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内藤瑛亮監督『先生を流産させる会』その2

2013-05-25 05:15:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 「次、どうする?」笑い合う4人と、しょぼんとするルミホ。「だってまだ終わってないじゃん」とミヅキ。プール前の体操をしているミヅキと目が合うサワコ。体操直後にミヅキは初潮を迎え、それを見たサワコは「シオン、マオ、保健室に連れてってあげなさい」と言いますが、ミヅキは1人で去ります。屋上に佇むルミホ。近づいてきたサワコは「岩瀬さん、クビにしようかな~。後任はアキラにしてあげる」「えっ、何で?」「滝本先生、カッコいいもんねぇ」とルミホの顔を覗き込むサワコは、ルミホに身を寄せると「先生、教えてほしいことがあるの」と言います。サワコの方に顔を向けるルミホ。
 教室でザワつく生徒たちにサワコは怒り、名簿を机に叩きつけます。静かになった生徒たちに紙を配りながら「先生が吐いたのはつわりではありません。先生が飲んだスープには、何か入れられていました」「何でそんな話、するんですか?」「何でだと思う?」教壇を両手で持ち「先生を困らせたいって気持ちは、きっとあると思う。先生も中学生だった頃あるから分かる。ただ、やって許されないことがあるのは分かるよね? 心当たりがある人は、先生に手紙を書いて下さい」 
 サワコの前に立たされる5人。「うちらじゃないですけど」「あなたたちがやったんじゃないかって手紙があったの」「そいつが嘘ついてるかもじゃん」「そうね、決定的な証拠じゃないね」「釈放しろよ」とミヅキ。サワコは立ち上がり「先生が今から質問するわ。それに答えたら帰っていいよ」 後ろの棚からマトリョーシカ人形を取って机に置き、「あなたたちに赤ちゃんができたとします。大事な大事な赤ちゃんです。産まれてくるのをとても楽しみにしています。しかし、ある人のいたずらで大事な赤ちゃんが死んでしまいました」小さな人形をマトリョーシカ人形にぶつけて床に落とします。「さて、あなたちならどうする?」床の大小のマトリョーシカ人形を拾って元に戻します。「アキは?」「訴える?」「ふ~ん、シオン」「「同じでもいいですか? 訴える」「マオ」「私も」「ルミホ」「分かりません」「ミヅキ」「いなかったことにする」「は?」「産まれる前に死んだんでしょ? いなかったのと同じじゃん」厳しい目でミヅキを見つめるサワコ。「サワコ先生はどうするんですか?」とミヅキ。「殺すよ」「ふうん」「赤ちゃんを殺した人間は殺す」「先生が殺すとか、言っちゃダメなんじゃないかな」「先生である前に私は女なの。あんたたちも生徒である前に女よ。イタズラだろうが何だろうが、女は子供を傷つける人間を絶対に許さない」そこへルミホの母が入ってきます。「ウチの子、返して」と言ってルミホを連れていこうとする母。「お母さん!」とサワコ。「ルミホを犯人と決めつけるなんて、担任として恥ずかしくないの?」「落ち着いてくれます?」「どうせ、ただのつわりでしょ? それを子供のせいにするなんて、最低の教師ね。ルミホが自殺したら、どう責任とるつもり?」「廊下で話しましょう」廊下で対面する2人。「匿名で私にイタズラした人を紙に書いてもらったんです。これ、ルミホさんの字ですね?」母は紙を取り上げて「ルミホは心の優しい子よ。担任のあんたが分かってないことが問題なの」とクシャクシャにした紙をサワコの顔にぶつけます。
 サワコの椅子に細工する5人は、さっきのルミホの母の発言をマネして笑います。椅子のネジを外しながら「犯人ですか?」「犯人です」と言い合う5人。教室で椅子に座るサワコを見て、教科書で顔を隠して笑い合う5人。部品が落ち、背もたれに体重をかけたサワコのイスは壊れ、サワコは背中から床に落ちます。沸き上がる笑い声。立ち上がったサワコは床に転がっていたネジを床に叩きつけ、5人に平手打ちを加えます。「笑った人も全員同罪よ」とサワコ。
 熱心な指導が行き過ぎたと4人の母に謝り、頭を下げる校長たち。ただ1人頭を下げないサワコを睨むルミホの母はキレて「あなたが辞めない限り、ルミホは登校させない」と叫びます。「体罰をする学校と思われると困る」と言う校長は、サワコに始末書を書かせますが、同僚が「あの人こそ20年前にはバリバリの暴力教師だった」と言うと、サワコは「バカばかっり。バカがバカを産んで、それがまたバカを産む。教師はバカをバカのまま野放しにして、おだててればいい」と言います。(またまた明日へ続きます‥‥)

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/