みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

老後はちっともこわくない(上野千鶴子さん『おひとりさまの老後』)本の現場(毎日新聞)

2007-10-06 09:16:45 | ジェンダー/上野千鶴子
先週末、上野さんから『at』に連載中の
「ケアの社会学」の「生協福祉の展開」(1)(2)のコピーが届いた。

いっしょに入っていたのは、5月に開催されたシンポジウム、
「女性の安全と健康のための支援教育センター公開講座」
「経験と理論のまじわるところ-暴力社会に終止符を!」記録
が収録されている主催者発行の『通信』のコピー。
話には聞いていたが、読み応えがあっておもしろい。

「生協福祉の展開(2)」は、最新号の『at』9号の記事なので、
岐阜地裁に住民訴訟の準備書面を届けがてら、
本誌を探しに行くことにした。

まずは柳ケ瀬の「山本屋本店」で腹ごしらえをして、
知ちゃんと別れて、8号を買った「岐阜高島屋」9Fの「自由書房」に到着。
正面の「話題の新刊本コーナー」を見ると、いちばん目立つところに


『おひとりさまの老後』(上野千鶴子著・法研)
が平積みに。

おもわず「うわっ」と叫んでデジカメでパチパチ。
他の客が、なんだろう、って見てるので、
「このほん面白くて売れてるんですよ。著者はおともだちで・・・(もごもご)」
などと、PRもしながら、新刊本コーナーをはなれた(笑)。

けっきょく『at』9号は自由書房になくて、
品揃えのよいいつもの『カルコス』で入手して帰った。

帰ってきてお茶を飲んでから、おもむろに夕刊を手にとって、
目を見ひらいた。
毎日新聞夕刊のテレビ欄の下いっぱいに、
銀座を颯爽と「闊歩する」上野さんの素敵な写真入りの大きな記事。

夕刊とっておき 本の現場

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

記事は大きすぎて↑スキャナに入りきらないので切れてますが、
以下に全文を紹介しますね。
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老後はちっともこわくない
上野千鶴子さん 長い長い下り坂をどう生きるか

おひとりさまの老後 法研(1470円)


 銀座にある版元の法研から徒歩2分。「雪舟の庭」の写真をタイルに焼きこんだINAX(イナックス)GINZAショールームがある。その前を闊歩(かっぽ)する上野さんの小柄なこと。
 「子どものころからの虚弱体質。大病もしないままずるずると長生きする体質みたいで、弱者や年寄りにはずっと親近感がありました」

■万人のために
 実用書とは趣の違う穏やかな体裁もあって、本書の著者は「札付きのウエノチヅコ」とは別人と思った人もいるらしい。7月12日発売で、すでに20万部という話題作だ。 
 執筆を決意させたきっかけは、精神科医、香山リカさんの「老後が怖い」(講談社現代新書)。先輩として「そんなこと言われちゃ困る」と書く気になった。
 子どもに頼る選択肢がない人にとって、どういう老い方が可能か--は最近の研究テーマのひとつでもある。
 「周囲を見ると、シングルは私だけじゃない。死別や離別で再びシングルになる人も多い。子どもがいても同じ。私のためになることは、万人のためになると確信した」
 「おひとりさま」の多くは女性だが、じつは男性の認識不足こそ問題だという。「男性に老後の話をしてもピンとこない。妻にみとってもらうという思い込みがあるのもひとつの理由ですね。男性は正面から老いに向き合えない。介護を受ける立場、弱者になることを考えたがらない。実際のデータは違うのにです。老後に男女差はないんですよ」
 アンチエイジングヤ、死ぬまで元気(ピンピンコロリ=PPK)といった考えに違和感をもっている。「だって、老いは自然なんだから。弱者として長い長い下り坂を生きるのは、当たり前なことでしょぅ」

■同情は必要ない
 後期高齢者のデータは、厳しい現実を浮き彫りにする。しかし、現在の60代の老後は「期待をもてる」という。高い持ち家率や年金制度の整備、さらに、グループホームなど「負け犬」の諸先輩たちが取り組んできたソフトやハード面での改善も心強い。 「この本もそうした先輩たちに学んできたものです。おひとりさまの老後はちっとも、こわくない。おさみしいでしょぅ、といった同情なんて大きなお世話。自由であること、一人であることを前向きに考え、楽しみましょうよ、という気持ちもあるんです」
 「他人に迷惑をかけるな」などと言わないのがミソだ。アトガキニハコンナ一説がある。「ひとつひとつ不安を取りのぞいていけば、あれもこれも、自分で解決できることがらだとわかる。もしできなければ、最後に女の武器がある。『お願い、助けて』と言えばよい」
【佐藤由紀】
うえの・ちづこ 1948年富山県生まれ。京都大学大学院博士課程終了。95年東京大学大学院教授(女性学・ジェンダー研究)。著書に「老いる準備」「生き延びるための思想」など。
(2007.10.5 毎日新聞)
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『at』9号はあらためて紹介するとして、

「ドラゴンズ感謝セール」などをしていた一階の売り場で、
スイーツをいろいろ買ってきました。

明日は父の17回忌なので、本命は恵那川上屋謹製「栗果乃子」(左)。
レジ横のおいしそうな洋風の「青い山脈 パイきんとん」は自家用に。

モロゾフの「デンマーククリームチーズケーキ」(525円) は知ちゃんの好物、
フレイバーの焼き菓子「アミッシュカントリー」は、
感謝セールのお楽しみ袋(千円)で衝動買い。


とりあえず、丸ごと栗きんとんが入った「パイきんとん」を食べました。

夕刊記事も、栗きんとんのパイも、おいしかったあ!


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コメント
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