鳥インフルエンザよりリスクが少ないことがわかってきて、
世界保健機関(WHO)は、パンデミックの「フェーズ6」の基準を見直すらしい。
新型インフルエンザ:「フェーズ6」基準見直しへ--WHO 毎日新聞 2009年5月23日 東京夕刊 【ジュネーブ澤田克己】世界保健機関(WHO)のケイジ・フクダ事務局長補代理は22日、国連欧州本部で会見し、新型インフルエンザの警戒度で世界的大流行(パンデミック)を意味する最高レベル「フェーズ6」の基準を見直すことを明らかにした。 また、フクダ氏は、日本での感染はまだ学校など特定集団内のものが中心だと評価した上で、地域社会レベルの感染へと発展しても「必ずしもフェーズ6になるわけではない」と言明。日本の状況が警戒度引き上げの要因となることに否定的な見方を示した。 フクダ氏は、新基準の具体的内容はまだ分からないとしつつ、引き上げには「人々に危害を与える相当なリスク増大を示す事象」が必要になるという見方を示した。 (毎日新聞 2009年5月23日) |
日本でも関西で数日のうちに感染者が倍々で確認されて、
すわ大流行、と思ったけれど、今朝時点の感染者は343人。
その後、さほど感染は拡大していないようだ。
大阪では「急速な拡大は防止できた」として、今日から授業を再開とのこと。
感染確認、343人に=学校再開後の状況注視-厚労省 2009年5月25日(月)1時11分配信 時事通信 新型インフルエンザの国内の感染者は24日、新たに大阪府と兵庫県で2人ずつ確認されたほか、成田空港での検疫で日本航空社員にも確認され、計343人となった。 厚生労働省への感染報告件数は20日をピークに減少、同省は休校措置の効果とみているが、両府県の学校が再開する25日以降については「学校での感染がどの程度治まっているか、確認が必要」として、注視していく姿勢を示した。 両府県などの発表によると、大阪府の感染者は豊能町の無職男性(19)と吹田市の中学3年の男子生徒(14)で、生徒は家族に感染者がいる。兵庫県の感染者は西宮市の高校3年の男子生徒(18)と尼崎市の高校3年の男子生徒(17)。 日航社員は男性(41)で、米国に滞在後、カナダ・バンクーバー発成田着の日航17便で帰国。乗務員ではなく、出張のため客席に搭乗していた。同行者など二次感染の恐れがあるとされるのは3人だが、宿泊施設に留め置く停留措置は22日から中止されたため、既に入国。成田空港検疫所が連絡を取り、現時点で体調不良がないことを確認した。 ((@niftyニュース 2009年5月24日) |
そんなことがわかってきたここ数日、麻生総理のTVへの露出度が増えた。
昼の民放の一時間番組で3回くらい、ひんぱんにCMに出て、
新型インフルエンザについて、「政府からのお知らせ」をしゃべっている。
このCMは、地デシ対応の画面じゃないから古くさくて、
いうこともあり、一回聞けば十分で中身がない。
あのダミ声が聞こえてくるたびにチャンネルを変えているのだから、
広告効果もなさそう、と思っていたら、日刊ゲンダイにこんな記事。
なるほど、そうか! 合法的な選挙狙いの売名行為だったのか、と納得、
新型インフル大騒ぎは、自民党の選挙対策か! 2009年5月23日(土)10時0分配信 日刊ゲンダイ 「政府からのお知らせです」 仏頂面の麻生首相がこう呼びかける新型インフルエンザ対策のCMが、19日から流れ始めた。首相が登場する政府広報スポットCMは、愛知万博を宣伝した小泉以来というレアケース。それも解散・総選挙直前のこの時期だ。政府広報というより、まるで自民党の選挙運動である。 内閣府は、「麻生首相自身、新型インフルエンザ対策本部長を務めており、国民に直接メッセージを発する必要があると考えた」と説明するが、会見で十分だろう。一日中流す必要があるのか。費用は政府広報の年間予算(3億円程度)の範囲内でまかなうというが、税金で選挙運動は許されない。不況で民間企業のCM出稿が減っている民放テレビ局にとって、正規料金でCMを出してくれる政府はオイシイ客だ。首相自らのCM出演は、選挙目当てのマスコミ懐柔策じゃないのか、とすら疑いたくなる。 麻生だけじゃない。舛添厚労相の過剰なパフォーマンスも見ていられない。真夜中の会見で大騒ぎし、水際対策に血道を上げたのに空振り。しかも、海外渡航歴にとらわれ過ぎたために国内での発見が遅れた。それで感染者が急拡大すると、「水際作戦は時間稼ぎと申し上げていた」と苦しい弁明だ。 「神戸市で感染濃厚な患者の存在がわかったのは15日深夜なのに、国立感染症研究所で感染が確定して舛添厚労相が会見したのは16日の午後0時45分。もっと早く判明してもよさそうなものなのに、わざわざ会見を民主党代表選にぶつけたかのようでした」(民主党関係者) 民主党代表選の両院議員総会が始まったのが午後0時半。代表選を生中継していたNHKは、途中でそれを中断し、舛添会見(録画)を放送していた。国民の生命にかかわる重大なテーマを政局に利用した格好だ。 「そもそも日本政府は海外に比べて新型インフル対策で前のめりしすぎ。もう少し長期的展望にならないともたない。麻生首相のCMは論外です。政党の党首でもあるのですから、選挙直前に政府のカネでPRとは、あまりに節度がなさ過ぎます」(政治評論家・森田実氏) CMのラスト、麻生は「冷静な対応をお願いします」と言っているが、首相自らの出演は「そんなに深刻なのか」と国民を不安にさせる。逆効果だということが全然わかっていないのだから、本当にうんざりだ。 (日刊ゲンダイ2009年5月20日掲載) |
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もうひとつ、なるほどと思ったのは、やはり日刊ゲンダイの昨日の記事。
関西より人口密度が高い首都圏での拡大の仕方がおそい、と思っていたら、
東京都では遺伝子検査をやっていないのだとか。
ひそかに流行している、ということらしい。
石原知事は「ちょっと騒ぎすぎじゃないのか」と軽く見ているし、
なにがほんとか真偽のほどはわからないが、
東京で拡大しないのはなんだかヘンだ、と思っていた。
石原知事記者会見(5/22)
大新聞・TV騒動 新型インフル都内“隠れ感染者”ン百人!? 2009年5月24日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ 兵庫、大阪、滋賀に続き、ついに東京や神奈川でも新型インフルエンザの感染者が出た。大新聞やテレビは「都内1号」に大騒ぎだが、そもそも1300万人がひしめく東京で、これまで感染例がひとつもなかったことが不思議なくらいだ。 ●季節性で学級閉鎖続出、病院は新型検査拒否… “怪しい”データはゾロゾロある。 都の発熱相談センターには、20日昼までに累計2万4000件もの電話相談が寄せられていた。 厚労省の集計では、国内感染が確認された直前の4月12~25日の期間に、インフルエンザで学級閉鎖をした都内の保育所や小中学校は36施設に上った。 大阪の4施設、兵庫の3施設と比べるとケタ違いに多い。それなのに、関西では感染者が230人を突破し、東京ではまだ1人。それこそ「なぜ?」ではないか。 都内の医師が言う。 「東京では先週まで、海外渡航歴や確定患者との接触がなければ、A型の陽性患者でも新型か季節性かを調べる遺伝子検査は行っていませんでした。実際、病院で遺伝子検査を拒否された人も多い。都は18日から検査対象を広げたが、それでも、『病院で38度以上のA型入院患者が3人以上出た場合』など、ケースはかなり限られています」 元東京都衛生局職員でジャーナリストの志村岳氏はこう指摘する。 「関西では神戸の医師がたまたまA型患者の遺伝子検査をして新型が発覚したが、東京の体制では感染者が『いない』というよりも、『出ない』といった方がいい。A型インフルの流行は例年3月いっぱいで終わるのに、都内では4月以降も続出している。季節性ではなく、新型がとっくに入り込んでいた証拠です」 WHOの新型インフル対策に携わる東北大教授の押谷仁氏(ウイルス学)は、「米国の公表は数千人だが、恐らく10万人規模」とし、日本も少なくとも数千人規模になっている、とみている。つまり、首都圏も関西と同じかそれ以上、数百人規模の感染者がいてもおかしくないのだ。 「東京には“事情”がある。遺伝子検査にかかる費用は4万円。A型患者すべてに検査をやっていたら、財政がパンクします。また、感染者が続出すれば、東京五輪招致へのイメージも悪いですからね」(都政事情通) とっくの昔に、周囲には感染者がウヨウヨ。都内1人目で大騒ぎするのがバカらしくなる。 (日刊ゲンダイ2009年5月21日掲載) |
大騒ぎするほどでもない、弱毒性だから季節性のインフルエンザと変わらない、
といわれても、インフルエンザ自体に罹るのがこわいわたしとしては、
「とっくの昔に、周囲には感染者がウヨウヨ」だったら、やっぱりマスクを持っていこう。
ということで、もうすぐ新幹線で東京に行くのだけど、
万一の場合に備えて、万全の荷造りをしているところです。
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