みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

『む・しの音通信』63号、発行しました/「わたしがフォーラムに期待すること」

2007-10-01 15:47:21 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
『む・しの音通信』63号できあがりました。

今回は12月のフォーラムに向けての特集号で、
「マイノリティが抱える困難、現状と課題」。
  

9月20日に原稿を締め切って、かかりっきりで編集。
スタッフで手分けして発送を終えました。
今日明日に、お手元に届くと思います。

表紙に掲載した12月2日の「む・しネット」公開フォーラムにむけて、
スタッフが上野さん宛に書いた「わたしがフォーラムに期待すること」と、
わたしの「ちょっと長めの編集後記」を紹介します。

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わたしがフォーラムに期待すること

 わたしが今回、このフォーラムのプロジェクトスタッフに手をあげた動機はただひとつ。「上野千鶴子さんを身近に感じたい」という思いからです。申し訳ないことに、わたしはこれまでの人生で「女性学」というものに向き合ったことがなく、そのテの書物にもあまり関心がありませんでした。唯一これまでに出会った上野さんに関わる本は、『市民派政治を実現するための本』。巻頭の講演録では、「権威とは何か?」という問いがわかりやすく解きほぐされており、目からウロコ、でした。    
 続くフォーラムのパネルディスカッション、分科会での記録においても、いま何が問題で、自治体政治を変えるために何ができるのか、寺町みどりさんや市民派議員のみなさんと、さまざまな視点からどんどん切り込んでいく論の展開がとにかくすごい! フォーラムに参加できなかったことを残念に思うとともに、「ナマ上野さん」はどんな方なのだろう、お会いしたい、という思いがつのりました。
 この春、議員になってからは、自分に何ができるのだろうと迷いながら、この本を読み返す日々。今回のフォーラムの基調講演「市民セクターをつくる~さまざまなマイノリティが生き延びるために」は、マクロ的な視点で政策を進める行政のあり方に対して疑問を持っているわたしにとって、真剣に取り組みたいテーマです。上野さんと同じ空間で同じテーマについて考えるにはあまりにも見えていることが違いすぎる現状があるのですが、スタッフとして関わるなかで、ひとつでもつかめる何かがあるのではないか。そんな期待を持っています。
 『おひとりさまの老後』をはじめとして、いま「上野ワールド」にはまりつつあります。フォーラムまでに上野さんの書かれたものをできるだけたくさん読み、当日までにテーマに対しての下地をつくる。それは市民派議員として自分が何ができるかに迫っていける道すじになると信じています。 
 (プロジェクトスタッフ・島村紀代美)
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 私は、高校を卒業して以来、県職員、米屋の嫁、専業主婦、自治体議員、自治会長、といろいろな仕事を経験しました。その時々で見えてくる問題点が違うことを知りました。
 私はいま、新興団地に暮らしており、できるだけ住み慣れたまちにずっと暮らしていたいと思っています。それを可能にする仕組みを今から作っておく必要性を痛感しています。今までと同じことはもう通用しない時代だという危機感も持っています。
 行政側も税収が減る中、行政サービスを外注したり、行政サービスの効率化を模索しています。「新しい公」、「市民との協働」、「地域内分権」、「コンパクトシティ」・・・と新しい言葉がでてきています。ちょっと違うなと感じるのですが、うまく人に説明や説得ができません。
 上から押し付けられるのではなく、「まちを変えるのは、私たち」、住民の側から既存のものとは違うシステムを構築したいと思っています。上野さんには、私が人にうまく説明できない「既存のものとは違う」、「~ではないもの」を是非、言葉にしていただきたいと思います。12月2日のフォーラム、期待しています。    (運営スタッフ・小川まみ)
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-ちょっと長めの編集後記-
 12月2日の公開フォーラム「さまざまなマイノリティが生き延びるために」に向けて、チラシを作り、準備を進めている。 
 今回の通信では「マイノリティが抱える困難、現状と課題」を特集した。内容の濃いものにしたい、という発行人の思い以上に、よい特集になった。
 11月の勉強会では、フォーラムのテーマを、「KJ法」という手法を使って整理・分析し、現状の課題と展望を探る。今回のフォーラムは、2003年11月の「政治を市民の手に!」の続編と位置づけている。フォーラム最後の「議会はいらないのか?」という問いに、上野さんは「ほんというと議会なんていらない」と答えた。わたしはいま、行政や議会を経由せず、当事者がダイレクトに願いやニーズを実現することに、問題解決の道筋と希望を見出している。
 フォーラムでは、代議制民主主義にかわるもの、「わたしのことは私が決める」ラディカルな直接民主主義の可能性を模索したい。ぜひご参加ください。   (みどり)
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通信には、12月のフォーラムのチラシを同封しました。
  

チラシのPDFファイル(1.31MB)もHPにリンクしましたので、
ご自分で印刷していただける方はお願いします。
(画像が重いので、ご注意ください)

 みどりのwebページ(「む・しネット」のHP) 
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「む・しネット」公開フォーラム
~さまざまなマイノリティが生き延びるために~


   女性、高齢者、障がい者、患者、子ども、外国人・・・
弱者が弱者のままで尊重される多様な市民社会をどのようにつくるのか
  上野千鶴子さんを招いての市民派フォーラム、待望の第2弾!!

とき: 12月2日(日)午後1時から4時(開場12時)

13:00~ 上野千鶴子さん基調講演
テーマ  《市民セクターをつくる~
      さまざまなマイノリティが生き延びるために》
 

第2部  14:40~16:00
《変えるのはわたしたち!》
 市民として…議員として…当事者として…
 市民自治の現場で、何を、どのように変えるのか
  コーディネーター:寺町みどり(『市民派議員になるための本』著者)
  コメンテーター:上野千鶴子(東京大学大学院教授) 

(講師プロフィール) 
うえの・ちづこ 東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学者。
専門は女性学、ジェンダー研究。近年は高齢者の介護問題に関わっている。
『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)、『差異の政治学』『当事者主権』
(中西正司との共著)『生き延びるための思想』(岩波書店)、『老いる準備』(学
陽書房)、『市民派政治を実現するための本』(寺町みどり、ごとう尚子共編著)
など著書多数。話題の最新刊は『おひとりさまの老後』(法研)。

ところ: ウィルあいち(愛知県女性総合センター)大会議室
   名古屋市東区上竪杉町1番地
 tel:052-962-2511

 参加費:1500円(要申し込み・要事前振込み)

申し込み方法:
氏名、住所、連絡先を明記して、
       TEL/FAX 0581-22-4989 
       寺町みどりまで e-mail:midori@ccy.ne.jp

                
《主催》女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)
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