・*・ etoile ・*・

🎬映画 🎨美術展 ⛸フィギュアスケート 🎵ミュージカル 🐈猫

【cinema】『ブレス しあわせな呼吸』

2018-10-26 00:59:46 | cinema

2018.10.05 『ブレス しあわせの呼吸』鑑賞@角川シネマ有楽町

 

試写会応募したかな? 日程が合わなくって応募しなかったのかな? とにかく気になっていはいたけど、積極的に見に行こうという感じではなかった。金曜日だからテアトル系で見たい映画ないかなと調べてみたら角川シネマ有楽町でやってる! ってことで見に行ってきた~

 

 

ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「ロビン・カヴェンディッシュは、ダイアナと恋に落ち結婚。アフリカで紅茶を買い付ける仕事をしていたが、現地で倒れてしまう。運ばれた病院でポリオと診断され、首から下がマヒ。人工呼吸器なしでは生きられない体になってしまう。イギリスに移送されるも病院で寝たきりの生活。死を望む彼を励ますため、ダイアナは医師の反対を押し切って彼を自宅に連れて帰ることにする。そこから彼は重度障碍者に対する世間の考えを変えていくことになる。」という話で、これは実話。重い話なのにユーモアを交えて描かれている。多少脚色されている部分はあるかなと思うけれど、エンドロールでご本人の映像も出てくるので、おおむね事実に基づいていると思われる。これ、とっても良かった。

 

俳優のアンディ・サーキス初監督作品。アンディー・サーキスといえば『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『ホビット』シリーズ(感想はコチラコチラコチラ)、『猿の惑星』シリーズ(感想はコチラコチラ)でのモーションキャプチャー演技があまりにも有名だけど、実は『ホビット』シリーズでは第2撮影隊の監督してたりするんだよね。そう考えると、監督するのは自然な流れなのかも。でも、こういう作品を撮るとは思わなかった。

 

作品について、毎度のWikipeidaから引用しておく。『ブレス しあわせの呼吸』(ブレス しあわせのこきゅう、原題:Breathe)は、2017年のイギリスのドラマ・伝記映画。アンディ・サーキスの監督デビュー作で、脚本はウィリアム・ニコルソン。出演はアンドリュー・ガーフィールド、クレア・フォイ、ヒュー・ボネヴィル、トム・ホランダー、エド・スペリーアス、ディーン=チャールズ・チャップマン。製作のジョナサン・カヴェンディッシュの両親の実話を基にしており、28歳でポリオに感染し首から下が麻痺になったロビン・カヴェンディッシュの人生が描かれる。 2017年9月11日、第42回トロント国際映画祭でワールドプレミアが行われた。アメリカではブリーカー・ストリートより2017年10月13日に、イギリスではSTXインターナショナルより同年10月27日に公開された。

 

主人公のモデルとなった人物の息子であり本作のプロデューサーを務めるジョナサン・カヴェンディッシュは、本作の監督のアンディ・サーキスとともにイマジナリウム・プロダクションズを経営している。彼は本作の製作にあたり脚本をウィリアム・ニコルソンに依頼した。

 

撮影中、アンドリュー・ガーフィールドはロビン同様に動けない体勢を取り続けた。ガーフィールドはダイアナに対してソウルメイト以上の関係として演じ、「彼は物理的にも精神的にもダイアナに非常に依存していた」と述べている。ガーフィールドは実際のダイアナ、ジョナサン、彼らの友人や家族らと過ごし、ロビンの性格や「呼吸器の中の人格」を吸収したと語っている。

 

ダイアナを演じたクレア・フォイは、「最も重要なことはお互いの愛だった。彼女を過度に感傷的に描きたくはなくて、聖人や天使やすばらしい看護師に見られたいわけでもない。ただの愛だった」と述べている。ジョナサン・カヴェンディッシュによれば、彼の父親がポリオに罹って最初に考えたことは機械を切ることで、当時25歳のダイアナに「まだ君は人生をやり直せる」と言い聞かせていたという。フォイはこのエピソードから、「彼女はどこにも行かなかった。これは理解するのに最も簡単なことで、彼女が彼を愛していたということ。彼女は彼と常に一緒で、逃げ出すなんてことはない。選択肢にない」と語っている。

 

2016年9月、ブリーカー・ストリートはアメリカでの配給権を獲得した。2017年2月、STXエンターテインメントがイギリスでの配給権を獲得した。2017年9月11日、第42回トロント国際映画祭でワールドプレミアが行われた。第71回ロンドン映画祭のオープニング作品としても上映された。アメリカでは2017年10月13日に、イギリスでは同年10月27日に公開された。

 

映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには148件のレビューがあり、批評家支持率は66%、平均点は10点満点で6.4点となっている。サイトの批評家の見解の要約は「本作の力強い演技は、現実の出来事に対して温かいアプローチを取っており、伝記映画に鋭さを加えている」となっている。また、Metacriticには28件のレビューがあり、加重平均値は51/100となっている。 第26回ハートランド映画祭でTruly Moving Picture Awardを受賞。

 

と、キャストとあらすじ以外はほぼほぼコピー。2人の息子だから当然ながら映画内にも登場するけど、『ブリジット・ジョーンズの日記』などのプロデューサーのジョナサン・カヴェンディッシュのご両親のお話しなのね。そういう意味ではもしかしたら美化している部分もあるかもしれないけれど、決して身びいきにはなっていないと思う。

 

冒頭、豪華なお屋敷の庭でパーティーが開かれており、男性たちはクリケットに興じている。それを眺める女性たちの中でひときわ目立っていたのがダイアナ(クレア・フォイ)。ロビン・カヴェンディッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)も彼女に惹かれるが、友人はダイアナは難攻不落で多くの男たちが振られているという。ロビンはここぞとばかりに張り切って特大ホームラン?を打つも、ダイアナの近くのテーブルのお皿を割ってしまう。これ、2人が出会うきっかけなのは分かるけど、パーティー席に向かって打ち込むフォーメーションになっているのは不自然な気が🤔 まぁ、そのツッコミはいいか😅

 

特大のホームラン?を打てる腕前と、その後の対応の良さに難攻不落のダイアナも恋に落ちる。双子の兄ブロックスとデイヴィッド(トム・ホランダー2役)は、ロビンの仕事が安定していないことを理由に反対するけれど、ダイアナはこれは運命と感じ結婚を決意する。

 

結婚した2人はロビンの仕事先であるアフリカに頻繁に出かける。ロビンは紅茶を仕入れる仕事をしているらしく、アフリカでも山に登ったり、キャンプをしたりする生活。ダイアナは必ず同行している。友人たちとともにキャンプした時、ダイアナはその方が楽しいからだというような主旨のことを答えている。ダイアナが明るく前向きで、行動力のある女性であることが分かる。そしてこの資質がその後の2人の人生に生きてくる。2人でキャンプした時、ダイアナは妊娠を打ち明ける。このシーンは美しかった。アフリカの自然も美しい✨

 

ロビンは運動神経抜群なようで、友人たちをいつもテニスで負かしていたらしい。しかし、ある日友人とテニスに興じた時、体が思うように動かず負けてしまう。この時直ぐに病院に行っていたらどうなのかは分からないけれど、とにかく兆候は見えていたということ。

 

夜中に具合が悪化。なんとか友人の部屋にたどり着き助けを呼ぶが、既に立っていられない。病院に運ばれると診察台でもう手足が動かない。医師は慌てて喉を切り、呼吸器を取り付ける。診断はポリオ。ポリオ菌を吸ってしまったことが原因なのだそう。ポリオって小児麻痺だよね? 菌で感染するものなのね? これ現在ではどんな感じの予防法になっているのかな? 映画の中ではかなりの患者が登場するのだけど、当時流行してたのかしら? とりあえずWikipediaを貼っておく!

 

アフリカの病院の医師は白人だったし、それなりに設備も整っていたからイギリス系だったのかな? 数ヶ月は入院していたっぽい。その間、ダイアナは長男を出産している。ポリオになると首から下は麻痺し、呼吸器がないと自発呼吸もできない。一生寝たきりということ。仕事も順調で息子も生まれ、本来ならば幸せの絶頂なのに、息子を抱くことも出来ない悲劇。これは辛い😢

 

イギリスに帰国することになるけど、飛行場に救急車が待機しており、担架で運びながら装置につなぐまでは手動で呼吸器を動かす。そのまま病院に収容されると、病室にはポリオ患者が6人以上。ここでもただ寝ているしかない。ロビンは次第に死にたいと考える。後に訓練して喋れるようになるけど、この頃は話すこともできなかった。必死でダイアナの双子の兄に伝えた言葉が自分を殺せというものだった。ダイアナは必死でロビンを勇気づけようとするけど、なかなか上手く行かない。まぁそうだよね。病室にテレビがあるわけでもないし、ただただ寝ているだけで排泄はもちろん、呼吸すら自力でできない。ただただ生きているだけ。これで前向きに生きろと言われても😣

 

ダイアナはなんとかロビンを退院させられないかと考える。病院長?は大反対だけど、インド系?の医師は協力的。とにかく人工呼吸器が壊れれば即死亡なわけで、この辺りがネック。ダイアナは手動ポンプのやり方を習う。これだけで人工呼吸器が壊れた時のリスクが回避できたとは思えないけど、とにかくダイアナは住む家も見つけて着々と準備を進める。妻に先立たれた老人から値引きして物件を買う下りはコミカルで微笑ましい。そしてダイアナたくましい。

 

家に引き取って直ぐ。まだ幼い長男と飼い犬がじゃれ合って、人工呼吸器の電源を抜いてしまい、危うく死にかけるというアクシデントがあるけど、それ以降この問題は出てこない。電源について特に対処した描写もないけれど、この辺りは特に何もしなかったのかな? 例えば一番気がかりであるお金の問題などはどうなっているのか全く説明がない。例えば入院費だけでも大変だろうし、その後の生活費はどうなっているのか? ダイアナが働いていたとも考えられるけれど、そういう描写もない。そういえば株で儲けた描写があったから、それで生計を立てていたのかな? その辺り気になったけれど、描きたいのはそこではないということかな😌

 

ロビンの友人の1人にテディ・ホール(ヒュー・ボネヴィル)という人物がいる。オックスフォード大学の教授で、いろいろ発明をしているらしい。ある日ロビンが何か(失念💦)を見て、あるアイデアを思いつく。そしてテディ・ホールが開発。それは人工呼吸器つきの車椅子。これが成功すれば寝たきりのポリオ患者が外に出ることが出来る。試行錯誤の末完成 これが評判を呼ぶ。これは画期的。

 

ロビンはまた従来の活発さを取り戻し、なんと家族でスペイン旅行に出かけちゃう。車に乗って山道を走っている時、ダイアナの兄が電源を間違えて差し、人工呼吸器が壊れてしまう💦慌てて車を止めさせて、手動のポンプを使う。ダイアナは兄の1人にテディに直ぐに来てくれるよう電話をかけてくるように依頼。その間、ダイアナ、息子のジョナサン、そしてもう1人の兄が交代で手動ポンプで空気を送る。一見悲惨な状況だけれど、なんとテディが来る頃には、地元民?が集まってお祭り騒ぎになっている。これも実話なのかな? とにかく、ロビンとダイアナが前向きで明るい😳

 

人工呼吸器付き車椅子のことがクレメント・エイトキン医師(ステファン・マンガン)の興味を引く。公式サイトのキャスト紹介にもないし、Wikipediaにも詳しい表記がないのだけど、障碍者支援団体の代表をしていた人物だったはず。この人工呼吸器付き車椅子があれば、ポリオ患者にとって大変有意義なことになる。なんとか支援を取り付け量産化させたいというのだった。演じるステファン・マンガンが何となく苦手なサシャ・バロン・コーエンを彷彿とさせてうさん臭く感じ、これは騙されてしまうのでは?と思ったら、この人後にある重大な役割を果たすとてもいい人だった。2人は貴族や資産家を訪ね寄付を募ったりする。

 

エイトキン医師はロビンをドイツの学会え連れて行く。その際、ドイツの病院のポリオ患者の病室を訪れて衝撃を受ける。まるで遺体安置室のような無機質な病室内の壁に、2段に別て患者が格納されている。要するに遺体安置室のように引き出し式になっているベッドに寝かされているので、患者たちは頭のみが壁から出ている状態。車椅子に乗り移動しているロビンをうつろな目で見る。中には少年もいる。これ本当にこんな病室あったのかしら。説明した医師たちは、患者のことを考えていると自信満々だったけれど、こんな人間の尊厳を奪われた病室ありえない😠

 

ロビンは学会で演説する。最初は危険性を唱えて反対していた医師たちも、ロビンの熱心な演説に感動し涙を流す。ちょっと見てから時間が経ってしまったので、正確なセリフは忘れてしまったけれど、要するに障碍者だからといって自由を奪わないで欲しい的なことを言っていたと思う。感動して泣いてたわりに忘れた😅

 

資金を得て開発された人工呼吸器付き車椅子は量産され、多くの障碍者たちが外に出た。中にはロビンの隣のベッドに寝ていた男性も。皆で車椅子で行進するシーンは感動的。全てが上手くいき、友人に恵まれ、愛する家族もいて、順風満帆に見えたのだけど・・・

 

ある夜、寝ていた息子のジョナサン(ディーン=チャールズ・チャップマン)は、ダイアナが自分を呼ぶ声で目を覚ます。慌てて階下に降りると父の喉から血が噴き出していた。慌ててタオルで喉を押さえる。どうやら人工呼吸器を長年つけていると、こういう発作を起こすらしい。肺が限界ということなのかな。この発作は度々繰り返すようになる。そこで、ロビンはある決心をする。命を終わらせようと考え、エイトキン医師に相談する。もちろんイギリスでも安楽死は違法だと思われるけれど、エイトキン医師は同意する。

 

ロビンは友人たちにも彼の決意を話したようで、友人たちはお別れパーティーに集まってくれる。パーティーは盛大に行われ楽しい雰囲気となるが、その意味を知っているから見ている側も辛い。親友たちはそれぞれお別れの言葉を述べるけれど、どれもとても感動的。こんな時、自分が友人の立場だったら何と声を掛けるだろうか。自ら命の期限を決めたいと考えることは、自分は悪いことではない気がする。それを実行するかはまた別だし、自殺をいいことだとは思わない。でも、長くは生きられないことが分かっていて、その日を待つ状態で、なおかつ肉体的にも辛いだけならば、自分の意志で死にたいと思うのではなだろうか。どうやっても治らないならば。そう思ったから、ダイアナもジョナサンもロビンの意志を尊重したのではないかな。それが許されることかどうかは別として。

 

その日、ロビンはダイアナとジョナサンを呼び、11時30分にエイトキン医師がやって来るから、その前に家を出て、12時前に戻ってきて欲しいと告げる。エイトキン医師がロビンを死なせるため何をするのか説明はないし、処置を施す映像もないので方法は分からないのだけど、この行為が違法であることは間違いない。なのでこれは2人を巻き込まないようにということなのでしょう。

 

2人は近くのカフェに行き、テラス席に座るも何も口に出来ない。そりゃそうだよね。カフェの前をエイトキンが運転する車が通る。2人と目が合う。急いで戻る2人。ロビンはまだ生きていた。ロビンとしては亡くなっているところを2人に見つけて欲しいということだったのかな? その辺りはちょっとよく分からないけど、結果3人はそれぞれお別れの時を持つ。ここは感動的だった。実際がどんな感じだったのか分からないけれど、やわらかい日差しが入る部屋で、もちろん泣いているけれど穏やかに自分の思いを伝える。ダイアナがロビンを一番愛しているし幸せだったと言ったのは泣けた。障碍者の家族といえば介護というイメージで、ましてやロビンのように排泄の世話もしなければならないとなると、本当に大変だったと思う。でも、ロビンといて幸せだったということに嘘はないのでしょう。それはとっても伝わって来た。そして、それこそが今作のプロデューサーでもある、実の息子ジョナサン・カヴェンディッシュの伝えたいことであり、アンディー・サーキスの見せたいことなのでしょう。

 

エンドロールでジョナサンが映画のプロデューサーになったこと、今作をプロデュースしたことが伝えられてビックリ😲 ご本人の思い出だから美化されいている部分もあるかもしれないけれど、とにかく目線が温かい作品だった。その辺りはアンディー・サーキス監督の目線でもあるのかな? そしてエンドロールではロビンとダイアナご本人の映像も。映画でも登場した浜辺を人工呼吸器付き車椅子で友人たちと走る場面も実際にあったことだったのね。これも良かった。

 

キャストはみな良かった。双子の兄のトム・ホランダーは1人2役で頑張っていたけど、コメディー担当という感じで2人で漫才やってるみたいだった。ってホメてます。エイトキン医師のステファン・マンガンも良かった。最初うさん臭く見えたのは狙いではないと思うけれど、ロビンの良き理解者であったことは伝わって来た。

 

ダイアナのクレア・フォイが良かった。登場シーンはまるでスカーレット・オハラのように高嶺の花感があったのに、献身的で明るい奥さんになる。ロビンを支えたのはもちろんだけど、ロビンの存在が自分を幸せにしていることがきちんと伝わって来た。

 

首から上だけで演じきったアンドリュー・ガーフィールドが素晴らしい 演技上手いのは知っていたけど、ホントに首から下が全く動かなかった。顔だけで年齢を出していくのもすごかったし、ちゃんと夫であり父親であった。前半部分は絶望している場面も多かったけれど、精力的に活動していく姿が印象的。良かった。

 

ダイアナの服装や髪型などで時間の流れを感じさせる演出も良かったし、アフリカやスペインの風景も良かった。時々、例えば幼いジョナサンと3人暮らしっぽいのに、車椅子に座っているロビンをどうやってベッドに寝かせるんだろう?という疑問がわいたりもしたけれど、その辺りはまぁいいか😌

 

見てから時間が経ってしまったので、上映終わっちゃったかな? テアトル会員1000円で見れる日だったのに、お客さん10人くらいしかいなかった💦 良い作品だから見て欲しかったんだけどな。是非、DVDでチェックしてみて欲しい。クレア・フォイ好きな方是非、アンドリュー・ガーフィールド好きな方必見です!

 

『ブレス しあわせの呼吸』公式サイト

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【Googleのロゴ】タイラス・ウォン生誕108周年

2018-10-25 23:16:48 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに



タイラス・ウォン生誕108周年

すみません💦 どなたでしょう?


毎度のWikipediaがない・・・

とりあえず検索画面に出て来た情報によりますと、


1919年10月25日中華人民共和国江門市台山市出身の美術家、

2016年12月30日カリフォルニア州サンランド=タジャングにて死去。


とある。

検索結果では「バンビ」の原画者とのこと。

とりあえず、日本経済新聞の死亡記事を引用しておく。

タイラス・ウォン氏が死去 映画「バンビ」の原画者:日本経済新聞


タイラス・ウォン氏(ディズニー映画「バンビ」の原画家)昨年12月30日、

カリフォルニア州の自宅で死去、106歳。

死因は不明。

米メディアが報じた。

 

水墨画に着想を得た子ジカと森の素描がウォルト・ディズニー氏の目をひき、

アニメ映画「バンビ」(1942年)の世界観をつくった。

 

中国広東省生まれ。幼いころ父親と渡米。

学生時代に絵の勉強を始め、38~41年にウォルト・ディズニー社で働いた。

(ロサンゼルス=共同)


これYouTubeの動画になっている。

後で動画貼っておくけど、とりあえず適当にスクショしたので画像を貼っておく









動画をドゥゾ♪(っ'ω')っ))


タイラス・ウォン , タイラス・ウォン生誕 108 周年 GOOGLE DOODLE



バンビは登場しないんだね?

検索画面のロゴはこんな感じ



生日快乐!

出来れば0時ちょうどに変わってくれないですかねロゴ😅


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【tv】100分de名著「赤毛のアン」(第4回)

2018-10-25 00:08:11 | tv

【tv】100分de名著「赤毛のアン」(第4回)

宝物は足もとにある!

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。10月はルーシー・モード・モンゴメリ著「赤毛のアン」(Wikipedia)で、講師は脳科学者の茂木健一郎氏。今回はその4回目で最終回。

 

「赤毛のアン」シリーズは短編を除くと全8巻がモンゴメリの生前に刊行された。こんなに長く続ける予定だったのか? 当初構想にあったのは「赤毛のアン」だけ。単独作品として結末を読むと、ここで終わると考えると結末が感動的。結末の言葉が素晴らしい。

 

14歳になる頃転機が訪れる・・・

 

マリラはアンにクィーンズ学院に行って先生の免状を取りたくないかと尋ねる。アンにとっては夢ような話だが、お金がかかるのではと心配する。マシュウとマリラはアンを引き取った時、教育のことについては出来る限りのことをしようと決めたと話す。アンはクィーンズ学院への受験クラスに入る。そこにはギルバートもおり競争心を燃やす。入学試験の結果アンとギルバートは同点首位で合格する。アンはマシュウに喜びを伝える。自分は1番の1人なのだ。マシュウはお前が他の物をみんな楽々負かしてしまうのはわかっていたよと語る。

 

グリン・ゲイブルスを離れ、クィーンズ学院へ入学。大学入学のため奨学金獲得に向けて猛勉強する。文学士になったらマシュウがどんなに喜ぶか。野心を持つのは楽しいことだ。一つの野心を叶えると次の野心が輝く。

 

こんなにいろいろ野心があってうれしいわ。限りがないみたいだけど、そこがいいんだわ。

 

当時、女子が進学するのは珍しい。モンゴメリ自身が当時の女性としてかなり進歩的だった。女性はもっと活躍できるというメッセージがアンに込められている。孤児から優等生への物語に見えるが、そこがテーマではない。優等生の成長物語では終わらない。


伊集院光氏の感想:普通の子供向けの物語なら、みにくいアヒルの子が冒険をした結果、美しい白鳥になりましたとなるが、そういうことではない?

 

結末を読むとそんなことは言っていない。そこが一番気になるところ!


確かにみにくいアヒルの子が白鳥になりましたという分かりやすい着地点ではないかも。シリーズ中にアンは夢を叶えることになるけど、それは続編を書いたからであって、「赤毛のアン」として完結するつもりなのだとしたら、モンゴメリ的にこの結末でOKということだよね🤔

 

クィーンズ学院で大学に行くためのエイヴリー奨学金を獲得。希望に満ちた卒業式。金メダルはギルバート、エイヴリー奨学金はアンが獲得。卒業式にはマシュウとマリラも出席。この物語の一番幸せな日。その後、思いもかけないことが起きる・・・

 

卒業式で論文を読むアン。マシュウはあの子を育てて良かったとマリラに言う。マリラはそう思ったのは初めてじゃないと返す。3人は幸せな気持ちを抱きアヴォンリーへ帰る。翌朝、マシュウの具合いが悪そうなことに気づき、マリラに尋ねるアン。マリラは、マシュウが心臓発作を起こしたこと、マリラ自身も目が悪くなっていること、家のお金を預けている銀行が破産しそうなことを話してくれた。自分がいない間にグリン・ゲイブルスに変化があったことを知る。

 

その夕方、アンはマシュウに自分が男の子だったらいろいろ手伝えたのにと言うと、12人の男の子よりお前がいいとマシュウはアンの手をさする。エイヴリー奨学金を取ったのはわしの大切な娘じゃないか。アンはこの夜の銀のような美しさを一生覚えていた。翌朝、新聞を手にしたマシュウが倒れる。アベイ銀行倒産のニュースにショックを受け、心臓が止まってしまったのだった。

 

マシュウが遺した愛情

 

マシュウとマリラは独身の兄妹でアンも孤児。一般的な家庭ではない。だからこそ絆が結ばれる尊さを描きたかったのでは? 前夜のマシュウの言葉はアンにとって幸せの絶頂。本当の家族になった。

 

伊集院光氏の感想:あんなに照れ屋のマシュウが、アンを自分の娘だと言うのは感動的。

 

マシュウの死への反響・・・

 

マシュウは大人気キャラだったので、モンゴメリのもとには生かしておいて欲しかったという手紙が多数届いた。モンゴメリ自身、もう一度書き直すことがあれば、マシュウを5~6年は生きるようにすると自伝に書いているが、一方で「赤毛のアン」を書いた時には、マシュウの死が必要だと考えていた。


このくだりは自分も泣いた~😭 アンはずっと家族を求めていた。グリン・ゲイブルスに来た時、本当は男の子を欲しがっていたことを知ったわけで、そのことはその後もずっとアンの中にあったのだと思う。アンは心からマシュウの手助けをしたいと思っていただろうから、マシュウの男の子よりお前がいいという返答を引き出そうとして言ったわけではないでしょうけれど、結果マシュウのこの言葉を聞けて本当にうれしかったと思う。自分が大切に思っている人から、自分の娘だと言われるのは、自分の全てを認めて受け入れてくれたということだものね。そしてマシュウも本当にアンという自分の愛情を注げる存在を得てうれしかったんだと思う。マシュウにそういう幸せがあってよかった😌

 

マシュウが亡くならなければアメリカの大学などに行き、成功したかもしれないが、マシュウが亡くなったことによりアンは「人生で大事なことは?」と振り返り、結末につながっている。

 

伊集院光氏の感想:とんとん拍子にいいことが続いて終わると思ったが、マシュウもマリラも年老いて来たから孤児をもらうということで話が始まっていたし、経済的にシビアな事情が出て来て、そこに死の話がドンと来る。

 

アンがグリン・ゲイブルスに来た時はおとぎの国に見えたが、それを維持するためには仕事をしたり、経済的なことを考えたり大人の事情があった。アンの子供時代が終わろうとしている。

 

マリラ自身も目を悪くし、グリン・ゲイブルスを売ろうと考える・・・

 

マシュウが亡くなり自らも目を悪化したマリラは、グリン・ゲイブルスを手放す覚悟をする。アンは大学進学をやめ、グリン・ゲイブルスに残り教師になる決心をした。夢のあり方がかわった。クィーンを出た時、未来は真っ直ぐな道のように思えたが、曲がり角に来た。曲がった先は分からないけど一番よいものに違いないと思うと語る。

 

すごいと思った! 平凡な人生と夢や野心を叶えた人生は同じなんだと気づく。

 

伊集院光氏の感想:子供の頃や受験戦争中に読んでいたら、敗者の言い訳と思ったかもしれないが、これは夢が叶った人の話。


なるほどね。頭のいい人って本を読んでこういった所に気づきを見出すものなのね。自分なんてそうなのか~とボーッと通り過ぎてしまったよ😅 夢のあり方が変わったというセリフはいいね。これ原文ではどうなっているんだろう? 村岡花子さんの訳が素晴らしいという可能性もあるからね。どんな人生にも岐路が現れる。その時、選ばなかった道、選べなかった道に未練を残すか、選んだ道、選ばざるを得なかった道に希望を持って臨むかで、その後の人生も変わってくるよね。事実、その後のシリーズで夢を叶えているし。とはいえ、アンは最終的には普通の奥さんになってしまうのだけど。その辺りはやっぱり時代もあるのかもしれないけれど・・・

 

アンの出した結論は大学に行かず、マリラを助けること。大学進学を辞めたアンは教師になる。教職も得るが、それは本来ギルバートの仕事であった。ギルバートは自分に決まっていたアヴォンリー村での教職をアンに譲る。アンには一言も言わず理事会に掛けあい、アンがグリン・ゲイブルスから近い学校で働けるように身を引いた。

 

伊集院光氏の感想:物語に出て来る男前登場人物のなかで一番好き。

 

これを手柄にアンに好かれようと思っていない。アンと偶然あった時、ギルバートは黙って通り過ぎようとする。何も期待していない。


確かにこのギルバートはカッコイイ😍 最初に読んだ時はアンと同世代だったから、アン目線で見てしまい、やっぱりにんじん呼ばわりが許せない気持ちもあったけど、でもやっぱりギルバートと結ばれて欲しいと思いながら読んでいた。でも、ここまでカッコイイことに気づいていなかったかも。自分がモテない理由ってここに気づかなかったところにあるのかも😅

 

アヴォンリーに残ることが決まった翌日、マシュウのお墓に花を手向けに行った帰り道・・・

 

丘の途中で口笛を吹きながら歩いて来たギルバートと出会う。ギルバートは会釈して通り過ぎようとした。アンは手を差し出し、学校を譲ってくれたお礼を言う。ギルバートは手を熱心に握り、友達になろう、昔のことを許してほしいと言う。アンは、池の所で許していたけれど、自分はそれに気づかなかった。それをずっと後悔していたと話す。ギルバートは僕たちは一番の仲良しになるよう生まれついていると語る。

 

ギルバートとの和解

 

ギルバートとの初めてのまともな会話なのでは?

 

アンと口をきいていないが実は一番存在感があるのがギルバート。喉に刺さった魚の骨のように気になる。和解シーンに辿り着いた時、読者も幸せな気持ちにする。

 

最大の理解者だったマシュウを亡くしてギルバートと和解をする。マシュウはアンを初めて欠点も含めて受け入れてくれた人。ギルバートも最初からアンを受け入れている。マシュウの役割を受け継いでいる。

 

伊集院光氏の感想:親代わりから対象が同年代の異性になるのはアンが大人になるということ。


なるほど。最終的には自分で自分を受け入れることが大切だと思うけれど、やっぱり人って誰かに認められて自己肯定できる部分はあると思う。最初に自分を受け入れてくれるのは親であって、その役割をマシュウが担った。そして、思春期を迎え対象が異性に代わる。その役割をギルバートが担う。アンとギルバートは「赤毛のアン」「アンの青春」「アンの愛情」と紆余曲折を経て、結婚するのだけど、その間もギルバートはずーーーーーーっとアンを思って待っているんだよね。ホント、ギルバート素敵な人だわ😍

 

赤毛も受け入れられるのでは?

 

アンの髪は成長するにつれて金褐色に変わっていったとあるが、ここをどうとらえるか?

 

伊集院光氏の感想:自分のコンプレックスが消化されたり、人がこの髪の毛を好きと言ってくれることを感じ取れるようになっただけで、赤毛のアンの赤毛に関しては何も変わっていないのでは?

 

アンは自分を受け入れられるようになると、髪の毛のことがあんなに気になったなんて、今思い出すと時々おかしくなると語る。個性を受け入れること、コンプレックスを自分らしさと受け入れると、かけがえのない個性となり、周りの人間にとっても魅力的な人になる。「みにくいアヒルの子」は自分の個性を受け入れられない人。自分の個性を受け入れられたら、どんな人でも「白鳥」になる。赤毛のアンから受けたメッセージ。最後のセリフが本当に感動的。

 

伊集院光氏の感想:コンプレックスのあった子が、素敵な人になりましただけでないバックボーンの描き込みに引かれた。今日、家に帰って最後のセリフを読める幸せを感じる。


アンの髪の毛が金褐色になっていたというのは確かに書いてあった。ダイアナからも赤毛はそんなに目立たなくなっていると言われていたし。でも、アンがコンプレックスを克服したのは、髪の色が変わったからではなくて、家族や友達が出来て、学校の成績も良く自分に自信が持てたので、髪の毛のことはどうでもよくなったということなのでしょう。そこも含めて自分であるという。そう考えると金褐色になる必要もないのかなと思ったりもするけれど🙄

 

アンの地平線はクィーンから帰って来た夜を境としてせばめられた。しかし、道がせばめられたとはいえ、アンは静かな幸福の花が、その道にずっと咲きみだれていることを知っていた。真剣な仕事と、りっぱな抱負と、厚い友情はアンのものだった。何もかもアンが生まれつきもっている空想と、夢の国を奪うことはできないのだった。そして道にはつねに曲がり角があるのだ。「神は天にあり、世はすべてよし」とアンはそっとささやいた。


なるほど。こういう終わりだったのね😌 モンゴメリとしてもアンの決断は道が狭まったとは思っていたのか。でも、その道は間違いではないということだよね。何故、ここを落としどころにしたのか。女性の社会進出が難しかった時代、大学に進み文学士になる物語を書くこともできたでしょうけれど、そうではなくてどんな状況でも自分の足で立つことこそが幸せなのだということなのかな。


思ったよりも深いテーマが描かれていたんだね。これだけのベストセラーなのだから、浅い作品なわけはないよね。おそらく自分もきちんと言葉にはできていなかったかもしれないけれど、そういうテーマは感じ取っていたのだと思う。だからこそこの物語が好きだったし、アンのことが大好きだったのでしょう。もう一度読んでみようかな。シリーズ全部読み返したいけど8巻以上あるからな~😣

  

100分de名著:毎週月曜日 午後10:25~10:50 Eテレ

100分de名著

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ballet】佐藤朱美バレエスクール10周年記念公演「くるみ割り人形」全幕

2018-10-22 23:56:08 | ballet

【ballet】佐藤朱美バレエスクール10周年記念公演「くるみ割り人形」全幕

 

 

 

バレエのお友達の発表会を見に行ってきた! 自分たちが習っているクラスではなくて、以前から通っているお教室での発表会。詳しいことを知らずに見に行ったので、本格的でビックリ😲

 

 

佐藤朱美バレエスクール10周年記念公演ということで、「くるみ割り人形」全幕を上演。プロのダンサーが出演すると聞いていたので、てっきりそのバックで群舞をする感じなのかなと思っていた💦

 

オープニングと「ラ・シルフィード」を事前に上演。お友達の出演はコチラ。この2つは完全に生徒さんのみだったようで、3歳の男の含めてかなりの人数! 別でも習っているとは知っていたけど、こんな本格的なスクールに通っているとは知らなかった💦

 

このオープニングと「ラ・シルフィード」だけで1時間弱。生徒さんだけでこれだけ見せるの大変! 友達もかなり踊っていて上手かった。ソロパートを踊った方上手かった! 小学生以下と思われる子どもたちも、よくこれだけ振りを覚えたなと思ったら感動😭

 

「くるみ割り人形」全幕も生徒さんが中心。基本はスクールの発表会ということなんだね。クララも生徒さんの子で、この子上手だった! 中心となる高校生くらいの生徒さんが少ないそうで、もう少しソロの部分とか踊るハズだったのかな? 数人で踊るパートなどはレベルの差が出てしまう部分もあるけど、その辺りはご愛敬。バレエを習っている身としては、とにかく振りを覚えて舞台に立ってるだけで尊敬✨ ホントにバレエって優雅だから気づかないけどハード。ほんの数分踊っただけで足ガクガクになるからね!

 

パ・ド・ドゥを踊った生徒さんもいて、男性はプロの方とはいえスゴイと感動✨ しかし、その後プロ登場でさすがにスゴイと気づかされた。比較対象にしてしまって申し訳ない。ホントにあれだけ踊るのスゴイと素直に感動している。

 

金平糖役で新国立劇場バレエ団プリンシパルの小野絢子さん(小野絢子|新国立劇場バレエ団公式ページ)登場! バレエ習ってるけどバレエ界事情は全く詳しくない💦 なので、存じ上げなかった🙇 事前に先生からこのチケット代で見れるのはラッキーだよと言われていたけど、ホントに素晴らしかった! まず美女! そしてスタイルがいい! イヤ、見せる職業には容姿の良さは武器だからね! 金平糖にピッタリ。ピンクの衣装が似合う。全身がキラキラ✨ やわらかな指先とピシッと決まるポーズ。なによりパ・ド・ドゥで2人で踊っている感がスゴイ。上手く言えないけど、例えばリフトをする場合、男性が1人で持ち上げるのは負担が大きいので、当然女性も自分で持ち上がっているわけです。だから、2人で踊っていても"自分"がちゃんと踊ることは当然。でも、伸ばした手の角度がピシッと一致したり、タイミングが一致したり、2人で踊っているということの意味がちゃんと分かる。これはプロなんだから当然のことではある。パ・ド・ドゥってそういうことだからね。でも、やっぱり生徒さんは自分が踊ることで精いっぱいで、2人で踊るということにはなってなかった。批判しているのではなくて、プロではないのだから今はそれでOK。要するに改めてプロのすごさが分かったということ。

 

「くるみ割り人形」全幕見たの初めてだったし、生徒さん達もみな上手かったし。チビッ子ちゃんたちかわいかったし。何より新国立劇場バレエ団プリンシパルのお2人。小野絢子さんと福岡雄大さん(福岡雄大|新国立劇場バレエ団公式ページ)のパ・ド・ドゥやソロが見れて良かった! クリスマスシーズンにプロの「くるみ割り人形」も見てみたいな😳

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【tv】100分de名著「赤毛のアン」(第3回)

2018-10-22 22:27:11 | tv

【tv】100分de名著「赤毛のアン」(第3回)

「ひたむきさ」が運命を変える



1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。10月はルーシー・モード・モンゴメリ著「赤毛のアン」(Wikipedia)で、講師は脳科学者の茂木健一郎氏。今回はその3回目。

 

不登校から復帰したアンを皆が歓迎。アンはインフルエンサー。アンを通して子どもたちが別の世界を知る。他人に良い影響を与える資質はハーバード大学の入学基準でも重視。でも、ギルバートとは絶交中。

 

伊集院光氏の感想:ギルバートはいいヤツなのに、ギルバートはアンにとっては「無」なのか?

 

ギルバートはライバル。身近にライバルがいることは脳を育てる。アンはギルバートをライバルとして急成長していく。ひたむきさが生まれる。ギルバートは鏡。「ひたむきさ」で心を開く。人間的な魅力。人の心開く。

 

仲が良くてお互い認め合い切磋琢磨するライバルというのは理想だけど、自分では意識していないけれど、張り合うことで結果自分を高める存在というのも良きライバルなのかもしれない🤔

 

ダイアナの誕生日に招待を受け、客用寝室に泊めてもらうことになる。うれしくてダイアナとどちらが先にベッドに着くか競争して飛び乗る。ベッドにはダイアナの親戚でお金持ちのミス・ジョセフィン・バーリーが寝ていた。ミス・バーリーはカンカンに怒り、ダイアナの音楽レッスンの支援を取り消すと言い出す。アンが心を込めて謝罪すると、話を聞くうち表情が変わる。あなたは客用寝室に泊まり慣れているかもしれないけれど、初めての孤児がどれほどガッカリしたかと話すと、ミス・バーリーは笑い出す。

 

ユーモアのある謝罪?

 

伊集院光氏の感想:意図的に笑わそうそしていたわけではないので、ユーモラスではあるがアンはひたむきで真剣。

 

ダイアナに迷惑をかけたとどん底。ひたむきに謝った。 余計なことを言うより真心そのままを伝える「ひたむきさ」が相手の心の扉を開く。

 

ひたむきさは芸になる?

 

伊集院光氏の意見:ひたむきさを100%出せる人は芸になるが、1mmでもくもりが入るとぶざま。0よりひどい。いいかっこうをしようとしたり、テクニカルに説得しようという意図が入ると、より相手の心を閉ざす。100%の難しさ。

 

アンの「ひたむきさ」作者モンゴメリにも重なる。1904「赤毛のアン」執筆開始。1908年「赤毛のアン」出版。仕事の合間に執筆。前頭葉(オンとオフを切り替える脳の領域)の回路の働きにより、忙しい中長期的な夢を見失わなかった。

 

伊集院光氏の感想:その回路があると5分が濃密になるが、ないと言い訳になる。

 

集中力に使う前頭葉(Wikipedia)の回路は鍛えることが出来る。生まれつき集中力がないのではなく努力。5分でも10分でも集中することで鍛えていく。

 

でも、集中力って続かないのよね😣 でも、本読んでて夢中になって電車乗り過ごしたこと2回あるけど😅

 

ルーシー・モード・モンゴメリは幼くして母と死別。厳しい祖父母のもと本を友に育つ。15歳の頃から詩やエッセイを投稿。多くが不採用だったが諦めるなと心に誓う。教職のかたわら児童雑誌に執筆。この仕事が大好きだった。「赤毛のアン」30歳ごろ執筆開始1年以上かけて完成。5社から不採用となるが、2年後思い出して送ってみるとアメリカの出版社からOKの返事。1908年出版されるとベストセラーとなる。

 

ひたむきな独学者モンゴメリ。学ぶのが上手なのは「独学者」。先生からの受け売りではなく、自分で問題点を探す。課題を見つけて努力できたら自分のポテンシャルを引き出せる。モンゴメリの姿勢は参考になる。道を切り拓く人は独学者。何度失敗してもゴールに達するまではやめない。

 

新しい先生 ミス・ステイシー登場

 

アクティブ・ラーニング(Wikipedia)を実践している先生。ミス・ステイシーの教育:詩の朗読・芝居・野外での自然観察など

 

伊集院光氏の感想:今っぽい話

 

ドラマ・エデュケーションという演劇を活用したアクティブ・ラーニング。アメリカのトニー賞(Wikipedia)は2015年から演劇教育部門を設立。アクティブ・ラーニングで成績伸びるデータあり。アンも成績が良くなる。モンゴメリの先見性スゴイ!

 

なるほど。自然の観察とか楽しそうだけど、人前で何かをするの苦手な自分からすると、詩の朗読はまだしも、芝居とか苦痛でしかないけどな~🙄

 

アンの友人たちがグリン・ゲイブルズに集まった時、マシュウはアンが他の少女たちと違うことに気づく。2時間考えてアンだけが地味な服装であったことが分かり、クリスマスにアンに服をプレゼントすることを決意。店に買いに行くも上手く話せず必要のない熊手や黒砂糖を買いマリラに怒られる。リンド夫人に相談すると、夫人が仕立ててくれることになる。袖を膨らませて欲しいとリクエスト。パフスリーブのドレスにアンは有頂天になる。あんまりうれしくて夢の中にいるようだと語る。

 

伊集院光氏の感想:マシュウ頑張った!

 

マシュウはファッションには興味ない。だけどアンには興味がある。アンを見ていたら気づく。脳科学的なマシュウの気づき。

 

👉感情:何かが違う → 情報処理:服装? 髪型? → わかった! "何かがおかしい"感情が動く → 答えを探す → 服装だ!

 

マシュウはアンを愛していたのでアンのことを気遣っていた。愛情の証し。愛情がないと感情も動かず違和感も通り過ぎてしまう。

 

伊集院光氏の感想:アンのリアクションもいい

 

マシュウはアンを愛していたと書くことは簡単だが、マシュウがアンのために苦手なことをすることで、アンのことを愛敷いいたと読者に伝えている。

 

マシュウのこのくだりはお店でのまごつきに笑わせて、最後に感動させるの上手いと思う。よりマシュウの愛情が伝わって来る。アンはマシュウに愛されて幸せだけど、子供を持たなかったマシュウがアンという愛する存在を得られたことも幸せなんだよね😌

 

ミス・ステイシーに感化され、アーサー王の物語(中世の騎士道物語)の一幕を演じ熱中。とんでもないことに!

 

アーサー王物語の中の亡くなったエレン姫が小舟で流されていくシーンを再現。エレン役のアンは簡素な船に横たわるが船が流されてしまう。杭に飛びつきしがみつく。そこにギルバートが偶然ボートで通りかかり助けてくれる。ギルバートは赤毛をからかったことを詫び、友達になりたいと申し出る。ギルバートの瞳を美しいと思い一瞬心が動くも、にんじんと言われた悔しさがよみがえり拒絶してしまう。ギルバートは怒りもう二度と友達になろとうは言わないと言って去ってしまう。

 

すれ違うアンとギルバート

 

伊集院光氏の感想:これは普通OKする流れなのでは?

 

アンはギルバートをそれだけ好きだということ。赤毛というコンプレックスのいちばん強い部分を突かれてしまい、かたくなになってしまった。ギルバートを許すことは自分自身を受け入れること。アンはこの時点では自分の存在を受け入れられない。ギルバートはアンがいたからこそ成長。いろいろ親切にしても無視されるが、めげずに良い人間になろうとする。

 

伊集院光氏の感想:すごい説得力。好かれようと努力したり、相手の気持ちを分かろうとしている。

 

それまでのギルバートはある意味では甘やかされていた。みんなが僕を好き。アンが来たことによりギルバートも「ひたむきさ」を育む。

 

伊集院光氏の感想:自分に自信が持てない人が、自分を好きだと言われても、変なものが好きな人だとしか受け取れない。

 

確かに、自分に自信がないと好きだと言われても何で?という感じだったりはするかも。アンと同世代だった頃に読んだ時は気づいてなかったけど、大人になって読み返してみるとギルバートはもうかなり告白しちゃってるんだよね。ギルバート自身おそらく気づいていないと思うけど。人の言葉や行動からその人の気持ち、特に自分に対する好意をくみ取ることは、ある程度人生経験が必要なのかもしれない。コンプレックス自体はいくつになってもなくならない。大人になるとそれに折り合いをつける。それが出来るのは人生経験が必要。そして、やっぱり"にんじん"はまずかったね😅

 

ここまでなっても両想いになれないのはコンプレックスの強さ。愛を受けれれることが出来ない。ギルバートは諦めてしまうのか?

 

さて、次回は最終回。自分の大好きなシーン。アンのダンスの相手チケットをギルバートが取るシーンは紹介されるかな? 楽しみ。

 

100分de名著:毎週月曜日 午後10:25~10:50 Eテレ

100分de名著

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【art】「フェルメール展」@上野の森美術館

2018-10-21 00:36:43 | art

🎨【art】「フェルメール展」@上野の森美術館🎨


 


 

 

去年開催情報を知ってからずっと待ってた😍 全35作品中8点が来るとあっては、コンプリートを目指している自分としては見に行かなきゃ! 混雑を避けるためだと思うけれど、日時指定入場制となっている。チケットは当日購入も可能だけど、完売している場合も。ということで開催前にチケット購入しておいた。ぴあとかe+でも取り扱いあると思うけど手数料がかかるので、フジテレビダイレクトがオススメ✨

 

13:00~14:30の回を購入。入場開始直後は混むので後半の方がオススメとのことなので、14:00頃に行ったら入場まで10分待ち。まぁでもそこまでは待たなかったかも。15時前に出てきたけど、次の15:00からの回は長蛇の列ができてたので、やっぱり後半がいいかも😌

 

今回、イヤホンガイドは石原さとみ。これはチケット代込みなようで、全員無料貸し出し。これはとってもありがたかった。作品リストもブックレットになってて、これも豪華で素敵。全員ではなかったと思うけれど、案内係りの方はフェルメールと言えばのプルシアンブルーの当時をイメージした衣装で素敵だった✨

 




感想はTweetにつきる感じなのだけど、それじゃあんまりなので頑張って書く! 前述したとおりヨハネス・フェルメール(Wikipedia)作品コンプリートを目指しているので、フェルメールの作品が来た時は必ず行くようにしている。悩ましいのは同時代のフランドル派の作品があまり好きではないこと。1枚のフェルメール作品を見るために、好みではないフランドル派の絵画を多数見ることになる😣 今回は8点一挙展示ということで、確率的には大きいのだけど6点は既に見たことがある作だったりする。「牛乳を注ぐ女」は3回目な気も。イヤ何度見てもいいのだけど😌

 

Tweetにもあるとおり順路は2階から。入口から入ると階段を上がって会場へ。しかしこの2階がかなり混んでる💦 導線的には入口から壁に沿って見て行けば第1、第2会場は円形に作品を見れて、その脇の通路を通って第3、4、5会場と見ることが出来るのだけど、とにかく混んでるので空いてる作品から見てとのアナウンス。しかし空いてる作品なんてない💦 パウルス・モレールセの「ヴィーナスと鳩」など美しい作品もあったのだけど、順番待ちしてまで最前列で見るほど好みではないので流し見。

 

1階に降りるとシアタースペースで映像展示があったけれど、美術展でよくある5~10分程度の映像作品ではなかったような? なので流し見。通路を通ると第6会場で、フェルメール作品はここ。 

 

🎨「マルタとマリアの家のキリスト」ヨハネス・フェルメール

 

1番目は「マルタとマリアの家のキリスト」 これは"ルカによる福音書"(Wikipedia)を描いているそうで、聖書を描いた唯一の作品とのこと。かなり大きな作品で、フェルメール作品では一番大きいのだそう。これは以前見たことがある。その時の記事が見つかったらリンク貼っておく😌 記事はコチラ

 

🎨「リュートを調弦する女」ヨハネス・フェルメール

 

順番はちょっとあやふやになってるけど、次は「リュートを調弦する女」だったと思う。これ女性1人しか描かれていないけど、手前の椅子が引かれていることや、床に楽器が置かれていることからもう1人演奏者がいるのではないかとのこと。この女性のおでこの広さと、ちょっと特徴のある顔は「少女」と似てるかな。コチラも鑑賞済み。コチラ

 

🎨「ワイングラス」ヨハネス・フェルメール

 

テーブルや椅子に置かれた楽譜や楽器は男女の愛を暗示するが、ステンドグラスには手綱を持つ女性が描かれており、これは節制を意味することから、感情を抑制すること、誘惑の危険を表しているのではとのこと。この作品は初見。テーブルに掛けられた織物も細かく描き込個まれていてさすがフェルメール。ステンドグラスの手綱を単眼鏡で必死に見たけど全然分からなかった💦

 

🎨「手紙を書く女」ヨハネス・フェルメール

 

星型のリボンを編み込んだ髪型をしている女性は若くかわいい。おでこ広めだけど「リュートを調弦する女」のモデルさんとは別のような? 背景にヴァイオリンを描いた絵が掛けられており楽器=恋愛を示唆していることから、恋文を書いているのではないかとのこと。この黄色の上着はフェルメールの財産目録に記されたものと同一と思われるそうで、フェルメールお気に入りなのか6作品に描かれている。今回展示では「リュートを調弦する女」と「真珠の首飾りの女」でも描かれている。今作も以前見ている。記事が見つかったらリンク貼っておく。記事あったけど追記できてない💦

 

🎨「真珠の首飾りの女」ヨハネス・フェルメール

 

黄色の上着を着ている。リボンの髪飾りがカワイイ。4作品続けてフェルメール得意の窓辺。光の表現が美しい。そして女性の表情もやわらかで、穏やかな空気感が感じられる。この作品も以前鑑賞済み。記事はコチラ

 

🎨「手紙を書く婦人と召使い」ヨハネス・フェルメール

 

背景の絵画は旧約聖書の"モーセの発見"(モーセWikipedia)なのだそう。なるほど見た時気になって必死に見たのだけど、ぼんやりとしか分からなかった💦 全体的に薄暗いのと、光が入ってしまったりして単眼鏡で必死に見ても背景の絵までは見えない。この作品も以前見ており、その時の感想にも書いた気がするけど、女主人が被っている帽子?のレースが美しい。メイドの表情も印象的。こちらも以前鑑賞済み。コチラ

 


🎨「赤い帽子の娘」ヨハネス・フェルメール

 

光がハレーションを起こして女性の姿がぼやけて見えるのは、カメラ・オブスクラ(Wikipedia)を使った効果ではないかとのこと。この女性かなり個性的なお顔なので、注文主の奥様の肖像画だったりするのかしら? 肖像画は描いてないと思うのだけど🤔 半開きの唇は「真珠の耳飾の少女」に通じて官能的。フェルメール独特の青のドレスの効果で帽子の赤が映える。この作品は初見。


 

🎨「牛乳を注ぐ女」ヨハネス・フェルメール

 

今回のキャラクターにもなっている。「真珠の耳飾の少女」と共にフェルメールの代表作。指の赤さなどでこの女性がメイドであることが分かるそうで、おそらくパン粥を作っているのだろうとのこと。この作品テーブルの形や、牛乳の見え方などいくつか現実とは違う細工がしてあるそうで、写実的に描き込んでいながらも、絵画的にウソもついていることが見どころの一つでもあるらしい。たしか美の巨人たちで紹介していた気がする。この作品は既に2回くらい見ている気がする。でも毎回感動する。コチラ

 

当初は8作品の予定だったけれど1作品追加されたらしい。ただし1月9日からの展示とのこと😞 なら1月9日以降にすればよかったと一瞬ガッカリしたのだけど、現在展示の「赤い帽子の娘」は12月20日までの展示ということで、となると9作品全て揃う期間はないということなのね。1月9日から展示の「取り持ち女」は未見だし、2階展示がちゃんと見れていないので、1月にまた来ようと思う。

 

上野の森美術館はあまり広くないので、今回展示作品も前述の展示予定を含めて49点。じっくり見ても2時間程度で見れちゃう規模なのはいいかも。ただし混んでる💦 Twitterの公式アカウント ミルクさんによると、平日はチケット余裕のある回もあるみたいのなので、じっくり見たい人は平日の方がいいかも? それか朝一9:30からの回かな~ 土日の昼間の回は前の回の人が残っているから混んでると思われる。ただし、1階フェルメール展示会場の方が若干空いている気もしたので、先に見てから2階に戻るもありかも? 

 

とにかくフェルメールが一挙に8点見れるのは世界でもなかなかないわけで、これは絶対見るべきだと思う! フランドル派の絵画も素晴らしいものたくさんあった。今回は諸事情により流したけれど、次回はもう少しちゃんと見ようと思う。

 

 

牛乳を注ぐミッフィー小(2,592円) ポストカード(?円)

 


左:真珠の耳飾の少女ミッフィー 右:牛乳を注ぐミッフィー

 

「真珠の耳飾の少女」を見に行った時にミッフィーを購入。今回もグッズにミッフィーがあると知り絶対欲しいと思ってた。一回り大きいから若干お高いので迷ったけど、やっぱり買っちゃった😳

 

🎨フェルメール展:2018年10月5日~2019年2月3日 @上野の森美術館

フェルメール展

 

そうそう! 旧ブログに鑑賞済みフェルメール作品の記事書いてるのでリンクしておく。そっと更新しておこう😌

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【foods & drinks】GOOD CHEESE GOOD PIZZA

2018-10-20 01:07:48 | foods & drinks

🍕【foods & drinks】GOOD CHEESE GOOD PIZZA🍕

 

 

🍷ランブルスコ グラス(600円)

 

migちゃんと久々ご飯食べようということになり、お互い出やすい銀座でってことで、日比谷ミッドタウンに行ってみることに。実はお初。migちゃんが気になるとLINEくれたGOOD CHEESE GOOD PIZZA。たしか伊集院光とらじおとで紹介してた気がする! ってことで、こちらに決定✨

 

19時前に行ったけど3組待ち。しばらく待ったところで、migちゃんがお店の人に聞いてくれたところ30分待ちとのこと。でもそこまで待たずに入れた。不思議な作りで、入ると正面に半円形のカンター席があって、その両側に席が広がってる感じ。テラス席もある。この時期既にテラス席は寒そう💦 店内結構広くて席数もかなりあるけど予約でいっぱいとのことなので、4人以上なら予約必須かも?

 

ということで、ランブルスコで乾杯🍻 甘くておいしい! ランブルスコ大好き😍

 

 

🍖ハム&サラミ&ストラッチャテッラ HALF(1,350円)

 

GOOD SETというのをオススメされたけど、女性が1人で食べるにはちょっと量が多いということで、2人ならばこれをシェアして単品メニューをオーダーするのがいいとのこと。ならばそれでということに。単品メニューも豊富だったけれど、生ハムが食べたいということで、生ハムとサラミ、ハム、そしてストラッチャテッラというチーズの盛合せをオーダー。

 

これおいしかった! 生ハムも全くクセがなく塩味もちょうどいい感じ。ハムもおいしかったけど、サラミの脂がとろける感じが最高! ストラッチャテッラというチーズは初めて食べたけど、なんていうんだろう? ちょっと繊維のような感じというのかな? アッサリした味わいだけど乳って感じでおいしい😋 チーズと生ハム一緒に食べたらホントおいしい!

 

 

🧀3種のフレッシュチーズ盛合せ

 

説明あったけど忘れた💦 左上から栗、チリ、レーズンだったかな? 右下はモッツアレラだけど、右上は何だったかな? でも、この右上がおいしかった! フレッシュで乳!って感じでホントおいしい😋

 

 

🥗リルオレンジとタジャスカオリーブのサラダ

 

サラダはパクチー入り。migちゃんも自分もパクチー大好きだからウレシイ😍 でも、けっこう入ってたから苦手な人はダメかも?

 

🍕ビスマルク

 

GOOD SET(2,400円)はチーズ盛合せ+サラダ+ピザの組み合わせ。ピザの種類によって+800円になる。それぞれ4種類ずつくらいあったかな? ビスマルクは通常メニュー。生ハムの塩気とチーズのコク、そしてトマトソースがおいしい😋 これ直径30cmくらいあるからかなりのボリューム。メニュー的に一見少なく見えるけど、女性2人でお腹一杯! ワイン1杯しか飲んでないとはいえ、1人2,600円くらいと安い!

 

後から知ったけどDEAN & DELUCAがやってるお店なんだね。なるほど! とにかくランブルスコ含めてどれもおいしかったけど、店名にもあるとおりチーズがおいしい! チーズ好きとしては大満足 ここまた来たい。

 

そして、久々migちゃんとあんな話、こんな話楽しかった~ 次回は火鍋ね~

 

🍕GOODE CHEESE GOOD PIZZA:千代田区有楽町1-1-2 日比谷ミッドタウン2F Tel:03-6831-1900

Good Cheese Good Pizza | facebook

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【tv】100分de名著「赤毛のアン」(第2回)

2018-10-11 23:18:54 | tv

【tv】100分de名著「赤毛のアン」(第2回)

異なる価値を認め合う

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。10月はルーシー・モード・モンゴメリ著「赤毛のアン」(Wikipedia)で、講師は脳科学者の茂木健一郎氏。今回はその2回目。


伊集院光氏の感想:それぞれのキャラの小さいバージョンが自分の中にいる。

 

アヴォンリー村は小さなコミュニティ。

 

アンが眠る前のお祈りを知らないことに驚いたマリラは、アンを日曜学校に行かせることにする。そのため3着アンの洋服を仕立てるが、全く飾り気のないワンピースにアンはガッカリするが、気に入ったふりをする。マリラはそれに気づき何が不満か問うと、1着でも膨らませた袖のパフスリーブが欲しかったと言う。

 

"身体性"の違い重要。パフスリーブを着ていないことで友達と「身体」が違うことになり、アンはさらに自信をなくしてしまう。

 

うーん🤔 自分はもうおばちゃんだから似合わなければ流行でも着ないけど、若い頃、特に思春期には周りと違う格好をしていることに恐怖のようなものを感じることはあった。仲間外れにされてしまうというような。どんな格好でも自分は自分と貫けるような自己も自信もなかったし。それにやっぱり自分も流行の服を着たいと思ったし。

 

アンに親友が出来る。同じ年のダイアナ・バリー。マリラ曰く美人で目が黒く、顔はバラ色をしているとのこと。アンは会う前から夢中になってしまう。

 

自分は美人じゃないから、せめて美人の腹心の友が欲しいと思っていた。ダイアナは想像どおり。腹心の友になって欲しいと申し出ると、ダイアナはこれを受け入れてくれる。2人は忠誠を誓い合う。ダイアナは、あんたって変わっているわね。変わっているとは聞いていたけど、あんたのことが好きになりたいと語る。

 

ダイアナはアンにとって初めての生身の友達。それまでの友達は、友達①本棚のガラスに映る自分の姿(ケティ・モーリス)、友達②谷に住むこだま(ヴィオレッタ)。初めての友達を前にコミュニケーション能力を全開。

 

アンは「安全基地」を探している。友達に受け入れられることが最初の「安全基地」=腹心の友

 

読んだ時にはアンの豊かな空想力と思っていたケティ・モーリスもヴィオレッタも、改めて聞くとかわいそう過ぎる😢 ガラスに映った自分もさることながら、こだまって😵 ダイアナと腹心の友になれてよかった。

 

アンとダイアナは通学路に名前をつけながら登校する。"恋人の小路"(通学路)、"ウィローミア"(小さな丸い池)、"すみれの谷"(森の陰にある窪池)、"樺の道"(ダイアナが命名)

 

伊集院光氏の感想:不思議なセンスを共有できてよかった。

 

ダイアナにあんたみたいにいろいろな場所に名前をつけるひとは見たことがないと言われると、アンはマリラに何か取り柄があるっていいわねと語る。ダイアナという「鏡」に映った自分の長所に気づく。(ミラーニューロン:他人の行動を見て自分のことのように感じる脳の前頭葉にある神経細胞)

 

伊集院光氏の感想:お前が話すドリフの話が面白いと言われ、自分は話が上手いのではないかと気づいた。

 

事件が起きる! アンが学校に通い始めて3週間後、2歳年上のギルバートが登校してくる。同じ学級に年上がいる多様性も描く。

 

うーん。茂木さんは多様性と言っているけど、これは多様性というか昔の田舎の学校で、そんなに生徒がいないから全学年一緒に勉強しているだけなのでは?🤔

 

ギルバートは前の席の女子生徒にちょっかいを出したり、アンに目くばせしたりする。アンは図々しいと不快感を抱き無視する。アンの木を引きたいギルバートは赤毛を引っ張り「にんじん」と言ってしまう。アンは怒りに震え石板をギルバートの頭に打ちおろす。ギルバートが自分が悪いと庇うが、先生は"アン・シャーリーは癇癪持ちです"と書いた黒板の前に立たせる。アンには耐えがたい屈辱だった。

 

実はお互いひとめぼれ。ギルバートはアンをきれいだと思ったので、赤毛がコンプレックスとも思いもよらずからかってしまう。

 

うーん。まぁ、思春期特有の感じだとは思うけれど、いくら相手のコンプレックスに気づかなかったとはいえ、赤毛に対してにんじんはないと思うよ😅 アンが赤毛を気に入っていたとしても、にんじんと言われていい気はしないでしょう。でも・・・

 

伊集院光氏の感想:自分が悪いと名乗り出るギルバートは男前。

 

ギルバートの良さを分かるかどうかで、読者の成熟ぶりが分かる! アンは事件以降ギルバートを徹底して無視。ギルバートは餡を尊重し許してくれるまで待つ。

 

確かに、あのにんじん事件は酷いと思うけど、その後のギルバートは偉いと思う。ちょっとかわいそうになるくらいアンは徹底無視だし。この後出て来ると思うけど、アンが溺れそうになっているところを助けてくれたり、ダンスの相手カードを取ったりとアン大好き感が溢れていじらしい。ずっとギルバートと結ばれて欲しいと思っていたのに、続編では別の彼氏ができてしまったりとハラハラしたけど、ちゃんと結婚して7人の母親になる。

 

翌日、アンは昼休み後教室に戻るのが遅れ、罰としてギルバートの隣の席にされてしまう。このことからアンは不登校になる。マリラはリンド夫人に相談する。リンド夫人は、あの子が自分から言い出すまでは、二度と学校ということを口に出さないことですよ。と答える。

 

リンド夫人は子供を10人育て上げた。経験から生み出された「黄金の法則」を語る。

 

伊集院光氏の感想:自分も不登校。両親も同じ対応だった。

 

脱学校化。学校だけが学びの場ではない。最先端の不登校対策や学びの多様性を描いている。

 

まぁ、確かに学校が嫌になって行けなくなっているわけだから、学校に行けというのは逆効果だよね。たまに休みたいと思う時、行けと言われると余計行きたくなくなったりしたもの。脱学校化とか不登校対策とか思って書いたのかは謎だけど、モンゴメリとしても逆効果であると思っていたってことだよね。

 

さらに事件が起きる。アンはマシュウとマリラの留守にダイアナをお茶会に招くが、間違って葡萄酒を出して酔わせてしまう。アンとしてはお茶会のホストになるのは晴れ舞台。いちご水と間違えてしまう。ダイアナは葡萄酒を3杯飲んで酔っ払ってしまう。

 

特別な日だからということで、とっておきのいちご水を出していいと言われてアンは喜ぶのだけど、実はいちご水を飲んだことがなくて、どれか分からなかったという切ない話でもあるんだよね。マリラの葡萄酒は有名なのだけど、確かキリスト教の観点から葡萄酒を作ることをよく思ってない人もいるらしく、これで葡萄酒作り反対派の口実が出来たとも言っていた気がする。

 

ダイアナの母親は激怒し、二度とアンとは会わせないと言われてしまう。この事件後、アンは学校に行く。私の人生に残されているのは学校だけだと語る。でも、ダイアナとのつき合いは禁じられたまま。そんな時・・・

 

ある日、政治集会のためマシュウ以外の大人が留守にした間、ダイアナの妹ミニー・メイが喉頭炎になり、アンに助けを求めて来る。アンは里親の家で子守をしていた時に喉頭炎の子供を看病した経験があり知識があった。アンは薬を持ってダイアナの家に向かう。お手伝いの少女にテキパキと指示し、ミニー・メイの手当てをする。マシュウが医者を連れて来た時は午前3時で、その頃にはほぼ回復していた。医者はアンの的確な処置に感心する。

 

これを受けてダイアナの母親からお茶に招待され、完全に幸せで赤毛なんか関係ない!とマリラに言う。コンプレックスであった辛い生い立ちからくる経験が、友達を救った! 「赤毛のアン」の大きなテーマは自分の個性をどう受け入れていくか。生い立ちも自分の個性。

 

伊集院光氏の感想:人からコンプレックスも個性と言われても受け入れられない。でもコンプレックスを受け入れたら楽になった。

 

自分の個性を受け入れることがスタート地点。それが出来た人は人生を自分の足で歩み始められる。「赤い髪をもった者はだれだれでもそうだわ。胸がはりさけそうになるのよ。生涯の悲しみとなるでしょうよ。」と語る。アンは全ての不幸を赤毛のせいにしている。生い立ちを受け入れられた時、自然に髪の色が気にならなくなる。

 

伊集院光氏の感想:今月のテーマが「赤毛のアン」と聞いた時、こういうことが学べるとは思わなかった。

 

確かに、思っていたより全然深い。前述したとおり、モンゴメリ自身がどこまで学術的なことだったり、意図的だったりしたのかは不明だけど、要するにいつの時代でもコンプレックスの克服や、安全基地の確立というのは重要なテーマになりうるということなのでしょう。普遍的なテーマというか。3回目も楽しみ😳 


100分de名著:毎週月曜日 午後10:25~10:50 Eテレ

100分de名著


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【tv】100分de名著「赤毛のアン」(第1回)

2018-10-10 22:51:25 | tv

【tv】100分de名著「赤毛のアン」(第1回)

想像力の翼を広げて

 

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。10月はルーシー・モード・モンゴメリ著「赤毛のアン」(Wikipedia)で、講師は脳科学者の茂木健一郎氏。今回はその1回目。


茂木健一郎氏は小5で初めて本書を読んだそうで、これはビルドゥイングス・ロマンなのだそう。ビルドゥイングスというのはドイツ語で、教養とか形成という意味。ロマンは小説。ということで、これは教養小説ということで「個性が新しい世界で花開き成長し、周りの大人も成長していく物語」なのだそう。


作者はルーシー・モード・モンゴメリ(Wikipedia)。1908年出版で、1952年村岡花子(Wikipedia)訳で日本出版。「アンの青春」「アンの娘リラ」など人気シリーズの第1作目。世界的にも日本のファンが熱狂的で、村岡花子訳がすばらしく功績が大きい。


最初の登場人物はリンド夫人。リンド夫人は「世間」みたいな存在。世間の視点から始まるのが秀逸。


そうだった! 最初はリンド夫人から始まってた! 


レイチェル・リンド夫人はマシュウ・クスバートがよそ行きの服を着て馬車で出かけるのを目撃し、妹のマリラ・クスバートを訪ねる。年老いてきたマシュウとマリラの兄妹は、畑仕事を手伝ってもらうため孤児院から男の子を引き取ることにしたのだという。しかし、マシュウが駅に着くと待っていたのはおしゃべりで空想好きな女の子だった。


アンは「安全基地」がない少女。不安だから喋ってしまう。


伊集院光氏感想:芸人も芸に自信がある人は喋らない。


たしかにそれはあると思う。もちろんアンはそんなこと意識してないと思うけど、自分を家族として迎えてくれるという人に対して不安で、しかもマシュウが内気で喋らない人だから余計に喋っちゃう気持ちは分かる。


マシュウの馬車に乗ると見る物全てを称賛し始める。白い花をつけた木々が並ぶ道で絶句。あの道は何というのか尋ねる。マシュウが並木道だと答えると、そんな名前はありえないとばかり"歓喜の白路"と名付ける。バリーの池にも"輝く湖水"と名付ける。グリン・ゲイブルスに着くと、自分の想像通りだと喜ぶ。


ネーミングの天才。プリンスエドワード島の普通の田舎。よそから来た人にしか見つけられないその土地の良さ。


リンド夫人の言葉:こんなところに自分たちだけで暮らしているのだもの、マシュウもマリラも変わった兄妹さね。木じゃあ話し相手にゃならないのに、木でよかったら、いやというほどあるけれどね。


子どもは大人がつまらないと思うものに新しい意味を見出す力がある。アンはその象徴。


マリラは男の子が欲しかったことを告げる。今日は泊まっていくように言い、初めて名前をたずねる。するとアンは本名はアン・シャーリーだがコーデリアと呼んで欲しいと言う。心の慰め。家に置いてもらえないならせめてコーデリアと読んで欲しい。

 

伊集院光氏感想:ここに来た意味を1つでも持ちたいからコーデリアと読んで欲しい。健気である。

 

するとアンはeのついたAnneと呼んで欲しいと言う。マリラはeのついたアンと呼んでくれる。

 

伊集院光氏感想:そうとう厳しい状況の中で、わずかでも変化をくれということ。健気である。

 

アン=空想好き、マリラ=現実的、マシュウ=気弱。でも、肝心な時にマシュウは意志を通す。今回もマシュウはアンを置いておきたい様子。

 

今の感覚からするとコーデリアという名前はちょっと古臭いかなと思うけれど、あの時代だと物語の主人公っぽかったりするのかな? 発音は同じだけどAnnよりAnneの方がいいのは分かる気がする。フランスっぽい。

 

家に置いてもらえないことを知ったアンは泣きながらベッドに入る。このトラブルに腹を立てたマリラが孤児院に帰すと言うと、マシュウはあの子は良い子だから返すのはかわいそうだし、自分たちがあの子の役に立つことがあると思うと言う。

 

伊集院光氏感想:わしらの方で役にたつことがあるかもというのはマシュウの成長なのでは?

 

利他性により脳は成長する。他人のためになろうとしてマシュウは成長する。何歳になっても人間は変われる。

 

アンの語りたくない生い立ち。生後3ヶ月で両親と死別。里親のもとで子守りや手伝いをしながら育つ。想像力が心の支え。想像以上にかわいそうで心がゆれる。

 

マリラは仲介者のスペンサー夫人を訪ね事情を説明する。するとスペンサー夫人はアンをブリュエット夫人のところに預けるという。ブリュエット夫人はケチで癇癪持ちであることを知っているマリラは心がうずく。ブリュエット夫人がアンを引き取ると言うと、アンは真っ青な顔をしている。マリラはアンをブリュエット夫人に渡してしまったら、この先一生この顔が忘れられないだろうと思い、マシュウと相談するから1日待って欲しいと言って、アンを連れて帰る。心ではアンを引き取ると決めている。本当のことか想像かと問うアンに、本当のことと区別がつかないならその空想とやらはなんとかした方がいいと答える。

 

マリラは愛情表現が下手で皮肉でしか答えられない。

 

グリン・ゲイブルスのアン:Anne Of Green Gables(原題) 引き取られることが決まり、自分がAnne Of Green Gablesになったと言った1回しか出てこない。

 

安全基地(グリン・ゲイブルス)の発見がひとつの着地点。ここからビルドゥイング・ロマンの始まり。

 

"赤毛が嫌い"自分が好きになれないことを、どう乗り越えるかが大きなポイント。→みんなの物語である。

 

赤毛のアンは大好き。村岡花子訳のシリーズ全巻読んで今も持ってる。高校生ぐらいの時に読んだから、アンの世界に酔いしれてるだけだったけど、意外に深いことを描いていたんだね。続きが楽しみ😌


100分de名著:毎週月曜日 午後10:25~10:50 Eテレ

100分de名著

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【art】「仏像の姿 ~微笑む・飾る・踊る~」

2018-10-08 23:10:21 | art

🎨【art】「仏像の姿 ~微笑む・飾る・踊る~」🎨

 

 

 

全然ノーマークだったのだけど、仏像とくれば行かなきゃ! 三井記念美術館は夜間延長は一切ないので平日は行けない💦 ってことで、3連休の中日、フェーン現象でまさかの30度越えの中、見に行ってきた!

 

展示室は7つあるけれど、どれもこじんまりとしているし、最後の展示室では模刻を展示しているので点数はあまりない。とりあえずの感想をTweetしておいたので、それに追記する形で感想を書こうと思う。

 

 

展示室1と2は洋館のような内装。ここでは小さな仏像がガラスケースで展示されている。三井記念美術館に来るとこの空間にいつもウットリ😳 展示室2は狭いスペースなので、ガラスケース1点のみ。ここに展示されていたのがポスターにもなっている「不動明王立像」。40cmくらいかな? もう少し大きかったかな? 右足を岩の上に置き、左足で踏ん張って立つ姿は迫力がある。不動明王(Wikipedia)なので憤怒の表情。後の展示で説明があったけれど、平安時代以前は両目・総髪・上歯で下唇を噛む姿で表され、平安時代以降は片目天地眼・巻髪・口の両端に牙という姿となったのだそう。この不動明王は鎌倉時代の作なので、天地眼・巻髪・牙の姿をしているけれど、このポーズはなかなか珍しいのでは? これは蔵王権現のポーズだよね。個人蔵ということでビックリしたのだけど、それゆえか保存状態が良く截金(Wikipedia)や彩色がしっかり残っている。これは素晴らしい

 

不動明王立像

 

展示室1におられた「観音・勢至菩薩立像」が良かった。画像が見つけられなかったので、文章で書いても伝わりずらいと思うのだけど、かなりの前傾姿勢。観音菩薩(Wikipedia)と勢至菩薩(Wikipedia)は阿弥陀如来(Wikipedia)の脇侍で、人々を救いに行くため臨戦態勢の姿で表されることが多い。有名なのは三千院(天台宗 京都大原三千院)のお二人で、大和座りと呼ばれる正座を少し崩したような座り方をしており、やはり前傾姿勢。それに対してこちらは立像なので立っておられるけれどもかなりの前傾姿勢。小さいこともありちょっとかわいらしい。

 

展示室4におられた「阿弥陀如来及び両脇侍像」の両脇侍のお姿にビックリ😲 なんとそれぞれ片足を後ろに曲げていて、まるでスキップでもしているかのような姿。これはどういうことなんだろう? もう臨戦態勢ですらなく、一歩踏み出しちゃったということかしら? 何だか踊りでも踊っているようでかわいらしい。螺髪(Wikipedia)のない阿弥陀如来さまも印象的だった。

 

阿弥陀如来及び両脇侍像

 

展示室3におられた奈良国立博物館の五大明王と十二神将がコミカルでかわいかった。五大明王(Wikipedia)は不動明王を中尊として、降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王のこと。明王(Wikipedia)というのは大日如来(Wikipedia)の化身で、怒りをもって人々を信仰に導く。サイズが小さいこともあるけど、どこかコミカルな姿はとってもかわいいけど、怒りで人々を導けるのだろうか?🤔

 

五大明王像

 

同じく奈良国立博物館の「十二神将立像(子神~巳神)」もコミカル。十二神将(Wikipedia)は薬師如来(Wikipedia)を守護する天部(Wikipedia)で、それぞれ干支に割り当てられる。有名なのは新薬師寺の十二神将で、特に伐折羅大将がカッコイイ😍 今回は子神~巳神の6体が展示されていた。こちらも小さなサイズでどこかコミカルなのでカワイイ。


「十二神将立像(子神~巳神)」


「十二神将立像(子神~巳神)」


最後の展示室7では東京藝術大学保存修復彫刻研究室とのコラボ企画。模刻を展示。模刻することで仏像のなりたちが分かったそうで、とても興味深かった。例えば興福寺(法相宗総本山 興福寺)の天燈鬼立像・龍燈鬼立像は、胴切りをして胴継ぎしていることが分かったのだそう。これ赤と緑に塗られていたので、製作当時はこの色だったということなのでしょうけれど今の姿の方がいいな😅

 

興福寺 天燈火鬼立像・龍燈鬼立像(今回の展示はありません)

 

サブタイトルどおり微笑む・飾る・踊る仏像の姿が見られる。点数も適度で見やすい。例えば運慶作などビッグネームの仏像が展示されているわけではないけど、仏像好きなら楽しめる企画だと思う😌

 

🎨特別展「仏像の姿」~微笑む・飾る・踊る~:2018年9月15日~11月25日 @三井記念美術館

三井記念美術館


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする