南信州のりもの倶楽部♪

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この歳になってする勉強ほど身のためになるものはない

2014年08月16日 14時08分47秒 | 輸入横型エンジン編
ただ今実家に帰省しております。
ただね、すんごい暇だ。

しかしだ、少しエンジンから離れてみると、
考えもしなんで良いのに考えて事しちゃって、
ウチで出来ない事があって、自分で出来たらいいよなぁ~ってのが、
ケース類の剥離とクランクシャフトの芯出しだったりする。








ただ剥離に関しては剥離剤を購入したから、
次回からは外注に出さず自分で剥離が可能になったから、
これだけでもかなりのセービングマネーになった。

剥離剤はソーラーのリムーバーNo.1。
粉体塗装まで落とせてしまう強酸性の薬剤で、
実際に中華エンジンのクラッチカバーに少し塗ってみたが、
市販の剥離剤ではビクともしなかった塗装がアッサリ溶けた。
ただあまりの強酸性ゆえ剥離剤の近くにいると皮膚がヒリヒリするくらいだ。






クランクに関しては全て奈良県のD-worksさんにお任せしていて、
今まで芯出しと砕けた大端部のベアリング交換をお願いした事があって、
ウデは確かだから大変満足な出来で価格も良心的だから、
これからもお願いするつもりなんだが、
芯出しについては道具を少し買い足して腕を磨けば出来るんでないかと考えている。
そう、誰でも最初は素人なのだ。
だからクランクの修理は無理でも経験を積み重ねればいつか芽が出ると信じている。

ちなみに写真のクランクは俺が昔作ったフルカウンター風クランク(笑)
芯が激しくズレていたから芯出しはしてもらったんだけど、
クランクのみでのバランスを取ったもんだから、
性能はまだ未知数だが振動も凄そうとウワサのクランクだ。

んで、必要な道具とすればダイヤルゲージはあるけど、
それ以外の定盤やVブロックなんだが、
コアに調べていくとVブロックよりクランクの端を挟んで浮かせた状態で計測した方が分かりやすいとの説明もあって、
始めは何がなんだが分からなかった。

でも芯の出し方と言うか方法は、
クランクウェブのズレと、開きと閉じの修理だから、
クランク一本ダメにするつもりでやってみたいと思う。

そう言えばウチには旋盤があるから、
旋盤のチャックの方に先の尖った金属の棒を咥えさせれば、
クランクを挟んだ状態で浮かせる事はできる。
あとは計測してクランクの状態がどうなっているかしっかり想像して、
あとは実戦あるのみだ。

そんな訳でとりあえず必要な物は買うつもりだから、
休み明けからウチにあるRクランクでも測ってみようかね。







少しだが面白い事をひとつ。

上の写真のクランク、Vブロックの上で計測してみて3の位置が高かった場合、
クランクの左側がD方向にねじれている訳なんだけど、
この場合Cの位置を矢印方向に叩いて修理する。
んだけどさ、3の位置が高くなってる訳だからCの位置叩いたら余計ねじれそうだよね?
普通は逆に叩いて修理しそうなもんなんだけど。
俺も最初はコレがホントに分からなかったが、
ミソはVブロックに載せて計測していると言う点。
俺も勉強しないでいきなり叩いてたら大変な事になってたわ。

エンジンに興味がある人は考えてみて欲しいし、
何ならググってカンニングすれば必ず載っているよ。

そんな訳でやりたい事がまた出来たから、
早く休みが開けないかなぁ。
コメント (4)
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