まろねふの廊下からの呟き

中年オヂさんの呟き転じて、人生備忘録となる…

お座敷客車を楽しむ…

2012年06月18日 | 工作室から
今月例会は会場の都合で短縮バージョンでした。

今回は数年振りにお座敷客車(ミハ座)を走らせました。



この製品は『シナ座』として発売されたのでしたが、ちょっとした加工で『ミハ座』に出来るので、購入当時にチャイチャイっと加工しました。

当時行ったのは、手摺を真鍮線を加工したものに交換し、スロフの貫通路の行燈を撤去し、広すぎた貫通路を修正し車体の再塗装を行ったのと、貫通路の柵を自作した程度でした。

当時は資料も少なく、これで満足していたのですが、最近になってネット上で『ミハ座』の写真が出てきてビックリ!

『貫通路に幌座が残ってる。配電盤の数が違う…!』



とりあえず、例会前日にプラ板をドライヤーで炙って曲げたものを貼り付け、ちょっと色差しして何とかお茶を濁しましたが、これで製品の『シナ座』とは大きく異なるものとなりました!


えっ!? 何でお座敷列車かって? 

それは、裏スロ★△%の…(爆)

増える…

2012年06月17日 | 泥沼より
最近めっきり工作意欲が失せ、もっぱらプラ完成品を楽しんでます…
しかし、作りたいと思う車両も無い訳ではありません。

そんな作りたい車両が、また増えてしまいました!



最近気になる105系です。やっぱり福塩線色の4連は必須アイテムですよね!

さて、可部線シリーズと福塩線シリーズが揃いましたが、困った事にクモハ105の3扉車が余っています。
宇部線シリーズの予定はないので、どうにかして“いさみや”のクハ104を手に入れたいのです…

どこか余ってないでしょうかね…?


ES‐531形制御装置

2012年06月14日 | ひろでん
続いて、1035号で使われていたES‐531形制御装置について、解説してみましょう。

まず1030形の制御装置は1031~1034と1035で事なります。
前車の制御装置はES‐157で、基本的にはES‐531と変わりませんが、逆転器の動作方式に違いがあり、前者は電磁石を用いた電磁線輪式、後者は圧縮空気で動作する電空式となっております。
また、ES‐157は非自動加速(手動進段)が可能です。


ES‐531形制御装置

ノッチ段数は直列7段、並列6段で、ES‐157は直列5段 並列4段ですが連結運転は可能となっています。

主幹制御器は、ES‐531とES‐157で異なっており、大きな違いはノッチ数が異なる点です。



ES‐531の主幹制御器はES56で、ノッチ数は3でデットマン装置を設けております。


デットマン装置

逆転レバーを前進位置にすると、画像右側の棒が回転し右上のストッパーも一緒に回転します。
逆転ハンドルを前進位置にいれた状態で、制御ハンドルから手を放すと握り部分が飛び出し、主幹制御機内の接触子が離れ電気回路が断たれます。



更にバネの力で、制御ハンドルと一緒に回転するドラムスピンドルにあるストッパーが下がる事で放出弁が動作し、非常制動がかかります。

また、この主幹制御器は逆転ハンドルを前進位置から更に押し込むと高加速運転ができます。


中立位置

前進位置

高加速位置

一方、ES‐157の主幹制御器の形式は不明ですが、ノッチ数は手動進段が行えるという事で制御器のノッチ段数に合わせて9ノッチです。ES56同様にデットマン装置も備えております。
自動進段から手動進段への切り替えは、逆転ハンドルを前進位置から更に押し込む事で切り替わります。

これを聞いてピンときた方もいらっしゃると思いますが、1080形と同じ動作を行うようですね。

某所に保管してあるらしい、1080形の主幹制御器を調査しなければ…

さて、これでターヘルアナトミア的解説は終わりです。
どこかと一緒でネタが、また枯渇してしまいました…(汗)

参考:広島電鉄教習所『車輌構造』上・下巻

M-15A制御装置

2012年06月12日 | ひろでん
電車まつりの後、糸目姐さんから

『マスコンのターヘル・アナトミアをしなかったのは残念…』

と、あとはヨロシク的なコメントを頂き、これを無視すると“あんなコト”や“こんなコト”のお仕置きをされそうなので、昭和30年代の『車両構造』の教本より簡単に解説してみようと思います。


M‐15主幹制御器外観

鏡蓋の刻印

M‐15A形は1053号及び1054号に装備され、4基の主電動機を制御する装置です。断流器は電磁石とカムによる方式を採用し、併せて電磁弁で操作される自動遮断器を直列に接続しています。
接触器はカム軸電動式で逆転器は電磁石とカム軸の組み合わせで行い主電動機の渡りは橋絡式であり、ノッチ段数は直列5段、並列4段の計9段です。

【機器個数】
主幹制御器 ・・2

過負荷継電器 ・1

断流器 ・・・・1

自動遮断器 ・・1

カム接触器 ・・?
 主電動機切替用・3
 主抵抗器短絡用・?

制御円筒 ・・・1

逆転器 ・・・・1

限流継電器 ・・1

制御円筒継電器・1

主電動機(50馬力)・4(2個永久並列)



1.直列1ノッチ

逆転ハンドルを前進にして、制御ハンドルを1ノッチに進めると前進用電磁石コイルに励磁電流を流して『前進』に切替え、断流器電磁石コイルに励磁電流を流すので断流器連動は『入』となる。但し主回路電流はまだ流れない。
断流器連動が『入』となると接地回路を構成し、また短絡継電器の電磁コイルの回路が構成され、制御円筒によって接地される。
このため短絡継電器の励磁コイルに電流が流れ電磁子を吸引するのでカム電動機電機子回路が構成されカム電動機が回転する。
カム軸の回転により断流器、接触器共に接触し主回路に電流が流れ電車が起動する。


制御ハンドルの接触子

2.直列2ノッチ

制御ハンドルを2ノッチに進めると、№2制御円筒継電器が励磁され、制御円筒継電器連動によって短絡継電器電磁コイル回路が構成され励磁電流が流れ、電磁子が吸引されカム電動機電機子に電流が流れカム電動機が回転する。
これ以降は限流継電器によってノッチが進み直列最終段まで進段する。

3.並列3ノッチ

制御ハンドルを3ノッチに進めると、前回路に加え更に回路が構成され№3制御円筒継電器に電流が流れ、前回路と同様な動作を繰り返しカム電動機が回転しノッチを進段し、並列最終段まで進段する。

回路図は割愛し文章を整理しましたが、ちょっと判りにくい内容かと思いますがご容赦ください。

なお、参考までに1051号及び1052号の制御器は電空カム軸式のPR‐100形制御装置を装備しており、断流器、逆転器も電磁空気式だそうです。
また、カム軸電動機式の短絡継電器の代わりに、ノッチ進め器を設けて電磁弁回路の入切を行わせノッチ進段を行います。
主電動機の渡り方式は短絡式で、ノッチ段数は直列5段並列4段です。
主幹制御器の型式は不明ですが、取扱方法と構造図から国鉄の旧型国電と同様の物と推測されます。

1050形はジャンパ連結器は共通のようで、低圧用のものは制御回路、補助回路共に7芯のものを使用しているとの事です。但し、併結の可否については不明です。

つづく