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スティーヴン・スピルバーグ監督『戦火の馬』その1

2013-05-14 04:14:00 | ノンジャンル
 スティーヴン・スピルバーグ監督・共同製作の'11年作品『戦火の馬』をWOWOWシネマで見ました。
 山道、草原、丘の移動俯瞰撮影。牧場の外にカメラが降り立つと、柵の外から馬の出産を熱心に見る少年アルバートの姿が見えます。産まれ立ての子馬が立つと、フェイド・アウトしてタイトル。馬の親子が丘に向かって疾駆する様子を遠くから見つめるアルバート。やがて親子はアルバートのそばに来て立ち止まり、子馬は彼をじっと見つめます。草をついばむ親子に、アルバートがリンゴを差し出すと、子馬が寄って来ますが、前かきをする母馬を見て、子馬は母馬の元に逃げ帰ります。フェイドアウト。“WAR HORSE”のタイトル。
 フェイドイン。柵の扉を開け、2頭に近づく3人の男。2人の男は嫌がる子馬に無理矢理口縄をつけ、2頭は牧場の外へ連れ出され、、セリ市に連れていかれます。母馬から離されると怖がり、縄を持つ男を振り切って母馬の元へ戻る子馬。しかし結局連れていかれ、母馬は前かきをして抗議の意思を伝えます。
 農耕馬を買うつもりで来ていたテッドは子馬に一目惚れし、周囲の制止も聞かず、セリの相手となった地主と争い、30ギニーでセリ落とします。「あの馬は気性が荒い」と息子に慰められる地主。逆に、隣人から「何てバカなことを」と言われながらも、他の小作人から拍手を受けるテッド。地主は「そんなにいいサラブレッドを農耕馬に使うのか? 小作料はきちんと払えよ」と捨て台詞を残して立ち去ります。帰路についたテッドは隣人に「ローズにまたどやされるぞ」と言われます。畑仕事をしていて、テッドと馬に気付いて立ち上がるローズ。「あの子馬だ!」と興奮するアルバートに対し、母のローズは強い口調で「返してきて」とテッドに言い、テッドは「恐調教してから返さねば」と答えます。「あなたの悪い脚で?」とローズが言うと、「僕がやる」と言うアルバート。結局ローズは渋々1ヶ月の調教をした後に馬を返す約束を父子にさせます。「苦労して手に入れたものが全部取られてしまう」と独り言を言い絶望するローズ。オーバーラップ。
 バケツに餌を入れ、アルバートがそっと近づきますが、その度に母馬のところへ逃げてしまう子馬。アルバートは子馬に背中を向けて後ろ足で近づき、優しく子馬に語りかけると、子馬はやっとバケツの餌を食べ始めます。子馬を“ジョーイ”と名付けるアルバート。そうした様子を見守るローズ。「待て」を教わった後、アルバートが手笛でフクロウの声を出すと、「来い」と命じられているのだと教わるジョーイ。木に登ったアルバートがフクロウの声を出すと、ジョーイは上を向いて立ち止まります。
 やがて地主がやってきますがテッドは小作料として15ギニーしか払えず、地主は農地を没収すると脅してきます。テッドは下の岩だらけの土地を耕し、必ず不足分を利息をつけて秋に返すと言うと、地主は「あの馬を使って? 農作業用の馬具も付けさせない馬だぞ。まもなく戦争が始まるので今、金がいるのだ」と答えます。テッドは立ち上がり、下の土地を耕してカブを収穫し、それで払うと言い、地主は10月まで待つが、間に合わなければ馬を引き取り、小作人も、しらふでまともに働ける奴に代えると答えます。調教をするアルバートと、去る地主と3人の取り巻き。テッドは無理矢理馬具を付けようとしますが、ジョーイは怖がって後ろ足で盛んに立ち上がります。「まだ人を乗せたこともないんだ」と言うアルバート。嫌がるジョーイに体をぶつけられ、尻餅をついたテッドは「用無しの馬だ!」と言って馬を射殺しようとします。アルバートは馬の前に立ちはだかり、テッドが先程地主に対して畑を耕してみせると言ったことを思い出させます。アルバートはジョーイを使って下の土地を耕すことをテッドに約束し、ローズも「あの子の約束を忘れないで」とテッドに言います。オーバーラップ。
 「今日は鋤の引き方を教える大切な日だ」と言うアルバートは、ジョーイの首に静かに馬具を通します。鳴くガチョウ。俯瞰のカメラは広くて岩と草だらけの土地を映し出します。車でやって来た地主は、テッドの
横に座り、「父に似て融通の利かない頑固者だ。不可能ということを知らない」と笑うと、「私も含めてデヴォン州中の男たちが感心していたんだ。お前がいい農地を兄弟に譲り、この荒れ地に来たことを。しかしその悪い脚と酒癖はいただけない。酒は脚の痛み止めだろう?」と言って、地主は終始テッドのことをバカにして話し続けます。(明日へ続きます‥‥)

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