以前もネタにしましたが、広電には輸入レールが多く残っており、一部は車庫内で今も使われております。
今回は予備レールの下に埋もれているこのレールです。
広電の教本では『グルーブレール』と記され、一般には『溝付きレール』と呼ばれるこのレール。
現在の軌道線では、広島港と横川駅のシーサスの一部に使われていますが、アタシが見習だった頃は横川終点の曲線にしか使われていないものでした。(その後、運転士になってすぐの頃、普通軌条に交換されたと記憶します)
刻印をネットで検索すると、英国のCorus and British Steel社ではないかと思われます。
数年前に初めて見た時は、古い輸入レール化と色めき立ってしまいましたが、よく見れば塗料や青い表面被膜が残っていたりと、残念ながら比較的新しいもののようです。因みに、古い時代の溝付きレールは、教材として一部が保管してあります。
欧州の路面電車では当たり前のように使われている溝付きレール、日本では富山地方鉄道で使われていると聞いた覚えがあります。
このレールは、車輪のフランジが溝を通るため、車輪の蛇行動による走行中の横揺れが少なくなると聞くので、乗り心地を少しでも良くするために使ってみてもいいと思うのですが、実際に敷設するにはコストがかかるんでしょうね…