南信州のりもの倶楽部♪

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国産チューニング済みエンジンを作る その3

2014年08月29日 21時43分47秒 | 国産横型エンジン編
今日も頑張ってエンジン作り。
本業よりこっちの方が忙しいくらいだ。

山ちゃんが使うヘッドを持って来てくれたから早速分解してみたんだけど、
バルブの先が欠けてるから交換だなぁ、なんて思いながらバラしてたら、
何とバルブスプリングが折れていた。
どう使えば折れるんだろうね?

多分だがスプリングが折れたせいでピストンと接触したんだろうけど、
このエンジンはヤフオクで買ったらしいんだが、
出品者は実働とウソついて出品してたみたいだ。
もうここまで来るとノークレーム、ノーリターンと言えど許されない。
立派な詐欺だ。

このヘッドのバルブスプリングはもう怖くて使えないから、
国産のバルブスプリングを付ける事にする。







シリンダーとヘッドはいつものように面研して、
代わりに用意いたバルブはポリッシュ加工した後摺り合わせをする。
ヤフオクに出すからいちいち写真撮っておかないと、
こっちは真剣に作ってるのに伝わらないからねぇ。







このエンジンに使うカムなんだが、
110ccの中華エンジンのヘッドと同じだから、
バルブはそこそこ大きいんだが、カムがショートタイプだから選べない。
それにこのヘッド用のハイカムはかなり高いから買ったら完全に赤字だし、
安いハイカムをどうにかしようと考えた。

ウチにある20本近くあるカムのストック見ながら考えたんだが、
実はWAVE125用の280度ってカム、
これって安い割りにはやたらハイカムで、
俺も昔はこのカムをタイガーエンジンに付けて走っていたくらいだが、
右側のがそうなんだけど長さが全然違うし大きい方のベアリングの位置がまるで違う。






こんな感じでどう頑張ってもパッと見で流用は不可能っぽいんだけど、
まず先端をカットして長さを合わせたらそこを旋盤で削ってベアリングが打ち込めるようにして、
大きい方のベアリングも少しかかりは浅くなるが、
無駄な肉を旋盤で削ってそこにベアリングを打ち込めるよう加工すれば、
何とか装着は可能っぽい。
何なら大きい方のベアリングがしっかり入るように、
溶接で盛ってから旋盤で削ってもいけるし、
頑張れば何とかなりそうなレベル。

ただ問題は装着は出来たとしてもバルブ同士が接触したら意味は無いから、
いざ加工してもカム一本が無駄になるかもしれないし、
さらにリフトが増えるからバルブスプリングが底突きしてカムが回らない可能性だってある。
でもこればかりは実際装着してみないと分からないし、
でもダメだった場合心のダメージは大きいし…

とりあえず明日中華ヘッドで燃焼室形状が似てるのに実際装着してみて、
あまりに当たるようだったらまた考え直すさ。

それと最後にVブロック。
あまりに来ないから電話してみたら、
廃番になってたらしく、さらにその事俺に言うの忘れてたっぽい…
だから別の注文して来週には届くと思う。

こんな事で2週間も無駄ししちゃったよ…

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