南信州のりもの倶楽部♪

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クランクの芯出しは実は奥が深い

2014年08月17日 13時41分54秒 | 輸入横型エンジン編
昨日の続きの芯出しの話。

Vブロックマウントで計測した時、
ねじれの場合高い方を叩いちゃダメって話しだったんだが、
非常に分かりやすい図をネットで見つけたので勝手に拝借してきた。







ピンに対してウェブがズレている場合、
かなり極端だが図の赤い線のクランクのような形になっていて、
Vブロックの上で測ってるもんだから、
右のウェブに対して左のウェブはズレているにもかかわらず、
図のマイクロメーターは低く表示されているのがお分かりだろうか。
つまり昨日の図の場合、
Vブロック計測で3が高く表示されている場合、
Cを矢印の方向に叩くと芯が戻るって事になる。
ワタクシはこんな事でしばらく真剣に悩んでいたけど、
原理が分かると難しくはないってことだね。

で、クランクを両側から挟んで浮かせて計測する場合、
高い方を叩くと芯が戻るから分かりやすいんだけど、
代わりにウェブを挟んだり開いたりして修理する場合は、
Vブロック計測の場合と表示が逆になってしまうから、
これはこれで分かってないと修理する事は出来ない。
でもだいたいの方はVブロックマウントだから、
ワンセット買っておいても良い工具だと思う。
だからウチも銅ハンマーとセットで買うつもりだ。

クランクの芯の出し方としてはまずズレを修理したあと、
挟みや開きの修理をするみたいだから、
まずはしっかり計測してクランクの状態がどうなっているかをしっかり把握するって事から始めるつもり。
当然ズレと開きの複合なんてのだってあるはずだから、
実際に叩く前に頭の中で想像してみるのも大事だと思うわ。

しかしだ、もし俺が芯出しまで出来るようになっちゃったら、
これからはエンジン作りの手法の中に芯出しを入れる事が出来る。
これは是非とも頑張ってスキル取得せねば。

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