天生湿原の植物といろとりどりの紅葉は
続きの記事と、二回に分けて書きます。
平湯温泉「ふじや」で泊まった翌日は、
晴れていたら「白山スーパー林道」へ行くつもりだったのだけど、
あいにくの曇り空なので、白川郷から天生峠へ直行。
天生峠までの県道の紅葉はすこし早くて、
たぶんこの週末くらいが最高。
それでも登るにつれて、赤や黄色の紅葉が目に飛び込んでくる。
自然の山が深く標高差があるので、どこかで当たる。
天生峠(標高1290m)の駐車場付近は、紅葉まっ盛り。
天生湿原は1日か二日前が最高だったとのこと。
湿原は峠より高いところにあるので、
紅葉はおりてきているはずと、長靴に履き替え、
入山料500円を払って、「探勝マップ」を受け取り
いざ、天生湿原(あもうしつげん)へ。
天生峠は紅葉の名所と聞いてはいたが、赤が多くて鮮やか。
天生峠から天生湿原へ向かう山道。
あいにくの曇り空だが、日が照るとすばらしい紅葉。
天生湿原(標高1400m)に到着。
ナナカマドの赤。
天生の高層湿原植物群
湿原を囲む木々の紅葉。数日遅れと言うが、十分美しい。
岐阜県にこれほどの規模の湿原と美しい紅葉があったとは、と感嘆、
湿原を西回りで回って半分ほどきて少し休憩、
時間もずいぶん過ぎていたので、東へ回って帰ろうとしたら、
籾糠山のほうから戻ってきた自然観察員の人に
「南に5~6分下ったところにぶなの原生林があるので、
ここまで来て見ていかないのはもったいない。
途中の谷に甘い香りのするカツラの巨木もある」とすすめられた。
では、ということで「カラ谷分岐」を目指す。
休んでいたカメラマンも、わたしたちにつられて同行。
5~6分とはいえ、いきなり急なくだり。
谷に下りると、綿菓子のような、カラメルのような
甘いよい香りがあたり一面に漂っている。
香りの主は、カツラの巨木。
巨木に抱きついてみると、苔むした幹と葉がよい香り。
この時期だけ、特に甘い香りを放つと言う。
カツラの巨木は、この谷に数本生えている。。
「カラ谷分岐」を右へ折れるて進むと、
景色がガラッと変わって、すばらしいぶなの巨木の原生林。
東北の白神山地のブナ原生林より、明るい感じがする。
「分岐から少し行ったところに一番大きいぶなの巨木がある」、
と聞いていたので、ミズバショウ群生地へ降りずに籾糠山のほうへ行くと、
人の気配もなくシンとして巨木に囲まれて荘厳な感じがする。
どのブナも天をつくほどの巨大さで、かなり歩いても見つからず、
奥へ進むほどにうっそうとしたブナ林がつづき、
熊が出そうだと怖くなって引き返し、ミズバショウ群生地へ。
天生の高層湿原植物群と、赤や黄色の紅葉は
次の記事でアップします。また見に来てくださいね。
天生峠一帯、紅葉の彩り鮮やか 飛騨市河合と白川村境
【岐阜】中日新聞 2007年10月25日
飛騨市河合町と白川村境にある天生峠(標高約一、三〇〇メートル)一帯の天生県立自然公園や、白川村の白山連峰の登山道などでは紅葉が最盛期を迎え、カメラを手にした登山客でにぎわっている。
同公園は、ブナの原生林やカエデ類が豊富。今年は例年より五日ほど遅れてピークを迎え、峠のふもとまで紅葉が広がっている。二十四日は東に北アルプスもはっきりと姿を現し、絶好の登山日和。富山県砺波市から夫婦で来た熊野政雄さん(71)は「葉の色づきも天気もよく、最高の気分」と笑顔で汗をぬぐった。
白川村平瀬の平瀬道登山口付近にも多くの観光客が訪れ、近くの白水湖を眺めたり、登山道を散策したりした。平瀬道の大白川ではブナの原生林が黄色く染まり、モミジの赤やミズナラの黄などとともに登山道を華やかに彩っていた。
(古池康司、南拡大朗)
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