「人ごとではない」
治維法国賠同盟 参院議長と面会
戦前の治安維持法で国家権力による不当な弾圧や迫害を受けた
犠牲者に対し、国の謝罪と賠償を求める治安維持法犠牲者国家賠償
要求同盟の代表は2日、国会内で江田五月参院議長と面会しまた。
日本共産党の山下芳生参院議員が同行しました。
神戸照会長代行は一日も早い犠牲者の名誉回復を要請しました。
犠牲者の一人、95歳の水谷安子さんは「学生時代に社会科学の勉
強をしたというだけで逮捕された。学校は退学させられ、学業をめちゃ
くちゃにされた」と語り、世界では弾圧された犠牲者に対し「国が謝罪
して、生活の補償までしている。日本でも早く解決してほしい」と訴えま
した。
秋田から参加した近江谷昭二郎さんは、1930年ごろの小作争議で
たくさんの人が検挙されたことを説明。「拷問でなくなった人もいた。人
権問題に時効はない。しっかりとりくむべきだ」と述べました。
江田議長は、父親が同法で検挙された経験を語り、「人ごととは思っ
ていません。請願署名が出ているが、請願そのものには意見の違い
はあっても、国会でも請願者のお話をうかがう機会があってもいいと
考えている」と応じました。