南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

売り物のプライマリキック式中華エンジンを作る その2

2014年08月31日 20時01分35秒 | 輸入横型エンジン編
今日は早起きして松本にゴリラで出かけて。
いつもの中古市場に寄り、帰りにアップガレージでジムニーの部品あるか探してみた。
結果はホイールワンセット以外は無し。
人気ありそうな車種だから何かあるでしょ、みたいな俺の概念は全く通用しないな(笑)

帰ったら昨日の続きでクランクの芯出し。
やりこまないと上手くはならないからねぇ。







まずロンシンの中華クランク。
測定結果クランクの開きは無く0.03ミリのズレのみで、
使ってなかったってのはホントみたいだね。

昨日と違って今日はどこを叩けば修正出来るか分かるから、
4発叩いただけで0.01ミリに入れれた。
作業時間は何と5分ほど。
このどこを叩けば良いかさえ分かっちゃえば早いんだよね。







次は国産のRクランク。
測定結果は0.03ミリほどのズレと0.05ミリの開き。
つまり使い込まれてクランクが開いちゃってるんだね。

まずズレの修正なんだけど、中華しかたことなかったからそのつもりで叩いたけど、
国産ははめ合いが中華よりキツイらしく、
強く叩かないと全然直らない。
よって1番遠い箇所をかなり強めに叩いて何とか0.01ミリ以内には入れたけど、
やっぱり大きめの銅ハンマーの方が修正には絶対向いてると思う。

次は開きの修正なんだけど、ウチの万力だと小さいみたいで、
力いっぱい何回も挟んで何とか終了。
ホントはプレスで挟んだ方が早く直ると思うけど、
プレス使うなら廃クランクを一本使ってクランクをバラしてみたいね。
ちゃんと直るか分からんけど。







次は売り物のエンジン作り。
クランクの芯出しが終わったからやっと組めるわ。

まずシフトフォークの減りが無いかちゃんと確認してクランクを入れる。
だけどクランクを入れる前にもう一度芯を確認してしまうノミの心臓。
当然芯はしっかり出てるんだけど、
自分で芯出しして組むエンジンはこれが初めてだから仕方ないのだ。






ケースを組んだらキックギアがちゃんと噛み合うかを確認。
このエンジンは直したから良いんだけど、
ギアが噛み合わなかったり、ギアが上がり切るまでにキックシャフトが回り過ぎると、
組み間違いだからしっかり確認する。
このエンジンはシャフトの組み間違いで昔修理したから大丈夫だけど、
確認しないと気が済まないし、間違ってるとまたケースを割らなきゃだからねぇ。

ちなみにこのキックの構成はプライマリキックのみ。
だから普通の人はあまり関係ないかも。

今日はここまでで終わりにしたけど、
Qさんが遊びに来てくれて色々教えてもらったし、
なかなか内容が濃かった日だった。
ただ今週はまた本業の予定が入りまくってて趣味の方はどうだか。
依頼されてるエンジンもまた入って来るから忙しいぞ…


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする