南信州のりもの倶楽部♪

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磨いた手間感に勝るものはない

2014年08月15日 20時30分30秒 | 輸入横型エンジン編
ただ今鋭意製作中の販売用エンジン、
ベアリングが届くのが休み明けで組み立ては出来ないから、
クラッチカバーとジェネレーターカバーをどうするか考えていた。
自分のだとバフるかもしれないけど、
あまりに手間がかかりすぎるからねぇ。

このカバー類は剥離に出してから死にかけたガラスビーズでブラストしてあって、
このままにしようかとは思っていたんだけど、
写真だと上のCD90風のカバー、こんな感じで何とも味気ない。
それでふと思い出したのがQ型エンヂンプロダクツのQさんのブログ、
カバーをスチールウールで磨いていたのを思い出してマネしてみた。

先ずはドリルに回転式のワイヤーブラシで表面を軽く磨いて、
その後スチールウール、まぁボンスターだがそれで磨いたのが写真のカバーなんだけど、
この、何て言うかアルミが鈍く光るこの質感、
凄く良い!

俺としてはメッキよりこっちかの方が全然好きだし、
やろうと思えばこの状態からバフも出来る。
ただ形が複雑なクラッチカバーはウチのバフじゃ到底無理だから、
前のはほとんどがウェスとピカールで磨いたくらいだし、
買ってくれた人が頑張って磨いても良いしこのままでも良い。

楽に済ますなら縮み塗装でも良いとは考えもしたんだけど、
色には個人の好みもあるし、機能だけだと色は選べないし、
それにせっかく剥離したのにまた色載せてどうする(笑)
だからこのままにしようと思う。

それでも、雑誌とか見て見るとだいたいがバフか塗装のどちらかで、
高い部品だと最初から綺麗に磨いて売ってるやつで、
手が入ってる感が薄いと言うか良く言えば確かに綺麗なんだが、
悪く言えばワンパターンなんだよなぁ。
自分のエンジンなんかもメッキかシルバー塗装なんだが、
磨いてあると俺みたいな目が肥えた人から見れば自分でやった感はあるし、
エンジンばっかやってる俺らから見れば通好み。
磨かないとこうはならないならね。

今回は試しにコンパウンドを塗ってワイヤーブラシなんかも試してはみたんだけど、
結局は意味も無くスチールウール仕上げにしたけど、
次のエンジンもカバー類はこの仕上げにしようと考えている。

あとお手入れなんだけど、
磨き終わって強アルカリ性の洗剤で洗ったら、
溶けたのか表面が白く曇ってしまったから、
洗うなら中性洗剤で洗った後、
スチールウールてまた磨けば元通りになるから、
バフ仕上げよりは遥かに楽。
バフはたまに磨かないといけないからメンテナンスは居るんだけど、
スチールウールで磨くなら誰でも簡単に出来るからね。

そんな訳でウチらしいエンジン作りの方法にまたひとつ新しいのが加わり、
中華エンジンのオーバーホールの際はベアリング交換、
それにケース類は全部剥離で塗装を落として、
カバー類はスチールウール仕上げの磨き。
これだけやればもう中華エンジンとは言わせない。

いや、どう手を加えようが中華は中華なんだが(笑)
コメント (2)
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