みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

5.21(上野千鶴子×鴻上尚史)三省堂本店で対談/5.29原発をテーマにトーク(山秋真)

2009-05-20 09:30:51 | ジェンダー/上野千鶴子
明日21日夜、東京の三省堂書店神保町本店で、
上野千鶴子さんと鴻上尚史さんのトークイベントが開かれる。

テーマもおもしろそうだけど、この二人の組み合わせもおもしろそう。
予約制ではないみたいで、当日いって並べばOKとのことなので聞きたいのだけど、
来週また東京に行く予定が入っているのであきらめました。

ぜひお近くのひとに聞きにいってもらって、報告をブログに載せてほしいな。

 5月21日: 紀伊國屋書店出版部刊『戦後日本スタディーズ 第2巻 60・70年代』刊行記念 
上野千鶴子さん×鴻上尚史さん トークイベント


当事者としては学生運動を経験していないにもかかわらず、『ヘルメットをかぶった君に会いたい』『僕たちの好きだった革命』で60年代の学生運動を描き、「あの出来事を語ることがいま必要だという思いで作品を書いた。当時の熱気を現代の若者にぶつけてみたい」と語る鴻上尚史氏と、68年世代であり、自らを「裏切られた女社会主義者だった」と語る上野千鶴子氏が、60・70年代という「<社会運動>の時代」を現在から振り返った意味を問う、異色の対談。

【日時】
 2009年5月21日(木) 開場:18:30〜 開始:19:00〜
【会場】
 三省堂書店神保町本店 8階特設会場

※8階特設会場へは、正面入口(靖国通り)側エレベーターにてご来場ください。

参加ご希望のお客様先着100名様に整理券を配布しております。当日参加費として500円いただきます。尚、イベント後のサイン会はありません。

【お問い合わせ】
 三省堂書店神保町本店 4階  03-3233-3312 (代) 10:00〜20:00



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ところで、
5月15日発売の「週刊金曜日」に、山秋真さんが児童扶養手当をテーマにした記事、
「シングルパパもプレ・シングルママもほしい児童扶養手当」を書いてみえます。

最新号目次 


わたしの友人でもある山秋真さんは、『ためされた地方自治』(桂書房)の著者で、
この本で「やよりジャーナリスト賞」も受賞されました。

 『ためされた地方自治
原発の代理戦争にゆれた能登半島・珠洲市民の13年』
(山秋真/桂書房/2007)

「珠洲市民の《失われた時間》は、同時に、
闘って自治を手に入れる貴重なプロセスであった
 上野千鶴子 (東京大学大学院教授)」



◆「開発」に揺れる地域で、聞こえない声を聞く ◆
◆~女性・子ども・高齢者の視点から見た原発問題~◆


1993年、市長選の手伝いをきっかけにとびこんだ珠洲市で、原発計画をめぐって揺れる地域政治の実態を見たとき、「民主主義国・日本」のイメージは音を立てて崩れていった・・・。
 巨大な開発が人々にあたえる影響、草の根民主主義のうねりを、若い「外人」女性の立場から書き留めてきた山秋さんは、無視されがちな女性や子ども、老人たちの「声にならない声」に耳を澄まそうとしてきました。
 15年以上にわたる珠洲市との関わりをうかがいながら、社会の周辺に置かれた人々の視点から権力の構造を問うことの意味を考えたいと思います。

日 時:2009年5月29日(金)18:30~20:45
場 所:渋谷区女性センター・アイリス(全国婦人会館7階)
http://chizuz.com/map/map8934.html
参加費:800円(アジア女性資料センター会員は500円)
主 催:アジア女性資料センター
協 賛:高木仁三郎市民科学基金
    原子力資料情報室

◆講師:山秋真(やまあき・しん)
ライター。『ためされた地方自治―原発の代理戦争にゆれた能登半島・珠洲市民の13年』(桂書房)を2007年に上梓。平和と協同に関心をもつ女性ジャーナリストを対象とする「第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞 荒井なみ子賞」を2007年に受賞。社会正義のためすぐれた活動を行う女性ジャーナリストに贈られる「やよりジャーナリスト賞」を2008年に受賞。

問い合わせ・お申し込みはアジア女性資料センターまで
TEL:03-3780-5245/ E-mail:ajwrc@ajwrc.org


山秋さんの話もぜひ聞きたいのだけど、東京からは28日に帰ってくるので、
こちらも一日違いで聞けそうもない(残念)。

2年前、『む・しの音通信』62号に、この本の書評を載せたので、紹介しますね。

『む・しの音通信』62号/『ためされた地方自治』(山秋真)
/公開講座「議会を変える!」 (2007.8.27)


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 新刊紹介『ためされた地方自治』
原発の代理戦争をせおい 自治を闘った人々
              新倉真理代


 能登半島の切っ先にある石川県珠洲市は、約四半世紀ものあいだ原発建設計画にゆれつづけた。住民たちは原発の賛否をめぐって対立し、とくに市長選挙では激しく争った。1993年の市長選に至っては票数があわず大混乱、裁判のすえ無効となっている。
 だがこうした対立は、地域社会の問題にみえながら、じつは地域社会固有の問題ではない。『ためされた地方自治:原発の代理戦争にゆれた能登半島・珠洲市民の13年』(桂書房)で、著者・山秋真はその対立を「原発の代理戦争」と呼ぶ。珠洲の原発問題は、地域社会にあらわれた現代日本の社会全体の問題という認識である。
 国策である原発をたてようとする珠洲市当局のもとで、「原発いらない」と住民たちが声をあげることは容易ではなかった。なにしろ、「お上」に異を唱えることがはばかられる土地柄。しかも「代理戦争」の地。なんとか勇気をふりしぼって声をあげても、目のまえの対立相手は真の相手ではない。擬似的な対立に人びとが疲弊していく一方で、真の相手はほとんど傷つかないのだ。著者は、買収などが横行する原発選挙や、水面下ですすんだ原発用地の先行取得事件などから、民主主義とはほど遠い原発立地の実態を浮き彫りにする。
 その実態にもがく人びとの苦悩を、1993年から約13年のあいだ珠洲へかよった著者は丹念に描きだす。それは代理戦争を押しつけられた珠洲住民の苦悩であり、知らぬ間に珠洲に代理戦争を押しつけてきた多数派のひとりである著者の苦悩であり、「原発いらない」と声をあげた珠洲市民を応援するため市外から駆けつけた人々を批判する「外人」攻撃に直面した、両者の苦悩でもある。原発の代理戦争を背負いもがきながら、その苦楽を引きうけ、自治を希求して闘った珠洲の経験から学ぶことは多い。
(『む・しの音通信』62号より)
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