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ロバート・オルドリッチ監督『アパッチ』

2013-05-04 05:09:00 | ノンジャンル
 ロバート・オルドリッチ監督の'54年作品『アパッチ』をWOWOWシネマで見ました。
 “これはアパッチ族最後の戦士マサイの物語である。それは口々に語られ、南西部の伝説となった。物語は1886年、ジェロニモの降伏に始まった”の字幕。降伏旗を掲げ、騎兵隊に降伏するジェロニモの旗手を馬上から撃つマサイ(バート・ランカスター)は、その場で捕えられ、ジェロニモと反乱軍とともにフロリダに送られることになります。アパッチの新たな首長はサントスになりますが、残されたのは女子供と老人だけだと彼は言います。フロリダ行きの列車に乗せられたマサイは、途中の駅で記者がジェロニモの写真を撮っている間に窓から逃げ出し、手錠を列車の車輪で切ります。馬車の荷台に乗り込み、周囲の騒がしさに気がついて降りると、そこは町の雑踏の真ん中で、子犬にまとわりつかれたマサイは、周囲の注意を引き、手錠に気付かれ、逃げ出します。家畜小屋に忍び込み、トウモロコシを食べているところに現れた主人を殺そうとしますが、主人は自分はチェロキー族の仲間だと言います。主人は狩猟生活を止めて、トウモロコシを育てる生活にすることにより、白人と共存することを選んだと言い、マサイにタラクアの種を渡します。
 やっとアパッチの居留地に戻ったマサイは、白人のウエドルが道路建設のためにアパッチの女子供を奴隷のように働かせているのを見ます。アパッチの若者ホンドー(チャールズ・ブロンソン)は騎兵隊の服を着てウエドルに協力し、そのうち伍長にしてやると言われ、サントスの娘に結婚を迫ります。サントスの家を訪れたマサイはサントスに安心して休めと言われますが、サントスはマサイを裏切り、マサイは眠っているところをウエドルらに捕まります。マサイの脱走の責任を問われたウエドルは、彼をフロリダまで護送するように命じられますが、途中でマサイを射殺しようとして失敗し、命は救ってやるから町へ自分のことを伝えろとマサイに命じられます。
 マサイは1人で戦う決心をし、騎兵隊の幌馬車を襲い、電報線を切り、家畜を殺し、鉄道の橋を破壊します。町に戻ったウエドルはマサイが再び脱走したことをシーバー(ジョン・マッキンタイヤ)らに告げると、町に潜んでいたマサイに射殺されます。町に放火し、馬を放し、サントスの娘を誘拐するマサイ。シーバーはホンドーらとともにマサイを追います。2日間何も食べずに逃げていたマサイは、疲れきっているサントスの娘に火を起こせと命じ、サントスの娘からかつては仲間に優しかったマサイが今は憎悪の心しかなくなってしまったと責めます。娘の前から姿を消し、食料を持ち帰るマサイ。やがてシーバーらに追いつかれたマサイは娘を置いて、1人で逃げようとしますが、あくまでマサイに付いて行こうとする娘に負けて、娘とともに逃げることにします。2人は結婚し、娘はやがて妊娠します。
 シーバーらの追跡を逃れるため、雪深い西の山に居を構える2人。娘はチェロキー族のやっていた農業をすることをあきらめないと言い、春になるとチェロキー族にもらった種から芽が出始めます。娘はマサイが狩りに出ている間に町に降り、種とマサイのズボンとシャツを盗んできます。種まきをする2人。シーバーらは盗難にあった店で聞き込みをし、西の山にマサイらが潜んでいることを確かめます。山に現れたシーバーを見たマサイは家に戻りますが、娘はお産の最中でした。マサイは自分の方からシーバーらに攻撃をしかけますが、シーバーの撃った弾で傷を負い、トウモロコシ畑の中に逃げ込みます。畑を包囲される中、畑の中でシーバーの追跡を受けるマサイ。彼は足跡を後戻りしてシーバーを騙し、彼に銃を突き付けます。そこへ聞こえて来る産声。マサイはシーバーに突き付けていた銃を下ろし、家に向かって歩き始めます。シーバーはアパッチが最初に作った畑だと言い、戦いは終わったことを宣言します。銃を捨て家に入っていくマサイ。その姿をヘリコプターからの俯瞰で捕え、映画は終わります。

 史上初めてインディアンの側から撮られた西部劇として有名な映画です。“ショット”の存在はあまり気になりませんでしたが、それは流れるような編集のせいだったのかもしれません。

 →Nature LIfe(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto