大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

不破哲三前議長と中曽根康弘元首相の異色の対談

2009-07-07 | 世界の変化はすすむ

「世紀の顔合わせ」不破・中曽根対談

マルクス、共産党論、そして核密約

『サンデー毎日』19日号


 7日発売の『サンデー毎日』(7月19日号)が「世紀の顔合わせ」と銘打った日本共産党の不破哲三前議長と中曽根康弘元首相の異色の対談を掲載しています。話題は、初めての出会いから旧制高校の思い出、国会論戦からマルクス、核密約問題までスケール大きく広がりました。


最初の論戦は40年前にこの場所で

 「最初にお会いしたのは毎日新聞社のこの部屋(5階貴賓室)ですね」。不破氏は、中曽根氏にこう切り出しました。これは毎日新聞が1968年から 69年にかけて安全保障問題で各党を順に政権与党と野党に見立てた政党討論会を行ったときのことです。「共産党政権への質問戦」(69年)のとき、大臣役 が不破氏で「野党」自民党からの質問者のトップバッターが中曽根氏だったのです。

 これが、中曽根氏51歳、不破氏39歳での初論戦でした。

 不破氏が「中曽根さんは『共産党政権になると徴兵制をやるのか』なんて(笑)なかなかの“野党”ぶりでした」、質問戦でも「引き際」を心得ていてパッと話を変える、「うまい戦法をとる政治家」だったと振り返ります。

 国会論戦でも、70年の「沖縄国会」でのエピソードが紹介されました。不破氏が「安保条約の建前からいえば、どの基地を返してもらうかではなく、 どこを貸すべきかの視点で議論せよ」と迫ったとき、質問後、廊下で中曽根氏が待ちうけ「今の話が沖縄の根本問題なんだ」と“激励”したのです。

中曽根氏、 マルクスの話に水を向けて

 不破氏の『マルクスは生きている』を送ってもらったという中曽根氏。マルクスの『資本論』に徳川幕府末期の日本が出てくることについて、「駐日 (英)公使オールコックの日本旅行記『大君の都』を読んでいたから、との解釈が(不破氏の本に)出てきますね」と水を向けます。不破氏はマルクスと日本と の関係について調べた経緯を説明。「選挙で多数を得て社会主義政権を作るべきだと説いた革命家は、マルクスが最初だと思いますね」と紹介します。

 中曽根氏もマルクスについて「根底には“平等の思想”というような考え方がありますね。資本主義の中の『不平等的要素』や『弊害』に対する指摘は非常に鋭いし、現実においても力があった」と感想をのべました。

 中曽根氏がマルクスを学んだのは「旧制高校時代」。お互いの旧制高校時代の思い出にも花を咲かせました。

「『おっかない』党だと思っていたが」(中曽根氏)

 ここで、中曽根氏が昔、共産党をどう見ていたかを語ります。「戦後の一時期、共産党が暴力革命に傾斜した印象が強く、『おっかないものだ』と思い ました」。そのイメージを変えたのが、不破氏の登場だったと振り返ります。「ところが、不破さんのような市民的で教養主義を備えた幹部が出てきて、その言 動や行動で共産党のイメージを修正した。…『これは強敵が現れたな』と思いましたね」

志位・オバマの書簡交換、「政権交代」論…

 対談は、内外の今の政治にも及びました。国会論戦の近況に続いて話題になったのは、核兵器廃絶をめざすと明言したオバマ米大統領と日本共産党の書 簡交換。中曽根氏は「いいチャンスを狙ったね。共産党の外交戦略が柔軟性を持ってきた」と評価します。不破氏は「大変な評価をいただきまして(笑)」と応 じました。

 日米核密約をめぐる熱い議論のあと、対談の結びとなったのは、次の総選挙への見方でした。

 中曽根氏は「次の総選挙で野党政権が成立する可能性もあり得る」とし、「政党や政治家は今から大変化への処し方、構えを備えた認識力を持たなきゃ いかんでしょう」と発言。続いて不破氏。「『政権交代』という4字だけが表に出て、現政権への対抗軸が明確でない点で、状況は93年とよく似ている。結 局、当時の非自民連立政権(細川政権)がやったのは政党助成金と小選挙区制だけ…『政権交代』だけで選挙をやったら何が起きるのか、今回もまったく分かり ません」

 それを受ける形で、中曽根氏が「不破さんと私はそういうことも心得て、いろいろ判断していかないといけないね」と締めくくりました。



■関連キーワード

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカの実力を示している、現実を直視しよう!

2009-07-07 | 市民のくらしのなかで

上海万博 難航「米国館」 資金確保進まず 

7月5日19時5分配信 産経新聞

 【上海=河崎真澄】
 2010年に中国上海市で行われる「上海万博」開幕まで5日であと300日と迫ったが、海外パビリオンでは日本と並ぶ“目玉”の「米 国館」が資金難から着工のめどが立たず、難航している。上海万博への参加を表明している190カ国以上の中で、中国と国交がありながら出展が最終確定して いないのは、米国と欧州のアンドラだけとなった。

 上海紙、新聞晨報などによると、米国政府は5日までに「米国館」総代表にテキサス州在住の弁護士、ホセ・ビジャレアル氏を任命し、万博参加への強い意欲 を表明した。また、清涼飲料大手の米ペプシコがスポンサーとして500万ドル(約4億8000万円)の拠出を決め、清涼飲料やスナック菓子を独占的に提供 する。

 こうした進展はあるものの、「米国館」の建設費用や運営費として見込まれる6100万ドルのうち、スポンサーが確保できたのは約3分の1の2000万ド ル分で、協賛企業はペプシコを含め8社にとどまる。米国は法律で万博への政府支出を禁じており、民間の寄付が頼りだが、金融危機にあえぐ米企業は「万博ど ころではない」のが実情だ。

 上海万博事務局では「来年5月1日の開幕までに完成しないパビリオンがあると、全体の運営に大きな影響を与える」として、先月末までの「国家館」着工を 求めていた。最終確定していない米国について事務局側は「もし不参加なら、世界最大の舞台でアピールする機会を失う米国政府と米国民にとって最も残念なこ とだ」と牽制(けんせい)している。

 米国は「日本館」などと並び最大規模の約6000平方メートルの敷地に出展する意向を表明していた。日本は官民合同の「日本館」を2月に着工、企業が主体の「日本産業館」の起工式を4日に行った。

【関連記事】
上海万博「日本産業館」が起工式
資生堂が万博記念で上海限定の香水発売
【上海摩天楼】苦難続く森ビル「上海環球金融中心」攻めの戦略も…
上海万博効果 21兆円の試算
上海万博入場券を発売 JTBなど10社

最終更新:7月5日19時5分

産経新聞

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする