはにわ。教科書や切手などでお馴染み。頭から足まで甲冑を着用している稀有な人物埴輪。最近、修理を終えたが、その際、新たな弓を復元している。
◎ 埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市成塚町出土 古墳時代・6世紀群馬・(公財)相川考古館所蔵
背中に矢入具である靫(ゆぎ)を背負う。彩色が残り、袴にある鋸歯文には赤白灰を塗分ける。
◎ 埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市世良田町出土 古墳時代・6世紀 奈良・天理大学附属天理参考館所蔵
5体の中では末っ子。矢入れ具(胡録)を腰に下げ、袴は無文。腕が硬直したように下がり、整然と立つ。
埴輪 挂甲の武人 群馬県伊勢崎市安堀町出土 古墳時代・6世紀 千葉・国立歴史民俗博物館所蔵
矢入れ具(胡録)を腰に下げ、両手は下げ、静的な動作をしている。下のシアトル美術館蔵のものと非常に似ており、1体分の破片から2体を復元したのではという研究者もいる。
埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市出土 古墳時代・6世紀 アメリカ、シアトル美術館
昭和36年に古物商を通して渡米した。63年振りの里帰り。
。。。。。
隣りの部屋にこの二体。
埴輪 挂甲の武人(彩色復元)原品:群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀 制作:文化財活用センター
令和5年(2023)東博所蔵
東博所蔵の国宝・埴輪 挂甲の武人には白、赤、灰の三色の彩色が残存する。赤はベンガラ、白は白土、灰は白土にマンガンを混ぜたと考えられている。それらを使用し、彩色を復元した。
こちらの部屋にもう一つの国宝・挂甲の武人 がいる。群れるのが嫌いらしい(笑)
◉ 埴輪 挂甲の武人 群馬県高崎市 綿貫観音山古墳出土 古墳時代・6世紀 文化庁(群馬県立歴史博物館所蔵)
令和2年に 綿貫観音山古墳出土品が一括、国宝に指定されたが、この中にこの埴輪も入っていた。国宝埴輪の2点目である。頭頂部に筒型飾りをつけた特徴的な冑をつけ、左手で弓を握り、右手で太刀の柄頭(つかがしら)をつかむ。甲冑を着込んだこの武人は被葬者自身を表したのではないかという説がある。
なかなかのイケメン!
(つづく)
大谷、「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に
いよいよ明日からワールドシリーズが始まるが、その前日に大谷選手にうれしいニュースが入ってきた。老舗スポーツメディア「スポーティング・ニューズ」の年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に選出されたのだ。これは、選手、監督らの投票によって選ばれる賞なので、大谷選手には、野球記者の投票で選出されるMVPよりうれしいはず。また、両リーグで一人で、大谷が60%ほどの票を集め、ジャッジで40%だったという。おめでとう。これで気分よく、明日の試合に臨めることだろう。なお、大谷が同賞を受賞するのは21年以来3年ぶり2度目で、複数回受賞するのは、11人目という快挙。
ワールドシリーズでもジャッジ選手を圧倒したい。がんばれ、大谷!
では、おやすみなさい。
いい夢を。
埴輪・宇宙人に観えます。
不具合な恰好が、宇宙服に思えて・・・
きっと、円盤が不時着して、地球の空気の濃度に身体が合うまで、この出で立ちだった?
野球のことは分りません。
大谷選手の人間性を応援します。
おやすみなさいませ。
大谷選手もあまりの活躍に宇宙人ではないかと疑われているようです(笑)。いよいよワールドシリーズがはじまります。どんな夢を達成してくれるか、楽しみです。