またまた昨日の続きです。
町中の人々が火災現場に集まると、そこへやって来たアンジェリークは、コリンズ家が殺人犯を匿っている証拠品だと言って、「確かに自分がホフマンも作業員も若者たちも殺した」とバーナバスが話しているテープを再生し、彼女から「火をつけたのはあの男だ」と名指しされたウィリーは、あわてて車で逃げ出します。屋敷に戻ったウィリーは暴徒や警察が追ってくると言って逃げだし、そこへアンジェリークの車とパトカー数台がやって来ます。保安官は全員署に来てくれと言いますが、リズは「自分たち一族が作った町から受ける仕打ちがこれか?」と言います。そこへバーナバスが現れ、「家族には手を出すな」と言い、保安官に催眠術をかけ、キャロリンはバーナバスを外に残して屋敷の扉を閉めます。バーナバスはアンジェリークに「お前も怪物だ。2人とも滅ぶべきだ」と語り、彼女の首に手をかけ、保安官に撃たれますが、彼は倒れず、アンジェリークの肩に噛みつきます。アンジェリークが彼を突き飛ばすと、扉を壊して向こうの壁まで飛ばされます。前に進みながら、斧を持つウィリーを尋常でない力で投げ飛ばすアンジェリーク。保安官は野次馬を帰し、緑色の液体を大量に口から吐き出したアンジェリークは一回目はバーナバスに避けられますが、2回目は正面から浴びせることに成功します。彼女の首を持ち、上に投げ飛ばすと、天井を突き抜け、2階のキャロリンの部屋まで行くアンジェリーク。空中をゆっくり降りてきたアンジェリークを、リズは「私の家から出てけ」と言いながらライフルで数発撃ちます。ロボットのように立ち上がったアンジェリークが「あなたの家?」と言うと、代々の肖像画が笑いだし、ヘビの彫刻が動き出して、リズのライフルを飲み込もうとします。リズが撃つと粉々になるヘビ。殴り合うバーナバスとアンジェリーク。「心血を注いだ家なら血で満たしてやる」とアンジェリークが言うと、彼女が視線を走らせる度に、肖像画から血が流れ出し、花も萎みます。壁や床に亀裂が走り、暖炉の火が床を燃やし始め、バーナバスは背後の彫刻に抱きすくめられます。2階から落ちて来て、唸りながら「去れ」と言うキャロリンは実はオオカミ人間でした。アンジェリークに噛みつき、投げ飛ばされて倒れるキャロリン。アンジェリークは彼女が赤ん坊の時、オオカミ人間に噛ませたのだと言い放ちます。炎が一気に燃え盛り、「デヴィッドが孤児同然になったのも、ママを魚のお茶会に自分が送ったからだ」と言うアンジェリーク。「身分が違うなんて認めない、私たちは結ばれる運命なのだ」とバーナバスに迫る彼女に、デヴィッドは「おじさんを離せ」と言い、「ママが相手だ」と言うと、デヴィッドの母の幽霊が奥から現れ、アンジェリークをシャンデリアに吹き飛ばすと、アンジェリークはシャンデリアごと落ちて動かなくなります。彫刻もバーナバスを放し、リズはキャロリンを抱き上げて逃げ出し、ウィリーも外へ逃れます。「お前の望みは愛ではなく所有だった」と語るバーナバスに、アンジェリークは自分の胸から鼓動を続ける心臓を手に取って差し出し「受け取って」と言いますが、やがて心臓は手の中で砕け散ってしまい、アンジェリークは死にます。「ヴィッキーはやもめ岬だ」とデヴィッドが言い、岬の突端で後ろからヴィッキーの両肩を掴み、彼女を振り返らせて抱き合ったバーナバスでしたが、ヴィッキーは「私は光の中だけど、あなたは闇の中。私は死ぬけど、あなたは永遠。方法は1つよ」と言って、微笑みながら後ろへ倒れていきます。落ちていくヴィッキーを追うバーナバスは空中で彼女を抱きとめ、彼女の血を吸います。下に落ちた後、ヴァンパイアのジョゼットとして蘇生したヴィッキーはバーナバスとキスし合います。「“血は水より濃い”という言葉がある。血が人を意味づけ、結びつけ、呪うのだ。私の名はバーナバス・コリンズ。我が呪いはついに解けた」のナレーション。岩場で荒波を受ける2人からカメラは後退移動し、やがて海中に潜り、イワシの大群を通過した後、ホフマンの顔の正面に来ると、彼女は目をパッチリと開けて、映画は終わります。
これをゴシック・ロマンと言わずして何と言うのでしょうか? すべての“ショット”がフェルメールの絵を見ているようでした。バーナバスとアンジェリークの戦いのCGに、様々なギャグとラストのデヴィッドのママの姿、『レベッカ』を思わせるラストの館の炎上など、様々な要素が映画を豊かにしていました。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
町中の人々が火災現場に集まると、そこへやって来たアンジェリークは、コリンズ家が殺人犯を匿っている証拠品だと言って、「確かに自分がホフマンも作業員も若者たちも殺した」とバーナバスが話しているテープを再生し、彼女から「火をつけたのはあの男だ」と名指しされたウィリーは、あわてて車で逃げ出します。屋敷に戻ったウィリーは暴徒や警察が追ってくると言って逃げだし、そこへアンジェリークの車とパトカー数台がやって来ます。保安官は全員署に来てくれと言いますが、リズは「自分たち一族が作った町から受ける仕打ちがこれか?」と言います。そこへバーナバスが現れ、「家族には手を出すな」と言い、保安官に催眠術をかけ、キャロリンはバーナバスを外に残して屋敷の扉を閉めます。バーナバスはアンジェリークに「お前も怪物だ。2人とも滅ぶべきだ」と語り、彼女の首に手をかけ、保安官に撃たれますが、彼は倒れず、アンジェリークの肩に噛みつきます。アンジェリークが彼を突き飛ばすと、扉を壊して向こうの壁まで飛ばされます。前に進みながら、斧を持つウィリーを尋常でない力で投げ飛ばすアンジェリーク。保安官は野次馬を帰し、緑色の液体を大量に口から吐き出したアンジェリークは一回目はバーナバスに避けられますが、2回目は正面から浴びせることに成功します。彼女の首を持ち、上に投げ飛ばすと、天井を突き抜け、2階のキャロリンの部屋まで行くアンジェリーク。空中をゆっくり降りてきたアンジェリークを、リズは「私の家から出てけ」と言いながらライフルで数発撃ちます。ロボットのように立ち上がったアンジェリークが「あなたの家?」と言うと、代々の肖像画が笑いだし、ヘビの彫刻が動き出して、リズのライフルを飲み込もうとします。リズが撃つと粉々になるヘビ。殴り合うバーナバスとアンジェリーク。「心血を注いだ家なら血で満たしてやる」とアンジェリークが言うと、彼女が視線を走らせる度に、肖像画から血が流れ出し、花も萎みます。壁や床に亀裂が走り、暖炉の火が床を燃やし始め、バーナバスは背後の彫刻に抱きすくめられます。2階から落ちて来て、唸りながら「去れ」と言うキャロリンは実はオオカミ人間でした。アンジェリークに噛みつき、投げ飛ばされて倒れるキャロリン。アンジェリークは彼女が赤ん坊の時、オオカミ人間に噛ませたのだと言い放ちます。炎が一気に燃え盛り、「デヴィッドが孤児同然になったのも、ママを魚のお茶会に自分が送ったからだ」と言うアンジェリーク。「身分が違うなんて認めない、私たちは結ばれる運命なのだ」とバーナバスに迫る彼女に、デヴィッドは「おじさんを離せ」と言い、「ママが相手だ」と言うと、デヴィッドの母の幽霊が奥から現れ、アンジェリークをシャンデリアに吹き飛ばすと、アンジェリークはシャンデリアごと落ちて動かなくなります。彫刻もバーナバスを放し、リズはキャロリンを抱き上げて逃げ出し、ウィリーも外へ逃れます。「お前の望みは愛ではなく所有だった」と語るバーナバスに、アンジェリークは自分の胸から鼓動を続ける心臓を手に取って差し出し「受け取って」と言いますが、やがて心臓は手の中で砕け散ってしまい、アンジェリークは死にます。「ヴィッキーはやもめ岬だ」とデヴィッドが言い、岬の突端で後ろからヴィッキーの両肩を掴み、彼女を振り返らせて抱き合ったバーナバスでしたが、ヴィッキーは「私は光の中だけど、あなたは闇の中。私は死ぬけど、あなたは永遠。方法は1つよ」と言って、微笑みながら後ろへ倒れていきます。落ちていくヴィッキーを追うバーナバスは空中で彼女を抱きとめ、彼女の血を吸います。下に落ちた後、ヴァンパイアのジョゼットとして蘇生したヴィッキーはバーナバスとキスし合います。「“血は水より濃い”という言葉がある。血が人を意味づけ、結びつけ、呪うのだ。私の名はバーナバス・コリンズ。我が呪いはついに解けた」のナレーション。岩場で荒波を受ける2人からカメラは後退移動し、やがて海中に潜り、イワシの大群を通過した後、ホフマンの顔の正面に来ると、彼女は目をパッチリと開けて、映画は終わります。
これをゴシック・ロマンと言わずして何と言うのでしょうか? すべての“ショット”がフェルメールの絵を見ているようでした。バーナバスとアンジェリークの戦いのCGに、様々なギャグとラストのデヴィッドのママの姿、『レベッカ』を思わせるラストの館の炎上など、様々な要素が映画を豊かにしていました。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)