まろねふの廊下からの呟き

中年オヂさんの呟き転じて、人生備忘録となる…

お手軽に『宇部線』…終

2010年02月28日 | 工作室から
最後になりましたが、クハ55の紹介です。

〔クハ55052〕



この車両は、特に変り映えのしない“おとなしい”車両ですが、数少ない幌座と幌釣が残った車両でした。また、形式番号の位置が他の車両と異なり“左右点対称”ではなく“左右対称”となっています。画像を見ていて偶然見つけました。気が付かずそのまま貼っていたらどうなった事か…(笑)
模型では、幌座はt0.3のプラ板を治具に合わせて曲げ、車体に接着し表現しました。

〔クハ55073〕



宇部線では唯一の戦前製ノーシルノーヘッダ車です。
模型では、シルヘッダーをヤスリで削り加工を行いました。一緒に削れてしまうモールドもあり、靴摺りはプラ板で製作し、車側表示灯はエコー製パーツを取り付けました。
これが仕上げに失敗した車両で、多くの削り痕が残り大変見苦しいので、実際には2m以上離れて見て頂きたいものです(笑)

〔クハ55340〕



実車は、サハ57に運転台を設けクハ55に編入したグループです。この車両だけが、サボの位置が逆の“左右点対称”となっています。
模型では、クハ55と余剰クモハ41の後位側を切り継いで製作しました。乗務員扉と貫通扉は切り取った先頭部分から再利用しています。また、助士席側正面窓枠は余剰車体の窓枠を切出して嵌め込みました。
この車両は昨年11月に購入し今年2月に完成、シリーズの中で“最も早く”完成した車両です。

こうして“約3年”の長きに渡り製作した『プロジェクトU』は一応の完成となりました。残すはクモハ42006のみですが、暫くは競作に集中し当分はお預け状態になります。

もし再生産されるのなら、もう少し楽しみたいような気もします。

次はどこの路線がいいかな…


お手軽に『宇部線』…2

2010年02月27日 | 工作室から
続いて、クモハ41の紹介です。

〔クモハ41022〕



この車両は大鉄局から転属してきたようで、運転台窓がHゴム支持となり、運転席正面にはベンチレータが設けられています。また、貫通路には幌枠が設けられておりました。
模型ではHゴム窓を12系客車の貫通路から転用し、幌枠はプラ板から自作しました。運転席ベンチレータは銀河のNゲージ用のテールライトを使用しました。
改めて画像を見ると、やはり正面の印象が違います。運転席窓は自作すべきだったか…

〔クモハ41026〕


この車両は関東からやって来た車両で、原型に近い顔を保っておりました。正面のジャンパ線受は台座を介して設けられており、ここは適当な大きさのプラ板を貼りパーツを取り付けました。
模型では一番手の掛からない素直な車両でした(笑)

〔クモハ41126〕


散々悩んだ屋根上


※セノハチさまからのリクエストで、連結側の画像を追加しました。

この車両はクモハ40を片運化した車両で、運転台を撤去した方の屋根は切妻化されていました。
この車両は、クモハ40とクハ55を切継ぎ製作しました。妻板部分はプラ板で延長し、キャンバス押さえもプラ板で自作しました。正面Hゴム窓は12系から転用し、運行窓はHゴム部分を含めプラ板から自作し、窓ガラスは切継ぎ加工で余った車体の窓から切出して嵌めこんでおります。
実車は偶数向きであるため、屋根上配管を製品とは逆にし、床板も逆向きに嵌めております。はっきり言って、これが一番難儀しました(涙)

つづく…


お手軽に『宇部線』…1

2010年02月26日 | 工作室から
KATO製のプラ製品でお手軽に楽しむ…そんなコンセプトで始まった『プロジェクトU』もサボ取付を残したままではありますが、先日の友の会の例会で初お披露目をする事が出来ました。

そこで、今回製作した7両全ての紹介をしたいと思います。仕上がりが決してよくはありませんが、ご笑覧下さい。

【改造のコンセプト】

まずは、一体どこまで車両が手に入るか? ここから全ての計画が始まりました。広島市内某所で『クモハ41+クハ55』セットが残っており、これを購入したのが全ての始まりです。その後『クモハ40』を東京で発見し、更に山口県内で『クモハ41+クハ55』のセットを発見する事が出来ました。

『40系電車を3両若しくは4両で楽しめる路線は?』

その問いに対して出した答えが『宇部線』でした。こうして『プロジェクトU』が始まったのです。

改造に当っての“当初”のコンセプトは…

☆極力、車体は加工しない
☆ジャンパ線受等の細かいパーツは交換する
☆編成は固定しない

でした。

ところが資料収集のためネットをあさっていると、広ウヘの旧国を全車紹介している某サイトに出会い、ここから泥沼の状態に…

『あれも作りたい、これもやりたい』

更なる増備が進み、中古のKATO製品だけでなくピノチオ製の旧国キットにまで手を出す事態に発展しました。結局、購入した数はプラ製品は9両、真鍮キット2両となってしまいました。

さて、前振りはこの位にして共通した加工箇所は次の通りです。

1.『クモハ+クハ』ユニットの中間はエコー製のドローバーに交換
2.手摺類や屋根上配管は真鍮線で表現
3.ヘッドライトはエコー製パーツに交換
4.ワイパーをエッチングパーツに交換
5.ジャンパ線受けは床下も含めエコー製パーツに交換
6.連結面の貫通路は製品から流用
7.クモハのパンタは塗装する

まず、ユニット編成中間の連結器をドローバーに交換したのは、製品の連結器を破損し予備品が確保できなかったことが大きな理由です。これにより6個の予備品を生み出しただけでなく、収納の際に手間が掛からない事となりました。


クハ車の妻面

連結すると…

元のカプラーの穴を再利用しドローバーを取り付けても、連結面間隔は殆ど変わりません。

それでは、各車両を順に紹介します。

〔クモハ40067〕

1位側

2位側

クモハ41と連結

実物は、クモハ41の代用を務める事もあり2位側には幌が設けられています。模型ではエコー製のパーツを用いてこれを表現しました。幌枠は車体にあわせRをつけ、幌は半分位まで薄く削り連結した際に支障が無いようにしました。亘り線での走行も今のところは問題ありません。

つづく…

遂に“友の会デビュー”

2010年02月21日 | 工作室から
まだサボを貼り付けてなく未完成の“プロジェクトU”ですが、我慢できずに例会に持ち込んでお披露目運転をやっちゃいました。

『たかが7両。されど7両』出来栄えは決して自慢できるものではありませんが、頑張った甲斐がありました(涙)


ヤードで1枚

駅で1枚

今回製作した7両は『クモハ+クハ』3編成と両運のクモハ1両で、4連1本と3連1本を組成する事が出来ます。4連に関してだと、計算が間違っていなければ54通りの組み合わせが出来ます。これこそが、1両単位の電車の醍醐味ですよね(笑)



もちろん、このようなシーンも再現できます。美しい…(爆)

例会ではK野氏がセクションを持ってこられていたので、早速電車を載せて見ました。
こんなシーンを見ていると、簡単で良いから自分でもセクションを作りたくなります。


黄昏の電留線

連結作業中

再来年(!)の競作に向けて、今から始動しようかしら…(爆)

残すはサボ…

2010年02月21日 | 工作室から
セノハチさまにお願いしていた宇部線用サボのデカールが届きました。これでサボを貼り付けることが出来ます。



これはデカールに入っていた台紙の部分ですが、注意書きを見てひっくり返ってしまいました(笑)


実際に使用されていたサボ

そういえば、旧国末期の宇部線の写真を見ていると、プラサボ(?)に置き換えられ、路線別の色分けも無かった様に見えます。いつ頃からそうなったのでしょうか?