みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「記憶」上野千鶴子『おしゃれ工房』6月号/「WAN」来月開設/ “おひとりさま”の人生メンテナンス術

2009-05-24 10:16:15 | ジェンダー/上野千鶴子
新聞各紙の書評に出ている本のコーナーがある「自由書房」(岐阜高島屋)で、
読みたい本を10冊くらい「おとな買い」した。

上野さんのエッセイ「マイナー・ノートで」が連載されている
『おしゃれ工房』の最新刊がでているはずだと思って、NHKテキストコーナーに行き、
『おしゃれ工房』をみつけて手に取ったところまではよかったんだけど、

『おしゃれ工房』6月号
■ マイナー・ノートで
「記憶」上野千鶴子....60


エッセイを読んで、泣いた。

マスクをしてたから、ひとには見られなかったと思うけど、
なみだと鼻水でグチャグチャ、で、われながらまいった。
 
こども時代の「記憶」って、よいことも思い出したくないこともあるけれど、
わたしの場合も、たのしい記憶は少ない。
こども時代のわたしは、ひとりぼっちで、くらい眼をしていた。

上野さんの語る「記憶」は、読む人を、こども時代につれもどす。

ちょっとセンチメンタルになったついでに、
18歳のときに書いたこんな詩を紹介します。

 記憶

過去の唯一の証人は 
ひとの心にすんでいる

友人がひとりいて 話してごらん
それは あの時ねホラ といいかけて
ああ 
このひとは知らないんだ
という淋しさに似ている

その思いを 安らかに語れるひと 
その思いを 黙ってきいてくれるひと

過去の唯一の証人は 
ひとの心だけにすんでいる

それはまるで魔法つかいのように 
ひとの心のそとに立ち
やさしくほほえむんだ

ひとりで海をみてごらん
もうひとり 君の隣に座って
海を見ながら 君に語るだろう

 あの時のことを 覚えているかい
 つらかったけど うつくしかったなあ
 あのひとを 覚えているかい
 君のあたまにを乗せて
 やさしくたしなめていたなあ

過去の唯一の証人は 心のなかにすんでいる

友人がひとりいて 話してごらん
あの時ねホラ と言いかけて
もし 
君を見て やさしくうなづいてくれたら
友と手をつないで歩いてゆくんだよ

-みどりの小さなひとりごとより-



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話は変わりますが、

「ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN」のサイトオープンと
5.31ノ設立イベントのことが読売新聞に載った。
関西版のようだけど、全国版で地方に住んでいる人にも知られるようになると、
ネットワークが広がって、いろんな人にアクセスしてもらえるようになると思う。

サイト「WAN」来月開設 女性に役立つ情報満載

サイトの開設に向け、準備するWANのメンバー(京都市内で)  女性に関する問題に取り組む団体を紹介し、本やアートなど注目の話題やニュースを提供するインターネットのサイト「ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)」が6月1日、開設される。サイト名と同じNPOの法人認可も申請中で、設立に携わったメンバーたちは「交流を深め、ネットワークを作りたい」としている。
 相談窓口やジェンダー学講座紹介  
 サイトでは、事前に登録した団体・グループの活動やイベントを紹介するほか、▽労働・法律・健康などの相談窓口▽全国の女性センター▽大学・大学院のジェンダー学講座などの情報を反映したマップを掲載する。
 ドーンセンター(大阪市中央区)内で女性に関する本やグループのミニコミ誌などを販売していた書店「ウィメンズブックストアゆう」が今年2月に閉店。「これまで蓄積した情報をつなごう」と同書店の前身で、日本初の女性問題専門書店「松香堂書店」をつくった中西豊子さんらが企画し、約200人が呼びかけ人として賛同している。
 WAN理事長で、大阪大教授の牟田和恵さんは「ジェンダー問題に無関心だった人たちにも役立つ情報を届けたい」と言い、掲載を希望する団体・グループや、メールマガジンが配信されるウェブ会員(どちらも登録無料)、NPO法人会員(年会費一般1万円、学生・非正規労働者5000円)を募っている。
 サイトはhttp://wan.or.jp。5月31日午後1時半から、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で設立の集いを開き、WAN理事で、東京大教授の上野千鶴子さんが特別講演する。参加費一般1000円、学生・非正規労働者500円。問い合わせは電話(075・343・1143)か、メール(info@wan.or.jp)でWANへ。
(2009年05月18日 読売新聞)


WANについては、わたしも「女性と政治をつなぐページ」にかかわっていて、
明日は上京して、上野さんと関連の団体・個人に話しに行くことになっている。

以下はオマケです。

日経BPで始まった上野さんと深澤真紀さんとの対談「“おひとりさま”の人生メンテナンス術」。
第1回の「上野千鶴子も深澤真紀もおやじである」はすごくおもしろい。
上野さんと深澤真紀さんの知られざる不思議な縁も・・・。

特別対談 上野千鶴子×深澤真紀 “おひとりさま”の人生メンテナンス術 

社会学者の上野千鶴子・東京大学大学院教授とコラムニスト深澤真紀氏は、実は20年来の「師弟関係」にあったという。上野氏が2007年に上梓した『おひとりさまの老後』がベストセラーになり、「ひとりで生きていくこと」というテーマが世間でも注目を浴びるようになった。一方、深澤氏が日経ビジネスオンラインで連載し、このたび書籍となった『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』は、『おひとりさまの老後』に多大な影響を受けているという。この特別対談では、「ひとりで生きること」と「人間関係をメンテナンスすること」について、お2人にお話しいただく。
 上野千鶴子も深澤真紀もおやじである
上野千鶴子さん×深澤真紀さん(第1回 2009年5月21日(木)



つぎの対談で何がとびたすか楽しみ。
お気に入りに入れて、時々チェックすることにしましょう。


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