学校が終わると、手提げかばんをほっぽりだして夕方まで遊んでいた。
南から順番にいくと、阪急西向日駅を越えて上植野の川西君(向日区から転居した。)林田君の家に3日に一度は行っていたように思う、
それからカイデの大嶋君とこの田んぼ、森本の清水君、金魚屋の池、
じゃこ取り。
田んぼや小川に魚や貝やいろんな生き物がいた。えび蟹、どじょう、フナ、鯉、からす貝、かえる、あか腹、アメンボー、などなど、
バケツがいっぱいになるほど取れることがある。もって帰るのが大変で、じゃんけんで敗けたほうがもつ。と言っても次の電柱までだ。
そこで交代する、また電柱まで持つ。左右に電柱があるのですぐ変われるときと、長く持たねばならないことがある。それは時の運だ。
おかずになるときや、鳥のえさになる。魚とりで困ったのはヒルだ、時にはテンピルという大人の一指し指くらいのひるで、
牛の足に吸い付いているのが、人間につくことがありそれには困った。小学生の頃の春はたいがいその辺の小川で遊んでいた。
あとは滝ノ町の中川君と槻木君、それから小畑川と向日神社、暑い日は4月でも小畑川でおよいだ。
さらに、向陽小学校の運動場や雨天体操場、あたりが私の世界だった。何をして遊んでいたのだろうかと思い出すと、
かんけり。かくれんぼ
表の道路は勿論未舗装、車も通らない、たまに自転車、牛車、人が歩いて通る程度だから、空き缶一つあれば10人以上遊べる。
かくれんぼの変形で、鬼になったものがかくれているものを探し、全員見つかれば、ジャンケンで次の鬼を決める。
隠れていたものが鬼にみつからずに、缶をければ、見つかってつかまっていた者も、再びいきかえって隠れることができる。
その繰り返しなのだが、それだけで1時間以上あそんでいたと思う。見つからないところに隠れると、最後まで缶がけれない。
鬼に見つからない程度のちかくにかくれて、缶を蹴りに走る、そうしてつかまっている子を助ける、・・・・