もうネタがバレてますが、お嫁入りしてきたクハ55は平妻のクハ55に改造します。
加工前の姿
クハ55は単純に平妻化する事が出来ません。平面図を見比べると、乗務員室ドアの幅が異なり、窓柱の幅も異なります。そこで考えたのが、余剰しているクモハ41の車体を切り継ぎ、サハ57改の300番台にすれば、乗務員室部分の窓柱を任意に決める事が出来、また乗務員室扉を切り落とした先頭部分から転用する事が出来ます。
仮のケガキ
クハ55-300番台は乗務員扉後ろの客窓は戸袋窓となっています。これはもう『切ってください』と言ってるようなものですね(笑)
上:クモハの車体 下:クハ車体
さて、車体を切り出し接合部分を仕上げると、まずは正面の加工から始めます。貫通路部分をプラ板でいったん埋めて、シルヘッダーも一緒に削り平面に仕上げます。
次に窓の加工ですが、窓幅は700mm(運転台は740mm)となり、幅を拡げる加工が必要となります。運転席窓はHゴム窓なのでプラ板から作り直すとして、段窓の部分の工作が問題となります。そこで、廃棄する運転台部分から窓枠のみを切り出す事にしました。
切り出した窓枠
半流車体とは言え、窓枠は平面ですから切り出す事は簡単でした。難しいのはここからで、薄い窓枠を削り新たに車体へ嵌め込むのに大変苦労しました。
嵌め込み後
ここまで来れば、最大の難関は越えたようなものです。同じように廃棄する部分から、正面貫通扉、乗務員室扉を切り出し車体に嵌め込みます。ここは横着をして車体の裾から“コの字”に欠き取り扉を差し込む方法にしています。
実車も、後年の補修でリベットがかなり無くなっていますから、少々削ってしまっても問題ないですからね。ここはお気楽に…(笑)
今日はここまで
運転台部分の加工を終え、いよいよ車体に運転台部分を接合します。屋根の部分は先に作った41126で余った屋根板から転用しています。正面のシルヘッダーはt0.3のプラ板で作り直します。
実車では、この部分のリベットが全く無いので簡単に出来ます。実は、そこに気が付いたのは加工直前、わざわざ買ったリベット付のシルヘッダーパーツが無駄になってしまいました(涙)
次は運転台窓をプラ板から作り、接合部分をもう少し綺麗に仕上げたら、手摺や前尾灯といった細かいパーツを付ける作業に入ります。